やる気に頼らず「すぐやる人になる37のコツ」

実用書

本書を読むと、「いつかやろう」と思っている仕事の「いつか」を「いま」に変えることができます。

「いつか」を「いま」に変える方法は?

(1)ドーパミンを出す

(2)質より量を優先する

(3)同じ時間、同じ場所で、同じ仕事をする

これだけです。

本書には、すぐやる人になる37のコツが紹介されていますが、上記の3つで「いつか」を「いま」に変えることができると思いました。

3つのステップなら簡単だと思いませんか?

3つのステップで「いつかやる」を「いますぐやる」に変えることができるなら、安い買い物だと思いませんか?

よろしかったら、ご一読ください。

脳に気づかれないように ドーパミンを出す!

何かをやろうとしても腰が重くて上がらないのは、人間の脳がそういう仕組みだからです。

人間の脳は生命維持のために、できる限り変化を避けて現状維持をおすすめしてきます。

これはやる気の問題ではなく、脳の防衛本能が原因。なので、脳の仕組みを理解して「よっしゃ、やるぞ!」のスイッチを入れてやることが大事。

では、そのスイッチの入れ方は?

すぐやるスイッチの入れ方

脳には「側坐核(そくざかく)」と言う場所があり、この側坐核が刺激されると「ドーパミン」が分泌されます。

ドーパミンは幸せホルモンとも呼ばれ、ドーパミンが分泌されるとよろこびや幸せを感じ、運動や学習の意欲を高めたりします。

このドーパミンは行動力の源になります。

ドーパミンを分泌させること=すぐやるスイッチを入れることにつながります。

ほんの少しだけ行動する

側坐核は、行動を起こすと刺激を受けてドーパミンを出しますが注意点があります。

大胆で大きな行動をすると、脳がその動きをキャッチして邪魔してきます。なぜなら、脳は変わることが大嫌いだから。なので、ほんの少しだけ行動すること。これがポイントです。

大事なのは、脳に気づかれないこと。

すぐやる人になるために、「些細なきっかけを作り」で、やる気スイッチを入れることを心がけましょう。

すぐやる人になるためのきっかけ作り

すぐやる人になるためのきっかけ作りの方法を紹介します。

質は、量をこなしてから考えるもの

完璧主義の人が「ちゃんとやりたいの」と考えることに生きがいを感じるのはわかります。

ですが、時間とエネルギーを使い、考えるだけで終了することも多々あるのではないでしょうか。「ちゃんと時間とエネルギーを使い考えたプラン」でしょうから、なおさら途中で行き倒れはもったいない。

なので、すぐ行動するためには「質は、量をこなしてから」という考え方に変えましょう。

ぶかっこうでも、ちゃんとしていなくても、世に出ると余分なものは削れて、足りないものはくっつきます。それは、距離を置いてひらめいた自分が足したり引いたりすることだってあると思いますし、自分が考えてもいなかったものを他人が足したり引いたりしてくれることだってあります。

それでも「ちゃんと考えないと人前には出せないなぁ」なんて考えている人は、もういっそ、鏡の前で「あなたが時間とエネルギーを費やしたその素敵なプランが形にならない、世に出ないのはもったいない」と言ってみてはどうでしょうか。

とにかく行動する量を増やすこと。とりあえずのカタチにして世に出すこと。行動した結果(質)のことは、量をこなしまくったあとで考えればいいのです。徐々に完璧に近づけていけばいいのです。

中途半端や途中退場よりも失敗した方がまだまし

行動の量を増やし、とりあえずやってみると、失敗する量が増えると思います。

ですが、行動の量を増やして出た結果を失敗と思ってはいけません。行動して得られた成果だと考えることが大切です。

結果が期待していたものや予想していたことと違ったら、軌道修正すればいいだけのこと。たったそれだけのことです。

「考えすぎて何もできなくて終了」よりも、とりあえずやってみて失敗した方がずいぶんましだと思いませんか。

アンカリング効果を使う

同じ場所で同じ仕事をすると、「そこに行くと仕事がはかどる」ということが脳に刷り込まれます。

また、場所だけでなく時間も設定すると効果大。たとえば、「この時間には、あそこでこの仕事をする」と決めれば効果絶大です。

この効果はアンカリング(条件付け)と呼ばれています。

新しい習慣を簡単に手に入れる方法

アンカリング効果を使い、新しい習慣を簡単に手に入れることもできます。

すでに習慣化していることに習慣化したいことをくっつければいいのです。

具体的には、「通勤電車に乗ったら → 本を開き2行だけ読む」というように習慣化していることに勢いをつけてもらいます。

さいごに

「いつか」を「いま」に変える方法は、以下の3つのステップで十分に効果があると思います。

(1)脳に気づかれないように、すぐやるスイッチを入れること

(2)行動する量を増やすこと。質は後からついてくると決めつけること

(3)この時間には、あそこで、この仕事をする、と決めること

本書には、すぐやる人になるコツが他にもたくさん紹介されています。

個人的に「これいいな」と思ったのは、「結果に振り回されそうなときは打率で考える」「何をしてもうまくいかないときは、物差しのメモリを小さくする」の2つでした。

「いつかやろう」が多い方、本書を手に取ってみてください。

「いつか」が減って「いま」が増えると思いますよ。