「お金に強い 子どもの育て方」を読みました。
本書には、お金と経営のプロ12人が家で実践している、お金に強くなる子どもの育て方が書かれています。
12人の方の簡単な紹介と、その中からタレントのパックンと個人投資家の井村俊哉さんの「お金に強い 子どもの育て方」のポイントを紹介します。
お金と経営のプロ12人の紹介
パックン
タレント。
スーパーでの買い物は、最高のお金教育です。
お金は汚い物じゃない。
子どもには、学校や習い事の額もストレートに伝えている。
32ページから
子どもの年齢は10歳と12歳。
柴田 陽子
ブランドプロデューサー
応援してくれる人が、増えるお金の遣い方を教えたい。
お金やモノを独り占めしない。
必要としている人に渡す。
すると、応援してくれる味方が増える。
49ページから
子どもの年齢は8歳と10歳。
吉川 淳子
ロイターニューヨーク・経済ジャーナリスト
NYで人気のお金持ち学校から、娘を転校させました。
格差社会のニューヨークだからこそ、違いを肌で知り、尊敬し合える環境で子育てしたい。
66ページから
子どもの年齢は7歳。
佐藤 可士和
クリエーティブディレクター
テレビCMを一緒に見ながら、製作費の想像ゲームをします。
身の回りにあるものの、価値とコストを伝えたい。
与えられたものを「当たり前」だと思ってしまわないように。
87ページから
子どもの年齢は12歳。
森岡 毅
マーケター 刀 代表取締役 CEO
「強み」を見つけなさい。世界は可能性に満ちている。
親は子どもの応援団。
その子の強みを自覚させ、お金の仕組みを伝えるのは、親の大事な仕事。
104ページから
子どもの年齢は14歳と16歳、19歳と21歳。
田中 靖浩
公認会計士 文筆家
いい学校なんて目指すな! 就活なんてするな。
自分の足で立って稼げて、経済的な不安に強い心があれば、人生100年時代も最強だ。
121ページから
子どもの年齢は16歳、21歳と24歳。
塚原 哲
ファイナンシャルプランナー
年商1500万円! 中学生起業家の息子が始めたビジネス。
お金は夢をかなえるツール。
お金のせいで夢を狭めないために、お金に詳しくなってほしい。
139ページから
子どもの年齢は12歳と14歳。
花輪 陽子
シンガポール在住 ファイナンシャルプランナー
シンガポールで、野心も覚悟もある女の子に育てたい。
モノの値段を実感できるよう、子どもにはわざと現金を使わせる。
157ページから
子どもの年齢は5歳。
渋澤 健
コモンズ投資 取締役会長
資本主義の父、渋沢栄一の玄孫(やしゃご)が作る「お金の家訓」
間違ったお金の遣い方をしたら、何が問題なのか考えさせる。
子どもへの信頼が真の「稼ぐ力」を育む。
177ページから
子どもの年齢は16歳、17歳と18歳。
DUKE。
個人投資家
トイレ掃除1回で50円。お小遣いは家事で自ら稼がせる。
好きじゃないことを無理やりやらせるのは「無駄な投資」
好きなことを仕事にできるよう、応援したい。
196ページから
子どもの年齢は4歳、7歳と9歳。
横山 光昭
ファイナンシャルプランナー
5女1男の家族会議で、毎月の収入を包み隠さず公開。
親は懐具合を隠さない。
お金で苦労している姿も見せる。
その上で「いい使い方」を一緒に考える。
215ページから
子どもの年齢は7歳と10歳、14歳と17歳、21歳と23歳。
井村 俊哉
個人投資家 元お笑い芸人
親の夢や仕事観は、あえて何も与えない。
節約も、株式投資も楽しい!
普段の生活を通して、娘たちに実感させたい。
230ページから
子どもの年齢は2か月と2歳。
参考になった人と、参考になったところを紹介します
個人的に、12人のお金と投資のプロの中で参考になった人は、タレントのパックンと個人投資家の井村俊哉さんです。
パックンの子どもの育て方で参考になった方法は、10歳前後の子供たちに伝えたい方法で、今井村俊哉さんの方法は、将来の子供のためにしておきたいことです。
タレント、パックンのお金に強い子どもの育て方
子どもたちと一緒にスーパーへ買い物へ行き、いろいろと質問する。
理由は、子どもに自然と経済感覚を身につけさせ、子どもの計算力を磨くため。
パックンいわく、スーパーマーケットは最高のお金教育の現場だそうです。
パックンは子どもとスーパーへ行くと、スパイスの瓶詰めと、詰め替え用のものではどちらがコスパがいいか1グラム当たりの値段で子どもに比較させたり、ニンニクは3個パックの方が1個当たりの値段は安くなるけど、新鮮なうちにニンニクを使い切ることができるか子どもに聞いてみたりするそうです。
子どもがワクワクするような質問を選ぶよう工夫する。
理由は、子どもが質問攻めにしても乗ってきてくれるように。
正解でも不正解でも良いので、自分の考えだけで納得ができるところへたどり着けるまで飽きないようにするため。
パックンは、子どもに「レストランをするのだったら、何のお店にしたい?」なんて切り出すそうです。
子どもが「ラーメン屋」と答え、「なぜ?」と聞き返すと、「僕が食べたいから」とやり取りが続きます。
さらにパックンは「うちの近所でもラーメン屋が潰れているけど、どうしたら繁盛するお店にできるかな?」と質問します。
子どもが「ラーメン屋がないところに店を開店すればいいんじゃない」と答えると、「なるほど。逆にラーメン屋はいっぱいあっても、まだラーメン屋が足りない所にお店を開く方法もありだよね」なんて返します。
子どもが「その場合は、他のラーメン屋とは違うメニューを出す」と答え、「例えば?」とパックンが聞き返すと、「かき氷ラーメン!」とユニークな答えが返ってきたそうです。
習い事の費用も子どもに伝える。
理由は、金額を伝えることで子供に責任感を持たせるため。
パックンは子どもがやりたいという習い事はすべてやらせているそうです。
理由は、習い事は教養の土台となり、感性を育て、人生を豊かにしてくれ、習い事を通じてチームワークも学べるからです。
逆に子どもの習いごとにたっぷりとお金をかけて、責任を負わせないのはダメだとパックンはおっしゃっています。
学校や習い事の費用はこれだけかかっていると子どもにストレートに伝え、その費用を無駄にすることはダメなことだと教え、習い事に必要な支度は必ず子どもにさせる。「それができないのなら習い事はやめなさい」と伝えているそうです。
個人投資家、井村俊哉さんのお金に強い子どもの育て方
子供の名義で証券口座を開設する。
今後、投資の魅力に気づいてほしいから。
子どもたちに投資の魅力に気づいてほしいという他に、株主優待が使える枠を増やす目的もあるそうです。
家族全員で株主優待がもらえる枠を用意するとコストパフォーマンスも良いそうです。
さいごに
本書を通して感じたことは、お金のことを子どもとしっかり話さなくてはダメだということでした。
子どもに、お金を稼ぐことは汚いことじゃなくて、お金があることは人生の選択肢を増やすことだとちゃんと伝えることが大切なんだということがわかりました。
自分の人生を豊かにするために、お金を稼ぎ、お金を大切にあつかい、自分と周りの人が豊かになるお金の使い方を子どもに伝えていきたいと本書を読んで思いました。
この記事では、タレントのパックンと個人投資家の井村俊哉さんの、お金に強い子どもの育て方をご紹介しました。
その他、10名の方のお名前と、お金に強い子どもの育て方の簡単な考えは引用させていただきましたので、その他、10名の方に興味がありましたら、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださってありがとうございました。