ヨシタケシンスケさんってどんな人?
「ものは言いよう」を読むと
ヨシタケシンスケさんのことが
とてもよくわかるよ
「ものは言いよう」について
「ものは言いよう」(ヨシタケシンスケ 著、MOE編集部 編、白泉社)
2019年12月16日 初版発行
定価(本体1、200円+税)
本書には、ヨシタケシンスケさんのイラスト解説やロングインタビューが満載。
アトリエやお気に入りの本などが公開されています。
本書は、「ヨシタケシンスケさんってどんな人?」という方にオススメです。
まるで、ヨシタケシンスケさんのカタログのようでした。
ヨシタケシンスケさんを簡単に
ヨシタケシンスケさんは、1973年6月17日生まれの絵本作家さん。
代表作は、デビュー作でもある「りんごかもしれない」です。
「りんごかもしれない」を作って一番うれしかったことは、「描いていて楽しかったでしょう」と言われたことだそう。
「自分が楽しかったことが伝わってよかった」
「つくっているときに自分が面白いかどうかが作品のクオリティにつながることが経験できてよかった」とおっしゃっています。
ちなみに、座右の銘は、本書のタイトルにもなっている「ものは言いよう」だそうです。
こんな絵本を描いています
本書26ページから作品の紹介があります。
紹介されている作品は、以下の13作品でした。
- りんごかもしれない
- ぼくのニセモノをつくるには
- りゆうがあります
- ふまんがあります
- もう ぬげない
- このあと どうしちゃおう
- なつみはなんにでもなれる
- つまんない つまんない
- こねてのばして
- おしっこちょっぴりもれたろう
- みえるとか みえないとか
- それしか ないわけ ないでしょう
- ころべばいいのに
各ページ、作品ごとに、ヨシタケシンスケさんが解説をされています。
わたしは解説を読んで「りんごかもしれない」と「もう ぬげない」を見てみたくなりました
また、100ページからは「絵本以外のしごともやっています」として、イラストエッセイ、スケッチ集や自費出版した本などの紹介と、神奈川県立こども医療センターでのボランティア活動が紹介されています。
まとめ
本書はヨシタケシンスケさんのカタログです。
ヨシタケシンスケさんをご存じない方はもちろんのこと、「『りんごかもしれない』ってどんな人が描いたのかしら?」という方にもオススメです。
発想のもとである手帳の中身も本書で公開されています。
「こんなふうにアイデアを出されてるのね」とか
「こんなにちっちゃいイラスト描いているの」とか
「なんでイラストは黒ばっかりなの?」とか
「えっ!? 着色が苦手なんだ」とか
手帳の中身を見せていただくと、ヨシタケシンスケさんのことが、いろいろ詳しくわかって楽しかったです。
また、ご自身の本棚を紹介されているのですが、普通ではお目にかかれない(というか、「そこ行く?」という)本を紹介されています。
「へぇー、こんな本があるんだ」とか、「絵本作家さんはこんな本でひらめきをもらうのね」なんて考えながら読むのが楽しかったです。
というか、86ページから88ページで紹介されている「『冒険家たちのスケッチブック』発見と探検のリアル・グラフィックス」が、おもしろそうだったので買ってしまったんですけどね。
中古本なのに、2、751円もしたのにビビりました。