【書評】「よけいなひと言を好かれるセリフに変える『言いかえ図鑑』」

実用書

・・・・・・

どうしたの?

「ご苦労さまです」って言ったら

「あなたの部下じゃない」って怒られちゃった

「ご苦労さま」は上司が部下に対して使う表現だからね

日本語って難しい

なんか、しゃべるの疲れる・・・・・・

そんなアナタには「言いかえ図鑑」がオススメだよ

本書について

「よけいなひと言を好かれるセリフに変える『言いかえ図鑑』」(大野萌子おおのもえこ 著、サンマーク出版)

2020年8月30日 初版発行

定価(本体1,400円+税)の本です。

本書は、言い方で損をしないために書かれた本です。

「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」にかえるパターンが141例も紹介されていて、さらに15章のシーンに分けて解説されています。

プラスの表現を使い

好印象な人になって

良い人間関係を作っていこうという本です

参考になった言い換えを三つ紹介します

参考になった言い換え三つ

「は」じゃなくて、「も」を使うべし!

よけいなひと言

今日はかわいいですね

好かれるひと言

今日も素敵ですね

(「30ページ」から)

「今日」じゃダメなんです。「今日」って言わないと。

この「は」と「も」は、意識せずに使ってます。たぶん。

「今日は」って言われたほうは、「今日だけかい」とネガティブに考えてしまいます。

逆に「今日も」という表現はポジティブです。

「今日ステキですね」

を口癖にしたいと思います

マシ・マシ・マシ・マシと比べるんじゃない

よけいなひと言

○○よりマシじゃない

好かれるひと言

よく頑張ったね

(「86ページ」から)

著者いわく、そもそも比べること自体が間違いとおっしゃっております。

コミュニケーション上手は「否定せず、解釈せず、比較せず」を守ることが大切だと。

「○○よりマシじゃん」と言うのは、解釈と比較のダブルパンチで、完全にアウトです。

そもそも「マシ」を使うんじゃない、という話

「あのときよりマシ」

「あの人と比べたらまだマシ」

なんていう下方比較という技術を使い

「○○よりマシじゃん?」

と自分自身をポジティブにしようとするのは良いかもしれませんけど

「さすが」「すごい」の前の「何が」が大事

よけいなひと言

さすがだね

好かれるひと言

○○がよかった、さすがだね

(「92ページ」から)

さすがっすねー!

すごいっすねー!

なんて連発してますが、これは……アウト!

「すごい」「さすが」上から目線なんですね。はじめて知りました。

著者いわく、何が「さすが」で、何が「すごい」のか、具体的な理由を付け加えなければ逆効果になるとおっしゃっています。

「さすがっすねー」

「すごいっすねー」

は、かなり万能なので

知らず知らずのうちに連発していたかも

今後は「何が」をよく考えてから

「さすが&すごい」を使いたいと思います

まとめ

「良かれと思って使っている言葉」や「何も考えずに口から出るフレーズ」などが、こういった理由で間違っているんだと、本書を読んで勉強になりました。

しかし、習慣になっている口癖をかえるのは難しと思いますし、調子に乗って話しているときはやらかしそうです。

調子に乗って話しているときに「やっちゃったかな?」と思ったら、また本書を読んで自分をたしなめたいと思います。

「言いかえ図鑑」には、仕事中の会話や親子間の会話、子育てや夫婦間で使える言い換えもゴロゴロしてますので、「こんなときの良い言い換えないかな?」と思ったら、手に取ってみてはいかがでしょうか。

あと

人と話すときは

相手にヘソを向け

身振り手振り多めで

ポジティブな言葉を使うことを大事にしたいと思います