【書評】「『NO BOOK NO LIFE 』編集者22人が本気で選んだ166冊の本」

実用書

ベストセラーばかりじゃなくてさ

たまにはニッチな本も読んでみたいよね

でも、おもしろくない本はイヤだ

あなた

わがままよねー

てへっ!

でもさ、同じジャンルを検索すると

オススメの本って

同じような検索結果にならない?

確かにそうよね

ただ、本当におもしろい本って

やっぱり少ないんだよ

だから、同じような検索結果になるんじゃない?

編集者さんが本気で選んだ166冊の本を紹介している

「NO BOOK NO LIFE」って本があるんだけど

編集者という看板をしょって、しかも本気で選んでいるからね

君にもきっと、おもしろい本がきっと見つかるはず

一度、読んでみて!

本書について

「大好きな読書をしながら、おもしろそうな本を見つけることができるかもしれない」という、いたれりくせりの本書は、

「『NO BOOK NO LIFE』Editor’s Selection 編集者22人が本気で選んだ166冊の本」

(安在美佐緒 発行者、雷鳥社 発行所)

2018年6月30日 第1刷発行 定価(本体1,500円+税)の本です。

本書は二作品目。一作品目に「NO BOOK NO LIFE 全国の本屋さんが選んだ! 僕たちに幸せをくれた307冊の本」があるそうです。

いまえださく
いまえださく

307冊もあるのか

高確率で僕にも幸せが見つかりそうだ

絶対に読んでみよう(笑)

わりと、おもしろそうな本は見つけやすい

本書には1から15のチャプターがあります。

チャプターには、「クシャクシャになるまで何度でも読みたい私が大好きな本」や「最高の謳い文句! 帯コピーが際立っていた本」というようなチャプターがあります。

「クシャクシャになるまで何度でも読みたい・・・・・・」というチャプターだと、おもしろそうな本が見つかりそうな気がします。でも、「帯コピーが・・・・・・」のチャプターを見てもおもしろそうな本はなさそう・・・・・・と思いきや、そこにはかの・・有名な「重力ピエロ」の姿が・・・・・・わたしはまだ読んでないんですけど(笑)

いまえださく
いまえださく

自分がおもしろそうと思うチャプターを見ると

おもしろそうな本が見つけやすいと思います

わりと、おもしろそうな本は少ない

わりとおもしろそうな本が少ないというよりも、わりとこの本はおもしろい、というのを知っている有名な本がわりと多く紹介されています。

たとえば、「ブラックジャック」や「鋼の錬金術師」など。

それ、すごくおもしろいマンガじゃん(笑)

たとえば、「君の膵臓をたべたい」や「ノルウェイの森」など。

それ、おもしろいから映画になったやつじゃん(笑)

たとえば、「吾輩は猫である」や「功名が辻」など。

それ、おもしろいから孫の代まで続くめっちゃ有名なやつじゃん、というような(笑)

だからといって、一つもおもしろそうな本を知ることができなかったわけではありません。

個人的におもしろそうだと思った本は、「擬音語・擬態語辞典」や「角川類語新辞典」などです。

今のさく
今のさく

それ、辞典じゃん

わりと、おもしろいのはコラムだったりする

本書はコラムがおもしろい。

「本のタイトルは著者じゃなくて、わりと編集者が決めることが多い」とか、

「編集者は本の発行日や重版の有無を確認するため、最後のページから読む」だとか。

コラムを読むと「へぇー、知らなかった」という本の裏のことがいろいろと書かれていておもしろいです。

あと、今まで本の大きさとか、紙の質感だとかを気にしたことがありませんでした。

でも、「本に使う紙って、どうやって決めているの?」と「本の大きさにはルールがあるの?」というコラムを読むと、本書を作った編集者さんの頑張りがわかります。

なぜかって、本書は「すごく考えて作ったんだろうな」というのが持っただけでわかるほど、持ちやすくてページがめくりやすいですから。

いまえださく
いまえださく

電子書籍は簡単に手に入って場所も取りません

なので、とても便利です

でも、本書のコラムを読むと

本には電子書籍にはない楽しさがつまっていることに気がつきます

まとめ

本書には、けっこうメジャーな本も紹介されていました。

本のPROと言えど、編集者さんも人間。おもしろい・・・・・と感じる本は読者とそれほど変わらないのかもしれません。なので、「あぁ、この本はおもしろかったなぁ」なんて、共感することは多いと思います。

ただ、おもしろい本が知りたいという理由で本書を読む場合、すでに読んだことがある本のことは参考になりませんから、本をたくさん読んできた方には少し物足りないかもしれません。

本のPROが本を紹介する本という本好きのための本書なのですが、本を読んでいればいるほど、本当に参考にはならないかもしれないという、「『本』という字を何回書かせるんだ!」という本書です。

個人的にメジャーな本はあまり読みません。なので、「へぇ、こんな本があるんだ」なんて、本書は参考になりました。

とりあえず、読みたいと思った本は「翻訳できない 世界のことば」と「悪文 第三版」の2冊。欲しいなと思った本は「色の辞典」と「Oscar Wilde:The Complete Works illrstrated」の2冊です。

いまえださく
いまえださく

あと、「そろそろ読まなくちゃいけないかも?」と思った本は

「吾輩は猫である」と「体脂肪計タニタの社員食堂500kcalのまんぷく定食」です。

アマゾンのレビューや評価を見て読みたい本を探すのもいいかもしれませんが、それだと自分の好みの本にかたよりがちです。

「結局のところ、このみは人それぞれ、好きな本読んだらいいじゃん」なんて思わずに、本を紹介する本で本を探すのもいいかもしれません。

新しいジャンルの本との出会いで、読書の世界が広がるかもしれませんから。