自分の思いを言葉にするのって難しいよね。
そうね。
語彙力や表現力は訓練しないと身につかないからね。
「やばい」「すごい」「びみょう」で会話が成り立つから問題ないけどね。
そんなこと言っていると、語彙量が「すごい」減って、
社会人になってから「やばい」ことになるわよ。
自分の考えや思っていることを言葉にするのは案外難しく、「ボケー」っと生活していると「やばい」「すごい」「びみょう」というような言葉だけで会話が成り立つ環境に慣れてしまいます。
このような環境に慣れてしまうと、自分の考えをまとめて人に伝える力が、つかないどころかすたれます。
これは、や・ば・い(笑)
そんなあなたにご紹介したいのが、ひきたよしあき著、5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本です。
本書で解説されていた25個の「思いを言葉にする力」のポイントを簡単に紹介します。
それでは最後までよろしくお願いいたします。
本書について
「思いを言葉にする力」を身につければ、仕事に限らず、あらゆる場面で自信を持って表現することができ、本当に自分の納得する人生を送れるようになるのです。
はじめに「思いを言葉にする力」持っていますか? から
本書は、話すことや書くことに劣等感を持っている人に向けて書かれた本です。
本書を読むと「思いを言葉にする力」を身につけることができます。そのための方法が25個紹介されています。
「思いを言葉にする力」を得る25個の方法が5日間で学べるように構成され、5日間のメニューは以下のようになっています。
1日目 「頭の中にあるものを知る」
・クエスチョン1 思ったことがパッと言葉になりません。
・メソッド1 30秒で、ものの名前を10個言ってみよう。
・クエスチョン2 なんでも「やばい」「すごい」「おもしろい」で片づけてしまいます。
・メソッド2 形容詞をいったん自分の中から消そう。
・クエスチョン3 単語(点)は浮かぶけど、文章(線)にならないのですが……。
・メソッド3 電車の外の風景を、そのまま実況中継しよう。
・クエスチョン4 そもそもボキャブラリーが、圧倒的に少ないんです。
・メソッド4 覚えた言葉を、「鏡の中の自分」に語りかけよう。
・クエスチョン5 必要なことだけを効率的に覚える方法ってありますか?
・メソッド5 何かを得たら、3つ以外は捨ててしまおう。
2日目 「考える習慣をつける」
・クエスチョン6 「それは、ひとりよがりの考え方だ」ってよく言われます。
・メソッド6 「人の頭で考える」クセをつけよう。
・クエスチョン7 「なぜ?」と聞かれると、思わず戸惑ってしまいます……。
・メソッド7 日ごろのなにげない行動ひとつにも、理由づけをしてみよう。
・クエスチョン8 話していると、自分でも何を伝えたいのかわからなくなりがちです。
・メソッド8 「○○しばり」で要点を明確にして、頭の中を整理しよう。
・クエスチョン9 「君の発言は、オリジナリティがない」と言われました……。
・メソッド9 「○○という考え方」で仮説を立ててみよう。
・クエスチョン10 考えているつもりなのに、アイデアが浮かばないんです。
・メソッド10 「ひとりブレスト」で脳みそに嵐を巻き起こそう。
3日目 「論理的に発想する力をつける」
・クエスチョン11 自分の発言に説得力をもたせるにはどうしたらいいですか?
・メソッド11 物事の真意を知るために、「なぜ」を5回投げかけよう。
・クエスチョン12 思わぬ意見が出ると、すぐに頭が真っ白になってしまいます。
・メソッド12 哲学者ヘーゲルの「弁証法」で、ピンチをチャンスに変えよう。
・クエスチョン13 聞き手・読み手が何を求めているかわかりません。
・メソッド13 伝える1人を決め、その人をすみずみまでイメージしよう。
・クエスチョン14 もっと相手にわかりやすく説明する方法はありますか?
・メソッド14 擬人化することで、相手と共通のイメージを持つ工夫をしよう。
・クエスチョン15 なぜオチから考える必要があるんですか?
・メソッド15 ゴールから考えて、見えていないところを明らかにしよう。
4日目 「真に伝わる表現力を磨く」
・クエスチョン16 相手にとってわかりやすい、覚えやすい伝え方を教えてください!
・メソッド16 書くときも話すときも、40文字を意識しよう。
・クエスチョン17 人に動いてもらうには、どんなふうに伝えればいいでしょうか?
・メソッド17 「動かしたい動き」を具体的にたくさん入れてみよう。
・クエスチョン18 ありきたりな表現になってメリハリがありません……。
・メソッド18 学校で習ってきた”常識“をいったん捨てよう。
・クエスチョン19 「君の話はあいまいで具体性に欠ける」と言われてしまいます。
・メソッド19 望遠レンズでズームするように「伝えたいこと」に迫ってみよう。
・クエスチョン20 一体感を生み出すには、どうすればいいですか?
・メソッド20 主語を「私たち」にして、相手の気持ちを引き込もう。
5日目 「言葉に説得力を持たせる」
・クエスチョン21 聞き手・読み手を惹きつけるコツってありますか?
・メソッド21 苦労や失敗談のネタを10個持とう。
・クエスチョン22 信憑性を高める「数字の使い方」を教えてください!
・メソッド22 「あいまいな形容詞に代わる数字」、「『へえ~』という声が出る数字」だけを使おう。
・クエスチョン23 どうすれば話にリアリティを持たせることができますか?
・メソッド23 メモ帳を持って街へ行こう。
・クエスチョン24 「話しはじめ」でグッと人に心をつかみたいです。
・メソッド24 朝、その日の話題を仕込みまくろう。
・クエスチョン25 後味のよい終わり方にするには、どうすればいいですか?
・メソッド25 「ありがとう」をいまの5倍使うようにしよう。
また、本書の良いところは物語形式になっているところです。
山崎大という食品会社の広報部に勤めている青年が主人公となり、和田重信先生とのメールのやり取りを通じてアドバイスをもらい、山崎大が成長していくストーリー仕立てになっています。
山崎大が和田先生にクエスチョンのメールを送り、和田先生がメソッド(やり方・方法)を返信してくれるという流れで物語が進んでいきますので、とてもわかりやすくて、頭に残りやすくなっています。
1日目 頭の中にあるものを知る
言葉が「思いつかないのは、怠け者の脳になっているから。
Day1 27ページから
ここでは、「語彙力が不足している」「頭が真っ白になって、すぐに言葉が出てこない」という人へ、脳を活性化させる基礎トレーニングを5つ紹介します。
30秒で、ものの名前を10個言う
思ったことがパッと言葉にならない人は、30秒で、ものの名前を10個言うトレーニングをします。
理由は、脳にインプットされている湿った言葉の花火をパッとかがやかせるためです。
言葉は脳の中でちゃんと整理されていなくて、思い出そうとした瞬間にパッと花火がきらめくイメージで言葉は口から出てきます。言葉がスラスラ出てくる状態は、脳内で花火がバンバン上がっている状態とも言えます。
なんてもいいので、ものの名前を30秒で10個言うトレーニングを繰り返すと、湿ってなかなか火がつかなかった言葉の花火に火がつき、脳みその中で花火がバンバン上がるようになります。
大事なのは声に出すこと。頭の中でふわふわ浮かんで消えている言葉には意味がありません。
形容詞をいったん自分の中から消す
なんでも「やばい」「すごい」で片づけてしまう人は、形容詞を使わないように心がけるようにします。
形容詞を排除する理由は、「やばい」「すごい」は形容詞で、自分の感想を述べるための言葉だからです。「やばい」「すごい」の会話は起きた出来事に反応しているだけ。「やば・すご」を続けると語彙びんぼうになります。
なにか「すごい」ものを見たときに、「すごい」と言うのをやめる。もちろん「やばい」も禁止。
なにかを見たときに「すごい」で済まさず、なぜ「すごい」と感じたのか、どう「すごい」のか、「すごい」と感じたことで自分はどんな気持ちになったのかを考えて言葉にするようにしましょう。
コツは3つあります。
1.視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの五感を使って表現する。
2.自分以外の人の様子を交えて表現する。
3.自分の過去や思い出の中から探して表現する。
なんでも実況中継してみる
単語は浮かぶけど、それを文章にするのが苦手な人は、目に見える風景を実況中継するようにします。
単語を文章にするのが苦手な人に実況中継をオススメする理由は、情景を見て、それをどう言葉にするかの訓練が必要だからです。
実況中継する訓練を繰り返していけば、すばやく単語と単語がくっついて、自然に文章ができるようになります。
覚えた言葉を鏡の中の自分に教える
語彙量が少ない。単語を忘れることが多い人は、覚えた言葉を鏡の中の自分に教えましょう。
理由は、暗記が「人に教えるとき」に威力を発揮するからです。
さすがに覚える理由がない人に語彙の押し売りはできません。だから、鏡の中の自分に「ここが大事!」と念を押しながら教えるのがおすすめです。
鏡の中の自分に教えるときは、大きな身振り手振りをするとより効果的です。
理由は、視覚情報が多いほど記憶に残りやすいことがわかっているからです。
何かを得たら、3つ以外は捨てる
重要なポイントを効果的に記憶するために、3つ以外は捨てるようにしましょう。
理由は、聞いたことを時間を置かずに3つのポイントに要約すると、効果的かつ、しかもラクに聞いたことが記憶に定着するからです。
この方法は、小学生が劇的に成績を上げた方法です。授業が終わったらすぐに、習ったことを3つ記憶するだけで成績が上がっていきました。
選んだ3つのポイントは、単語で放置しないで、すぐに文章にするのが長期記憶にするコツです。
2日目 考える習慣をつける
考える習慣が身につくと、散らかった頭の中を「まとめる」ことができるようになります。
Day2 57ページから
「人の頭で考える」「『なぜ?』と問う」「制約をつける」「仮説を立てる」「ひとりブレスト」のメソッドを活用し、「結局、何が言いたいの?」と言われる自分から卒業しましょう。
「人の頭で考える」クセをつける
「考えがひとりよがり」「考えが狭い」と言われることが多い人は、「人の頭で考える」クセをつけましょう。
人の頭で考えられるようになると、自分以外の視点を持つことができ、物ごとを多角的に見ることができるようになるからです。
「あの人だったらこう考えるだろうな」と考えるだけで、視野はグンと広がります。
日ごろの何気ない行動にも理由をつける
「なぜ、そうしたの?」と聞かれて困る人は、日ごろの何気ない行動にも理由をつけるようにしましょう。
理由は、「なぜそうしたのか」と考えることが好きな脳にしていくためです。
「なぜそうしたのか」のかと即答できない理由は、脳に「なぜそうしたのか」を考えるクセがついていないからです。大事なのは、自分の今している行動に対して、脳がどんな命令を出したのかを考えることです。
脳の出した命令を復唱しながら動くと、「○○だから、○○した」と考えられるようになり、自分の行動を即座に言葉にすることができるようになります。
「○○しばり」で要点を明確にして、頭の中を整理する
話が長すぎて、途中から何を話しているのかわからなくなる人は、「○○しばり」で要点を明確にして、頭の中を整理しましょう。
話が長すぎる人。自分の話で迷子になる人は、全部を説明しようとするから話の道に迷うのです。全部を説明しようとすると、話があちこちに飛び収拾がつかなくなるのは当たり前です。
そのために、どこがポイントなのかを明確にして、それ以上は話さない。「いまはこれだけ話す」と「しばり」をかけましょう。
短く話すための極意は、「主張はひとつ、理由は3つ」にすることです。
理由は、「トレンド」「特性」「お得感」で考えます。
例えば、彼女にプレゼントするマフラーは赤色、今年のラッキーカラー(トレンド)、彼女の暖色系のコートに合う(特性)、イタリア製の割に安い(お得感)と考えていきます。
「○○という考え方」で仮説を立ててみる
「オリジナリティがない」と言われる人は、「○○という考え方」で仮説を立ててみましょう。
オリジナリティがない意見になってしまう原因は、意見に仮説がないからです。
アイスクリームを見て、「このアイスクリームは、白くて、冷たくて、おいしい」と言ってしまったら、オリジナリティがない意見になってしまいます。
なので、自分の仮説を立てて話すようにします。
具体的には、「○○という考え方」を言葉の最後につけます。
「アイスは、バケーションと言う考え方」「アイスは、クールビズと言う考え方」「アイスは映画と言う考え方」のように。
すると、他の人とは違う意見を出すコツも身についてきます。
「ひとりブレスト」で脳みそに嵐を巻き起こす
新しい発想とたくさんのアイデアを思いつくためには、「ひとりブレスト」で脳みそに嵐を巻き起こしましょう。
ブレストとは、ブレインストーミングの略です。
ブレインストーミングは、1つのテーマに対して、複数の人が自由に意見やアイデアを出し合うことです。
具体的には、批判を気にせず、常識も前提も無視する。量を考えることを重視し、どんどん紙に書き出す。これを習慣化する。
発想やアイデアを出す目安は33案と本書に紹介されており、33案出すとアイデアの神様が降臨されるそうです。
3日目 論理的に発想する力をつける
一度「考える型」をマスターすると、どんな人でも自由自在に物事を考え、新しい切り口で考えることができるようになります。
Day3 93ページから
ここでは「5つのWHY」「弁証法」「ターゲットの明確化」「擬人化」「バックキャスト」と言った5つの方法を学びます。
大野耐一さんが考案した「5つのWHY」を使う
自分の発言に説得力を持たせるためには、考えを深く追い込んでみる必要があります。
そのためには、「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ……」と、「なぜ」を5回自分に投げかけるようにしましょう。
たとえば、「今の会社が自分に合わない」とします。
「なぜ、自分に合わないのか」
「若者が自分ひとりしかいないから」
「なぜ、若者が自分一人だと会社に合わないのか」
「周りの考え方が古いから」
「なぜ、考えが古いと自分に合わないのか」
「ネットに対する考え方が違うから」
「なぜ、ネットに対する考え方が違うと合わないのか」
「企画が通らないから」と考えます。
すると、今の会社が自分に合わない理由が、「企画が通らないから」と気づくことができます。
弁証法で、ピンチをチャンスに
短所を長所に変えるためには、弁証法を使ってピンチをチャンスに変えましょう。
弁証法は、ドイツの哲学者ヘーゲルが提唱した、ものを考える基本の型です。
「意見」と「反対意見」を調整して、「高い次元の意見」を作ることを目的としています。
これを「揚棄(ようき)」とか「止揚(しよう)」と呼びます。
ものの長所と短所をいい感じに合わせて、もっと高い次元の主張を作ることが、弁証法的なものの考え方です。
伝える1人を決めて、その人をすみずみまでイメージする
聞き手や読み手が何を求めているかわからないときは、ターゲットをできる限り明確にすることです。
なぜなら、頭の中でありありとターゲットを描くことは、コミュニケーションの基本だからです。
相手の細部まで想像できると、必要なものが勝手に見えてきます。また、こうして相手を思い描く気持ちから、オリジナリティのあるものが生まれます。
擬人化することで、相手と共通のイメージを持つ
相手にもっとわかりやすく伝えるためには、擬人化することです。
擬人化とは、人間でないものを人間に見立てて表現することです。
商品を擬人化する理由は、擬人化して商品に命を吹き込むと、説得力が増し、相手に伝わるスピードも段違いに上がるからです。
うまく擬人化に成功すると、相手との共通認識が生まれやすくなるので、難しい話も簡単に伝わります。
ゴールから考えて、見えていない所を明らかにする
オチから考える理由は、オチから考えてみると、足りていないところや、どこに穴があるか、何がわかっていなくてどう考えればいいか、などが見えてくるからです。
「論理的に考える方法」が、一つだけではないことも覚えておきたいです。
4日目 真に伝わる表現力を磨く
「真に伝わる」とは、単にわかりやすいだけでは足りません。相手が動いてはじめて伝わったと言えます。
Day4 129ページから
ここでは具体性のない表現をやめて、人の心にダイレクトに働きかけるコツを教えます。
書くときも話すときも、40文字を意識する
相手にわかりやすく、覚えてもらいやすい表現をするには、「短く伝える」。これがいちばん大事なことです。
「短く」の目安は、書くときも話すときも40文字を意識することです。
40文字を意識する理由は、だいたい一息で読めて、何とか内容もまとめられる文字数だからです。
短くシンプルな言葉だけが人の耳に残ります。「40文字で書き、話す感覚」を身につけるましょう。
動きの動詞を具体的にたくさん入れる
人に動いてほしいときは、具体的な身体の動きを書くようにします。
理由は、動詞を増やすと、頭の中で映像が自動的に動き出すからです。
こころや頭ではなく、体に呼びかけると人は動き出し、話の中に「動詞」をたくさん入れると、人の心を動かせるようになります。
学校で習った常識を捨てる
ありきたりな表現ばかりになってメリハリがないときは、学校で習った常識を捨ててみましょう。
理由は、きれいで整いすぎたものは、思いのほか人には好かれないからです。
同じように、正確な文法で書かれた教科書の文章は平らで面白みがなく、メリハリがないので人の心をとらえることはできません。
少しくらいデコボコしていた方が、人の心をつかむことができます。
「メリハリがないな」と感じたら、学校で習った常識を捨ててみましょう。
文章が、ガラリと変わるはずです。
伝えたいことを望遠レンズでズームして明確にする
「君の話はあいまいで具体的にイメージできない」と言われたら、「わたしが伝えたいことは、これだ!」と望遠レンズを使ってズームするように「これだ!」を明確にしてみましょう。
「これだ!」を明確にする理由は、必要のない物を捨てて、伝えたいものだけに望遠レンズでフォーカスした写真と、人を引きつける話法が似ているからです。
「私は」を使わない
「私は」「あなたは」では相手との距離が縮まりません。
相手との一体感を生み出したいのなら、「私たち」を使うよう心がけましょう。
スピーチの名手だったオバマ元大統領が「We(私たちが)」を多用したことは有名な話です。
「私が」よりも「私たちが」の方が、より「自分のこと」として考えることができ、自分と相手との気持ちを一つにすることができます。
5日目 言葉に説得力を持たせる
最後は、+αのテクニックとして、「信憑性」や「リアリティ」の持たせ方をご紹介します。ここで説明したことを身につければ、話しはじめで相手の心をグッとつかみ、「へえ~」と納得させる表現ができるようになります。
Day5 161ページから
苦労や失敗談のネタを10個持とう
人をグッと惹きつけるために、苦労や失敗談のネタを10個用意しておく。
苦労や失敗談のネタを10個用意しておく理由は、人は苦労話が好きで、失敗や挫折を乗り越えた話に勇気づけられるから。また、人は人のプライベートに最大限の関心を持つからです。
これは人の習性で、その人を良く知ることで敵か味方かを分け、自分に害を及ぼさないかを知りたいからです。
この修正をうまく利用できるようになれば、人をグッと惹きつける話ができるようになります。
「あいまいな形容詞に代わる数字」を使う
すべての人が数字に強いわけではないから、「あいまいな形容詞に代わる数字」を使うようにしましょう。
理由は、「あいまいな形容詞に代わる数字」は、わかりやすい数字だからです。
「今日は暑い」というより、「今日は40度を超えている」と言った方がわかりやすいと思います。
数字が苦手な人のために、わかりやすいグラフを使ったり、わかりやすい数字を使うようにしよう。
メモ帳を持って街へ行く
文章にリアリティを持たせるためには、メモ帳を持って街へ行きましょう。
理由は、文章にリアリティを持たせる方法が、耳をダンボのようにして街の人の話を聞くことだから。ネットに書き込まれたレビューやリコメンドよりも、街で聞いた普通の人の言葉の方にリアリティがあるからです。
人から発せられた血の通った言葉のことを「肉体語」と言い、「肉体語」を駆使して話をする人の言葉には説得力があります。
「肉体語」の収集が表現力に直結し、血の通った「肉体語」が人の共感を呼びます。
「旬の話題」を、その日の朝に仕込みまくる
話しはじめに人の心をつかむコツは、「旬の話題」をその日の朝に仕込みまくることです。
理由は、話の「つかみ」になるものが「旬の話題」だからです。
天気の話題が良い例で、天気の話題はお互いが共有できる「旬の話題」だから、話のとっかかりになりやすいのです。
話しのはじめに人の心をつかむには、天気の話のような「旬の話題」を仕込みまくるクセをつけましょう。
「ネタ」は半径1メートル以内にあります。
「ありがとうございます」「おかげさまで」を今の5倍使う
後味のよさをつくるコツは、「ありがとうございます」「おかげさまで」を今の5倍使うことです。
「感謝の言葉」は、その場の雰囲気をやわらかくします。
まとめ
5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本の中で、個人的にとても参考になったのは以下の3つでした。
「人の頭で考える」クセをつける。
「○○という考え方」で仮説を立ててみる。
書くときも話すときも、40文字を意識する。
今回は、本書で解説されていた25個の「思いを言葉にする力」のポイントを簡単に紹介させていただきました。
「『思いを言葉にする力』のポイントをもっと深く知りたい」と感じた方、記事を読んでくださって「思いを言葉にする力」に興味が出た方は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。とても参考になると思いますから。
10500文字ぐらいある嫌がらせとしか思えない文章を、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。