今まで読書術の本はたくさん読んできましたが、今までで最強の読書術の本を読みました。
そして、「ここがゴールでしょ」と思える、読書術を書いた本の最終章を読んだ気持ちになりました。
あらためまして、1年間に700冊の本を読む、マグさんの「1%の読書術『1日15分の知識貯金』」を読みました。
本のタイトルを見ると、
1%の読書術って何? 1日15分の知識貯金って何?
なんてことになると思います。わたしも何?ってなりました。
24時間の1%が約15分です。
1日15分間読書をして知識を蓄えよう、続けると人生がいい感じになるよ、というのが、1日15分の知識貯金です。
1日15分の読書では、さすがに無理じゃね?
なんてことになると思いますが、それをなんとかするのが、1%の読書術です。
1日15分で人生をいい感じに持っていく1%の読書術や、本書を読んで「今後はこう読んでみよう」と考えた、具体的な本の読み方。
あと、本書に書いてあった、その他いろいろと役に立つ情報や、読書でストレスが減る理由などを書きたいと思います。
本を速く読みたい方や、本の内容を忘れない読み方が知りたい人には役に立つ情報がたくさんあると思いますので、ぜひ。
1%の読書術のやり方
1.目的を定義する
何を得たくて、その本を読むのかを考える。
本を速く読む方法がしりたいのか。本の内容を忘れない手法が知りたいのか。などなど。
目的は大きなものから、小さいなものまで、どんな目的でも構わない。
2.目次を開き予測する
目次を見て、自分の目的が書いてあるようなページをロックオン。
目次は本の地図だから、時間をかけて見る。
行き先が違っていると目的地にはたどり着けません。
3.気になるページをスキミング(飛ばし読み)する
目的のページを軽く飛ばし読みする。
目的が定まっていると、「ここ大事だな」というところが目に留まるはずです。
4.目的の箇所を読み込む
目に留まったところをじっくりと読んでみる。理解できるまで。
結論、理由や具体例を押さえて、理解できるまで時間をかけて読み込む。
5.言葉を置き換える
読み込んだあとは、読む前の自分が簡単に理解できるような言葉に直してみる。
自分で考えた言葉を使うので、記憶に残りやすくなる。
6.想起し、考えながら休憩する
最後は、長期記憶にするために目を閉じて頭の中で思い出す。
そのあとに、得たことをどう活かすかを考えながら休憩する。
この6つを24時間の1%、約15分で行う。
具体的な本の読み方
本書を読んでから、「今後はこうやって本を読んでみよう」と考えた、具体的な流れを書きます。
1.音楽をかける
音楽をかけるのは、もともと読書をするときにしていました。
というか、音楽をかけてから読書をします。
下記の4曲を聞き始めると「あなたは読書をしたくなる……」みたいな催眠術です(笑)
よく言うと、if-thenプランニングですかね。本書にも紹介されています。
もともと読書が好きじゃないので……ってコラ(笑)
そんなこんなで何もなしに本を読み始めるよりも、「音楽をかけるとあら不思議。知らないうちに本を手に取っている」という方が、圧倒的にラクだし読書の習慣が続きました。だから、ずっと催眠術です(笑)
ちなみに、読書中のおすすめ音楽は、
マルコニ・ユニオンの「Weightless」
エンヤの「Watermark」
パッヘルベルの「カノン」
バッハの「G線上のアリア」
この4曲が個人的におすすめです。
1曲をループで流してもいいし、4曲をループしてもいいと思いますが、個人的には1曲をリピートした方が読書の邪魔になりません。
ちなみに、「Weightless」は科学的にリラックス効果があると証明されている、アンビエンスな界隈では割と有名な曲です。
本書には、「Weightless」と「バロック音楽」が紹介されています。
またまたちなみに、「カノン」と「G線上のアリア」はバロック音楽です。
2.何のためにこの本を読むのかを頭にきざみつける
この本を読んで自分が何を得たいかを決めておくことで自分の中に先入観ができる、と本書に紹介されていました。
また、先入観によって、重要なところだけがはっきりと目に付くようになるとも解説されています。
先入観のスコープをのぞき込みターゲットを狙い撃ちできるということは、大切なところは見逃さずに仕留めて、どうでもいいところはスルーすることができるということだと思います。
当たり前ですけど、読むところが少なくなると一冊を読むスピードは格段に上がるはずなので、読む目的を頭にきざむのはいいことずくめです。
3.指を添えて読むことを思い出す
指を添えての読書も以前からしていたこと。
ただ意識しないと、指を添えて読むことを忘れがちだったりします。
なぜ指を添えて本を読むのか?
それは指をガイドにして、視線を文字に集中させて読むと、
1.「あれ、なんだったけ?」という、無駄な戻りがなくなる。
2.読んでいるところを見失わなくなる。
3.集中力の拡散を防ぐことができる。
上記3つの無駄がなくなるからです。
東北大学電気通信研究所が発表した研究で、手のそばにあるものに注意が向けられることがわかっている。科学的にもメリットが証明されている読書法だと本書で解説されています。(P125ページ)
4.はじめにを読む。おわりにを読む。目次を見て読みたいところを探す。目次を頼りに本文で目に付くようなところを読む
本を読んでいると、この本を読んでいる目的を忘れることがあります。
読書中の迷子を防ぐために、「はじめに」「おわりに」「目次」「本文の目に付いたところ」の順番で読むことにする。
読む順番を変えると、なぜ迷子が防げる?
それは、「はじめに」には書籍の全体像が書いてあることが多く、「おわりに」には書籍全体の総括が書かれていることがほとんど。この二つを頼りに目次を読んで、さらにその本に書かれている全体感をつかむことができるから。
読む順番を変えて全体感が理解できていると、迷子になりづらい状態になる。
5.目に付いたところを読んでみて、自分に必要だと思ったら、普段自分が使っているような言葉に直す
読書中に意識したいのは、ちょっと休憩を入れながら自分の言葉に直すこと。
本に書いてあることをノートにそのまま写しても、それだけで達成感を覚えてしまう。だから、記憶効率は高まらない。
頭の中で「要するにこういうことね」と自分の言葉に直すと記憶効率が高まる。なので、休憩を入れつつ、自分の言葉に直す。
6.その本を読む前の自分に、自分の言葉を使って頭の中で説明する
誰かに説明できるということは、それをちゃんと把握しているということ。
ちょっと過去の自分にアウトプットできれば、目的達成。
さらに、その本で得たことを「今後どう使ってやろう」なんて考えたら完璧です。
その他いろいろ
文字を読む速度の正体
文字を読む速度は、
・知識量
・語彙量
・読解力
この3つで決まります。
読書は、知識量・語彙量・読解力、すべてを伸ばすので文字を読むスピードが上がります。
読めば読むほど、読書の速度が上がるということです。
楽しく気軽に没頭するための本の読み方
1.難しい本は避ける。
没頭したいときに難しい本を読んでいると理解することに意識がけずられ没頭できないから。
本を読んで、疲労やストレスがたまるようでは、その場でも、今後も読書を続ける障害になると思います。
2.複数冊を常に持っておく
集中力の拡散は必ず来ます。
それが直後なのか、1時間後なのかはわかりません。
集中力がなくなった状態で今の本を読み続けるよりも、別の本を読んだ方がよいと本書では解説されています。
いっそのこと、読書をやめるという選択もありだと思いました。
3.集中できる場所で読む
雑音が入ると意識が散りますし、没頭状態から強制退去させられます。
普段と違う場所というだけでも、外からの刺激が強いので没頭しがたいと思います。
自分勝手に読むと学びにつながる
本を読むための視点を読者視点にするのもあり。
読書はあくまでも自分の学びとすることが大前提だと考えてもいいのだ、という考え方を持つ。
1.自分に役立つ知識を探す
2.実生活で使える知識を探す
3.面白いと感じる知識を集める
4.さらに自分勝手に
・最初から読まなくていい
・すべて読まなくていい
・読み飛ばしてもいい
・事実をそのまま受け取らなくていい
・自分だけの答えが見つかればいい
・短時間の読書でいい
・飛ばし読みは悪ではなく善
割と……本はすべて読まなきゃ失礼なんじゃないかと思ったり。
割と……書いてあることに違和感を感じても、「あぁそうなんだ」と無理やり納得することがあったりします。
ここで書いた言葉をたまに読み返し、もっと自分勝手に読書をしていきたいと思います。
読書をしよう。ストレスが減ります
読書でストレスが減ります、と本書には紹介されています。
なぜか?
読書の目的の一つが、「知らない」を、「知っている」にすることだから。
人間は、知らないことは怖いと思い、知っていることには恐怖を感じません。
知識をつけると、知らないことが減ります。
なので、難しいことや、めんどくさいことなど、行動することへの恐怖がなくなります。
結果、ストレスが減ることになります。
知識の種類
知識には、4種類あります。
・既知(きち) すでに知っている状態。
・未知(みち) 知らないことを、知っている状態。
・無知(むち) 知っているつもりの状態。
・不知(ふち) 知らないことさえ、知らない状態。
たくわんという漬物がおいしいのを知っているのが既知。
たくわんを毎食1年間食べ続けると、塩分とりすぎで体にどんな変化が出るのかわからない未知の世界が未知。
「たくわんを漬けるときの塩分はどれぐらい?」と聞いたとき、答えられないのが無知。
たくわんという漬物があることさえ知らないのが不知。
自分の言葉で説明すると、こんな感じですかね。
この不知をどんどんとなくして、既知をどんどんと増やすことが読書の最大の目的かもしれません。
どんなときにストレスを感じるのか
ストレスを感じるときは「自分ではコントロールできない状態」に囲まれているときです。
この「自分ではコントロールできない状態」を、コントロールできる状態にすれば、ストレスは消えると言えます。
要は、問題が解決できる方法を知っている状態にすればいいだけです。
ストレスを感じたくなければ、問題が起きても前もって対策を知っていればいいだけのこと。
読書で不知を減らして無知や未知に変えていき、無知や未知を調査実行して既知を増やせば前もった対策なんて万全。
本を読み知識を積み上げていくことで、結果的にストレスが減っていくという、読書の素晴らしいところをまた一つ発見です。
おわりに
1日15分で人生をいい感じに持っていく1%の読書術や、個人的に「今後はこう読んでみよう」と考えた、具体的な本の読み方を紹介させていただきました。
あとは、「ここ絶対に役に立つ」と思ったその他いろいろと、「読書をしよう。ストレスが減ります」をご紹介させていただきました。
音楽をかけて本を手に取ったら、1%の読書術で、1つだけ読む目的を決める。
指で文字との追いかけっこを楽しみつつ、目次を見て、目に留まったところを読む。
ときどき休憩しながら自分の言葉に直して、本を読む前の自分に説明する。
本を読んで得た知識をこれからの人生でどう使うかを考える。
毎日続けると、1年後にはものすごい成長を感じることができるでしょうね。
最強の読書術の本、そして読書術の本の最終章 『1%の読書術 1日15分の知識貯金 マグ著』 おすすめです、ぜひ。