1%の努力はひろゆきさんが書いたものではありません。
本書の最後に「僕のとりとめのない話をまとめてくれて編集の種岡健さんにお礼申し上げる」と書いてあります。
ユーチューブでは「編集者が伝えたいことと本を買った人が満足するものを提供できれば、別に僕が書く必要はない」とおっしゃっていましたし、「ライターの人が本を書いた方が伝わりやすいくて仕上がりもいいから、読んだ人はより満足する」ともおっしゃってました。
ひろゆきさんがおっしゃる通りと言うと失礼ですが、編集さんがまとめてくれただけあって「1%の努力」はサクサク読みやすい本でした。
勉強になったことが書いてあったので、忘れないようにアウトプットしたいと思います。
エッグスタンドなんて、いらなくない?
「エッグスタンドなんて、いらなくない?」の話は、比較対象をしないほうが人は幸せなんじゃないか、という話です。
エッグスタンドは卵を置くためだけにある道具です。
卵を置くためだけにしか使えない道具を買う余裕があること、それを当たり前のように話す人がいることに、ひろゆきさんはショックを受けたそうです。
ひろゆきさんは、卵を置くためだけの食器があるのはおかしくないか。卵を置く器なんてなんでもいい。小皿であれば卵に限らずなんでも置けるじゃないか、とおっしゃっています。
ただ、「卵を置くためだけのエッグスタンドなんていらない」と思っていても、
「俺んち、エッグスタンドあるわー」と、どや顔で言われると、
「ああ、わたしのうちにはエッグスタンドすらない。ああ、恥ずかしい……」と、感じる人もいるのではないだろうか、ともおっしゃっています。
エッグスタンドの話は一つのたとえで、
「幼稚園に入るときにお受験をした」とか、
「海外へは必ずファーストクラスで行く」とか、
「家のお庭でサッカーができる」とか。
人生が進むにつれて比較する機会が増えていき、生きていく限り、つねに比較対象にさらされることになる。
もし、人をうらやましいと思ったときには、
お受験は、エッグスタンド
ファーストクラスも、エッグスタンド
大きい庭も、エッグスタンド
比較対象が現れたたときはマッハでエッグスタンドに置き換える。
エッグスタンドを持っていることをひけらかすような奴らに劣等感を抱く必要はない。
「エッグスタンドなんていらない」と思うと、自分の考えや行動を深く振り返ってみることができて、ぐっと人生がラクになると思う。と、ひろゆきさんはおっしゃっています。
エッグスタンドから比較対象の話に持っていく力技に若干の強引さを感じながらも、語呂がいいエッグスタンドというワードは使えるな、と思いました。
「俺、ファーストクラスでお受験に行ったんだけど、家の庭が広すぎて遅刻しそうになったよ」と聞かされたら、「エッグスタンドみたいな顔しやがって!」と思うようにします(笑)
頑張りは人に押し付けない
頑張りたい人は、放っておいても勝手に頑張ります。
「俺は頑張っているっ! だから、お前も頑張れ!!」は逆効果ですし、人の上に立つ人が、下の人に向かって「努力しろ!」というのも逆効果です。
個人の努力で何とかしようとしても、下の人がどれだけ頑張っても、勝てないものには勝てないし、届かないところへは届かないことがあります。
努力を努力と思っている時点で、それを好きでやっている人には勝てません。
「努力した人が成功するとは限らないが、成功した人は間違いなく努力している」なんて話がありますけど、それは成功した後に「アイツ努力していたからな」と思われるかどうかの話。
たまたま、うまくいったら「それが努力」と後付けされる。それが真理。
「たまたま」を待ち、努力を押し付けるのをやめると、世の中はもっとハッピーになると、ひろゆきさんはおっしゃっています。
余裕がなくなってくると「お前もうちょい頑張れよ」と思ってしまいがち。
今後は、たまたまやりがいがある日だな、なんて思うようにします。
自分は「お返し」をしようと思うタイプか?
コンビニでトイレを借りたとき「何かを買わなくちゃいけない」と思うかどうか。
トイレを借りても、バイトでダラダラしたい学生フリーターの店員さんにとっては、何かを買っても買わなくても、どちらでもいい話。
むしろ、何も買わないほうがレジの仕事が減ってラクだと、ひろゆきさん。
何かを買うか買わないかは、こちらの気持ちの問題でしかない。ただし、経営者目線だと、トイレを使用した分、何かを買ってあげないと売り上げにつながらないと考えてしまう。と、ひろゆきさんはおっしゃっています。
個人的にコンビニでトイレを借りたら何かを買ってしまいます。
積極的に何かをしてもらったわけではないけれど、トイレを借りたという事実の返報性の法則でしょうか。
でも、何もいらないときがあります。
そんなときは「バイトでダラダラしたい学生フリーターの店員さんの仕事を増やしてはいかん!」と心を鬼にして、何も買わずに心の中で「トイレお借りしました。ありがとう」とつぶやきながらこそっとコンビニを後にしたいと思います(笑)
さいごに
ひろゆきさんの本を読んだのは初めてでしたが、サクサク読み進めることができて、タメになることも多くて、読んで良かったと思いました。
また、テンパったときに「ひろゆきさん、あんなこと書いてたな」と思い出せば、わりとあっけらかんと乗り切れるようなことも書いてありましたので参考になりました。
2020年に発行された本なので、わりと簡単に図書館で借りることができると思います。
いい暇つぶしになる、と言ったら失礼ですが、最高の暇つぶしになると思いますので、読んでみてはいかがでしょうか。