本を早く読むコツってどんな方法があるのかな?
- 「なにか1つでも得られればいいや」と思って読むこと
- 書くことを前提として読むこと
- そもそもが速く読める本を選ぶこと
これだけ?
そ、この3つ
本書について
「遅読家のための文章術 情報洪水でも疲れない『フロー・リーディング』の習慣」(印南敦史 著、ダイヤモンド社)
2016年2月25日 第1刷発行の本です。
「遅読家」の読み方は、たぶん「ちどくか」
漢和辞典を開きましたが、この「遅」の字、常用の読み方では「ち」としか出てきませんでしたから。
著者は、1か月に60本ちかくのレビューを書いている書評家。
1か月に読む本の数は60冊以上だそう。ハイペースで読書されております。
そんな著者も元・遅読家だったそう。
本書は、元・遅読家が考えた、「わたしって、本を読むのが遅いかも?」と感じている人へ向けた読書術の本だそうです。
多読の秘訣
熟読しない
速く読むためには熟読しないこと。
ゆっくり、しっかり、じっくり読んでも忘れます。
だって人間だもの。
だから、熟読はしない。
この本から「なにか1つでも得られればいいや」ぐらいで本を読む。
熟読しないのが、速く読むための1つ目のコツです。
著者は、こうおっしゃっています。
「たった1回の読書」」に期待しすぎなのでは?
(「35ページ」から)
「1冊の本を1週間かけて読むよりも、1週間で10冊の本を読んだほうが良いのでは?」とも、おっしゃっています。
遅読家の人にかけているのは、この発想だと紹介されています。
たくさんの本から「小さなかけら」を集めて、「大きなかたまり」をつくっていく。
(「35ページ」から)
まずはたくさん本を読む「量」を優先すること。
「量」をこなして「小さいかけら」を集めること。
それが「大きなかたまり」になり、そこまで行って初めて「質」が見えてくるようになります。
まずは、「質」よりも「量」が優先ということです。
書くことを前提として読む
「『書くことを前提として読む』と読み飛ばせるところがわかる」これが2つ目のコツです。
書くことを前提として読むときは「どこが使えて」「どこが使えないか」ということを意識している。
「視点」を定めることによって、「重要なところ/そうでないところ」を区別する基準ができます。
(「104ページ」から)
「『重要でないところ』がわかれば、1冊を読むスピードが速くなる」と著者はおっしゃっています。
逆に「重要なところ」「使えるところ」とは、「その本を読んで得たいところ」です。
具体的に「その本を読んで得たいところ」を見つけるには、この2つに「あたり」をつけます。
- 本の「タイトル」から、「その本を読んで得たいところ」に「あたり」をつける。
- さらに、「はじめに・目次」をよく読んで「あたり」をつける。
速く読める本を選ぶ
3つ目の速く読むためのコツは読む本の選び方です。
「『速く読める本』とはどんな本?」となりますが、本書には
どこから読んでも相応の価値を見出せる「切れ目」が多いことは、「速く読める本」の特徴
(「58ページ」から)
であると書かれています。
わたしは、「相応の価値を見いだせる切れ目・・・・・・?」となりました。
なので、本書に書かれている、逆に「速く読まなくていい本」をご紹介。
- 自分に向かない、自分にとって必要ではない本。
- 小説。エッセイ、マンガや絵本などのストーリーがある本。
- ページをめくるのが楽しみな、自分がゆっくり読みたい本。
これら3つです。
たしかに、ページをめくるのが楽しみな小説や漫画をすっ飛ばしたいとは思いません。
ただ、「今の自分に必要がなくても、ひょっとすると必要になるかも?」なんてことを考え、今の自分向きではない本は読んでしまいそうです。
まとめ
ページをめくるのが楽しみな、小説や漫画など、ストーリー性がある本を速く読むのはもったいないので速く読まない。
本のタイトルを見てその本からなにを得られるのか「あたり」をつける。
「はじめに・目次」をよく読んで、さらに「あたり」をつける。
その「あたり」は「なにか1つ」でも良し。
本一冊からは「なにか1つ」得られたら良しとする。
一冊を熟読して10のなにかを得るより、10冊読んで1×10のなにかが得られれば良し。
こんな風に気軽に考えることができれば、速く読み進められることはもちろんのこと、気軽に本を開いて、速く読みはじめることができるのではないかと思います。
あくまでも個人的にですが、本書を読ませていただいて得た速く本を読むためのコツを紹介させていただきました。