自己啓発本やビジネス書のたぐいって、おもしろくないから苦手なんだよね。
というような方におすすめなのが「寓話」です。
寓話は、面白おかしく教訓や心理を教えてくれるので、自己啓発本やビジネス書が苦手な方でも無理なく知識貯金できると思います。
今回は「ものの見方が変わる『座右の寓話』」という
さまざまな寓話が紹介された本を紹介します。
自己啓発の本やビジネス書が苦手な人におすすめの理由
そもそも寓話とは、教訓や真理を伝えるためのお話です。
ときに教訓や真理はえげつなかったり切なかったりします。なので、できる限りソフトな言葉をオブラートに包んで、面白おかしく教訓や真理を伝えようとするのが寓話の役割です。
自己啓発の本やビジネス書を読んでいて眠くなる人も「それはないだろ!」とツッコミながら、「あぁ、なるほど」と感心しながら読めるので、寓話であれば飽きずに読むことができると思います。
また、今回、読ませていただいた「ものの見方が変わる『座右の寓話』」は、寓話1話1話が短くて77話の寓話が紹介されています。
絶対に話のネタが増えます!
どんな寓話が紹介されているか?
二匹のヤマアラシ
冷たい冬のある日、二匹のヤマアラシは凍えることを防ごうとぴったり体を寄せ合った。
だが、まもなく相手のとげが自分の体を刺して痛いので体を離した。離れると寒くなり、くっつくと痛い。
そういうことを繰り返していくうちに、ついに、お互いを気づつけずにすみ、しかもほどほどに暖め合うことのできるような間隔を発見した。
180ページから
「知らない人が3,5メートル以内にいると人は不安になる」なんてことをどこかで聞いたことがありますが、自分のパーソナルスペースの確保は心地よく生きていくうえで大事ですよね。
ただ、自分の心地よい距離が、相手には心地よい距離ではないかもしれない。
この距離感のズレを上手に調整する考え方として、本書ではこんなふうに紹介されています。
友人に飲みに誘われたけど今日は行きたくない。でも、断ると悪い。
こんなときは、「行く」、「行かない」で考えない。
2回に1回ぐらい行ったり、行くけど早めに退席したり。
中間的に考えるのが気の利いたやり方である。
人間、悩んだときは百ゼロで考えがち
そんなときこそ、中間で考える思考は心の健康を保つための秘訣ですね
その他、おすすめの寓話
- 41ページ 「京の蛙と大阪の蛙」(知識があるほど視野は狭くなる話です)
- 52ページ 「目をなくしたカバ」(止まることは正しいこと、という話)
- 72ページ 「二人の商人」(ジブリの宮崎駿さんの逸話が紹介されています)
- 78ページ 「2ズウォッティのモイシュ」(仕事は一を聞いて十をやる話です)
- 220ページ 「半分の煎餅」(わずかな変化をばかにしてはいけない、という話)
有名な「アリとキリギリス」の元のお話である「アリとセミ」、
「北風と太陽」や「カエルとサソリ」なども紹介されています
まとめ
自己啓発の本やビジネス書が苦手な人。
ちょっと自己啓発の本やビジネス書を読み過ぎてお腹いっぱいの人。
そんな人には、一話一話が短くて、自己啓発の本やビジネス書に書かれている教訓や真理と共通していることがたくさん書かれている寓話がオススメです。
寓話を読むと、さまざまな教訓や真理が学べますし、話のネタが増えますよ。