ググらずに面白いグッドなアイデアなんて浮かばないんじゃないの?
「面白い! を生み出す妄想術『だから僕は、ググらない。』」を読んでみて
グッドアイデアが浮かぶから
検索より妄想
著者の浅生鴨さんいわく、ググる前にさんざんすることがあるそう。
それが「妄想」です。
「妄想」は検索するよりも広がりや奥行きのある情報が簡単に手に入るそう。
また、「妄想」で手に入るイメージは、検索では手に入らないそうです。
だから、検索よりも妄想から始めることが大事だそうです
妄想のルール
妄想には「ルール」があるそうです。
アイデアはアウトプットして、はじめてアイデアとして成立するというルール。
頭の中にあるアイデアはアイデアの種ですらないとのことです。
また、考えたアイデアが他人と似たようなアイデアでも気にしてはいけないルール。
どんどん好きに考えることが大事だそうです。
アイデアに現実的なことを入れ込もうとしてはいけない。これもルール。
著者は、以上のようなルールにしたがい「妄想」をするそうです
妄想の最大の敵は現実や常識。
現実的なこと、常識的なことを意識した瞬間に妄想はつまらないものに変わってしまうと書かれています。
妄想の広げ方
著者が妄想の広げ方でよくやる方法が「連想」だとおっしゃっています。
たとえば、「発想」について考えるとき、
発想、着想、八層、発光、幻想、発酵、妄想、薄幸、八頭、発射、脱走、滑走、空想、脱稿、想像、格好、ナッソー、あっそう、まあそう、無我・・・・・・
と、つながりのある言葉をどんどん頭の中に浮かべるそうです。
発想や八層は、おなじ音の言葉で、
発酵や八頭は、にている音の言葉。
着想や空想、想像などは言葉の意味でつながっていますし、
発想と着想からは発着という言葉を浮かべて、出発と帰国を思い浮かべるそうです。
とにかく僕はこんなふうにひたすら連想を続け、浮かんだものを組み合わせ、組み合わせたものからさらに妄想を広げ、それらを同時に繰り返しながら、何かアイデアの種になりそうなものはないかと探している。
(68ページ)から
著者は、このように妄想を広げ
面白そうな種が見つかるたびに
頭の引き出しへしまっているそうです
具体的に妄想する方法
妄想する方法のひとつに、しつこく「なぜ?」を繰り返す、「なぜ?」を妄想の出発点にする方法があるそうです。
具体的には
なぜここにマグカップがあるのか。
それは僕が置いたから。
なぜ置いたのか。
コーヒーを飲もうと思ったから。
なぜコーヒーを飲もうと思ったのか。
ちょっぴり眠くなったから。
なぜ眠くなったのか。
昨日、夜更かしをしたから。
なぜ夜更かしをしたのか。
ネットで海外ドラマを観たから。
なぜ海外ドラマを観たのか。
新作が配信されたから。
なぜ新作が配信されたのか。
人気の高いドラマだから。
なぜ人気が高いのか。
雰囲気と子役の演技がよいから。
なぜ子役の演技が良いのか。
オーディションで上手い子を選んだから。
「109ページ」から
と、しつこく「なぜ?」を繰り返し、普通では考えが及ばないところへ思考を伸ばすそう。
著者は「なぜ?」を繰り返すことで
思いもよらない「妄想」が浮かんでくるとおっしゃっています
まとめ
何かを考えなければいけないときに、とりあえずネットで検索する人は多いはず。
考え始める前に検索するのは、手っ取り早いし、簡単に必要な資料や似たような前例が手に入りますからね。
私もそうです。ググるの大好き
でも、著者は
検索を始める前に、自分の頭であれこれ妄想して、アイデアの手触りを掴みたいのだ。
(204ページ)から
と、おっしゃっています。
必要な情報を入れると必要な答えがすぐに返ってくる検索は、どこかの誰かが考えたアイデアと似てしまうのは当たり前。
グッドアイデアにはたどり着きません。
だから、自分の仮説やアイデアの種を見つけてから、検索を始めることが大事なのです。
そして、必要なものだけでなく、必要でないものも手に入れて、そこから新しい妄想を生むための材料をそろえることが大切です。
そうすることによって
オリジナリティあふれるグッドアイデアの種を手に入れることができるのだと思います