【書評】「コチャレ!」はわかりやすいイラストと短い文章がいい

実用書

「コチャレ!」ってなんぞ?

「コチャレ!」は、すぐできる「ちっちゃいチャレンジ」のこと

「コチャレ!」を読んで良かったところはどんなところ?

イラストと、短い文章のおかげでサクサク読み進められるところと、

シチュエーション別になっているところが良かったよ

本書について

コチャレ! 小さいチャレンジで次の扉を開ける」(上大岡トメ 著、講談社)

2015年4月8日 第1刷発行の本です。

本書は、著者の上大岡かみおおおかトメさんがFacebookへ投稿した「コチャレ!」(小さいチャレンジ)を修正・加筆したものだそうです。

イラストがいい。文章が短くていい

著者の上大岡トメさんは、イラストレーターです。

本職なのでイラストが素敵なのは当たり前なのですけど、本書は本当にイラストが素晴らしいです。

本書は、見開き2ページ分で1つの作品になっています。

1ページ目に「コチャレ!」「イラスト」「『コチャレ!』の英語訳」が書かれています。

誰も行かないところを歩いていく。

(「92ページ」から)
「コチャレ!」をわかりやすく表現しているイラスト

Walk an uncharted path.

(「92ページ」から)

2ページ目には、下記のように「誰も行かないところを歩いていく。」という1ページ目の「コチャレ!」を、後押ししてくれる文章が書いてあります。

最もハードルが高く感じ、勇気がいること。自分のココロに、もう一度問いかけてみよう。本当にやりたいの? やらなかったら後悔する? うん、だったらもう、何も考えずに行動しよう。自分のココロに、もう一度問いかけてみよう。

人生は一度だもの。

(「93ページ」から)

「いや、この書き方でわかるかな?」「いや、わからないだろうな」「本書の良さが伝わらないだろうな・・・・・・」

ですから、買って読んでください(笑)

何度も言って恐縮ですが、本書は「コチャレ!」にそったイラストと余白が秀逸です。

1つの文章が短いのもいいです。

ページをめくっても、字が多い本特有の「うげっ!」というやつにはなりません。

ページをめくるのが楽しい。

サクサク読み進められます。

「コチャレ!」の英語訳も難しすぎずでいい。

「ああ、英語ではこういう風に表現するのね」と勉強になりました。

シチュエーション別なのがいい

本書は、シチュエーション別になっています。

このシチュエーション別がいいです。

やる気が出ないとき、背中を押してほしいときや疲れているとき、こんなシチュエーションは誰しもにあると思います。

やる気が出ないときは、「Chapter 2 やる気が出ないとき」を読めばいいし、疲れて帰宅したら「Chapter 6 疲れちゃったとき」を読めばいいです。

普通、やる気が出ないときや疲れたときに本なんか読みたくありませんが、本書はサクサクっと読めます。

サクサクっと読み進めて行動し、小さな元気をもらったらいいと思います。

ちなみに、前の見出し「イラストがいい。文章が短くていい」の文章は、「Chapter 4 背中を押してほしいとき」から引用させていただきました。

本書は、シチュエーション別に「Chapter 10」まであります。

  1. 今からここから
  2. やる気が出ないとき
  3. カラダとココロをすっきりしたいとき
  4. 背中を押してほしいとき
  5. 次の扉を開けたいとき
  6. 疲れちゃったとき
  7. 自分をメンテナンス
  8. 生活が雑になってきたとき
  9. カラダを動かしてみよう
  10. 人生は続く

「こんな『コチャレ!』がありますよ」と、わたしが素敵だと思った「コチャレ!」を1つ紹介させていただきます。

1ページ目

面白くないんだったら

面白くすればいい。

(「Chapter 1 今からここから 14ページ」から)
扇子を両手に持って平均台に片足立ち、震えながらバランスをとっているイラスト

If you don’t feel excited,

make things exciting.

(「Chapter 1 今からここから 14ページ」から)

2ページ目

「面白くない」とか「使いづらい」とか「わかりづらい」とか、一見ネガティブな要素って、そこには新しいアイディアを生み出すチャンスがあるのです。

発想の転換。キモチの変化。具体的な行動。

人生は一度っきりだし、時間は限られているんだから、面白くいきましょう。

(「Chapter 1 今からここから 15ページ」から)

面白くないんだったら、発想の転換やキモチの変化で面白くしていけばいい。

いいですね。この「コチャレ!」

そして、イラストもいい。

いまえださく
いまえださく

いやでも、この書き方では本書の良さが伝わらないな(笑)

まとめ

本書は、短い文章と「コチャレ!」をわかりやすく表現したイラストでサクサク読み進めることができます。

疲れているとき、やる気が出ないときや自分をメンテナンスしたいとき、そのときどきの気分で気になるシチュエーションを簡単に読むことができるのもありがたい。

ちなみに、本書のサイズは邪魔にならない、縦17.2センチ、横11.5センチ、厚さ1.7センチメートル。

そして、黄色い背表紙に描かれた愛着たっぷりのイラストも素敵です。

有事の「コチャレ!」

いつでも「コチャレ!」を行動にうつせるよう、本書に製本用のカバーをつけて持ち歩くのがいいかもしれません。