「朝日新聞ウェブ記者のスマホで『読まれる』『つながる』文章術」で解説されていた、炎上を回避してアンチともうまくやっていく方法を紹介します。
何かしら、ウェブへ発信している方には参考になると思います。
よろしかったら、お付き合いください。
なぜ炎上は起きるのか
なぜ炎上は起きるのか。
それは「立ち位置の違い」だと本書で紹介されていました。
ある立ち位置からだと問題のないことでも、違う立ち位置から見ると批判のターゲットになるということです。
「なぜそういう考え方になる?」と思いがちですが、境遇や考え方などは、人それぞれ・十人十色が当たり前です。
そういった構図がある以上、炎上から100%逃げるのは難しい。
どんな事象にも、別の立場からの見え方や考え方があるからです。
炎上参加者は1%以下と少ない
炎上自体をなくすことは難しいのですが、過激な書き込みをする炎上参加者の割合は、インターネットユーザーの1%以下という調査結果もあると、本書で紹介されていました。
1%以下はかなり少ない数字ですが、それでも炎上が気になる理由は、熱量が高いネガティブなコメントが目立つからです。
デジタル空間は極端な意見が可視化されやすいエリアだと覚えておけば、少しは炎上が気にならなくなるかもしれませんね。
伝える内容よりも、伝え方が大事
腹が立ったときほど謙虚に。
この考え方がデジタル空間では大切だと本書で紹介されています。
反論したければ、謙虚に。
これが、デジタル空間での上手な対応です。
炎上の多くは、書かれた内容よりも「伝え方」に問題がある可能性が高いです。
● 訴えたいことを、その背景から丁寧に書く。
「朝日新聞ウェブ記者のスマホで『読まれる』『つながる』文章術」 199ページから
● 批判の対象となってしまう人の立場もある程度、考慮する。
上記のような書き方をすることで、受け止め方はかなり変わります。
伝えたいことがうまく伝わらないのでは意味がありません。
自分の考えを、なるべく自分が望む形で伝えたいのなら、「伝え方」にも気をつけましょう。
この見出しのまとめ
● 批判や怒りをそのまま伝えると反発が生まれるから、伝え方を工夫する
● 腹が立ったときほど、「謙虚な対応」を心がける
腹が立ったら、目を閉じて6秒数えてください。
少しはイライラが治まるはずです。
レッツ、アンガーマネジメント!
知っていることを、ひけらかさない
● 正しい側と、間違っている側
● 知っている側と、知らない側
コンテンツを扱うときに、こういった非対称の関係が生まれると本書で紹介されていました。
発信する側が「正しい側」や「知っている側」で立場が強いときほど、相手を攻撃しがちになります。
何かを伝えたいのに、相手を攻撃して打ち負かしたら意味がありません。
正しいことや知っていることをストレートに伝えることが、必ずしも最良な結果につながるとは限らないのです。
この見出しのまとめ
● 知っている側 対 知らない側の対立を起こさない
● 正しい側 対 間違っている側の対立も起こさない
● 正しいことや知っていることを、ダイレクトに伝えれば良いというものではない
共感の言葉を入れる
対立を生みやすかったり、反感を買いやすいテーマを発信しなくてはならないときは、まず「相手に共感する」というステップを入れることが大切だと本書で紹介されていました。
対立を生みやすいテーマを書くときは、初めに共感の言葉を入れて炎上を防ぐことを意識することが大切です。
逆に「初めから問題点を指摘する」ことだけは止めましょう。
初めから問題点を指摘された相手は、否定された挙句に攻撃までされたと感じ、カウンターを狙ってきます。
対立を生みやすく、反感を買いやすいテーマは、「初めが肝心」と心に刻みましょう。
この見出しのまとめ
● 対立しやすく、反感を買いやすいテーマは、まず「共感の言葉」を伝える
反対意見は予想しておく
どんな考えにも反対する人はいて、どんなところにもアンチと呼ばれる人はいます。
賛否が分かれるような事柄について、こちらの姿勢を説明しなければいけない場合は、反感を最小限にとどめる工夫をしなければいけないと本書で紹介されていました。
賛否が分かれる事案を書くときは、反対するであろう人を否定せず、結論を押しつけず、反対する人の心配にも向き合うという姿勢を強調することが大切です。
自分と違う意見を無視してはいけません。反感を買いそうな要素はあらかじめ予想しておいて、逆に記事に盛り込んでおきましょう。
この見出しのまとめ
● 異論が出ることが予想できるテーマのときは、「否定しない」「向き合う」「押しつけない」
さいごに
炎上を回避してアンチともうまくやっていく方法を紹介しました。
文章を書くときに以下の7つのポイントを意識すると、炎上を回避できる確率は上がると思いますので、チャレンジしてみてください。
● 批判や怒りをそのまま伝えると反発が生まれるから、伝え方を工夫する
● 腹が立ったときほど、「謙虚な対応」を心がける
● 知っている側 対 知らない側の対立は起こさない
● 正しい側 対 間違っている側の対立も起こさない
● 正しいことや知っていることを、ダイレクトに伝えれば良いというものではない
● 対立しやすく、反感を買いやすいテーマは、まず「共感の言葉」を伝える
● 異論が出ることが予想できるテーマのときは、「否定しない」「向き合う」「押しつけない」
以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。