【書評】「『鋼のメンタルを手に入れる』ゴリラ式メタ認知トレーニングを読んだ感想

実用書

鋼のメンタル欲しいわー

空知英秋先生が描くゴリラ最高だわー

でも、ゴリラ式メタ認知トレーニングってなに?

いや、そもそも、メタ認知トレーニングってなに?

本書について

「『鋼のメンタルを手に入れる』ゴリラ式メタ認知トレーニング」(いっちー 著、パル出版)

2020年2月28日 初版発行

定価(本体1400円+税)の本です。

本書のカバーイラストのゴリラを描かれたのは、空知英秋そらちひであき先生。アニメ化もされたマンガ「銀魂」の作者です。

週刊少年ジャンプで「銀魂」を読ませていただいておりました。とても好きでした。

カバーイラストのゴリラを見て、近藤局長がゴリラとからむエピソードでめちゃくちゃ笑わせていただいたのは良い思い出です。

本書のカバーイラストだけ・・でも見てーー!

いや、それはダメだろ

鋼のメンタルとは

本書での「鋼のメンタル」とは、「レジリエンス」のこと。

「レジリエンス」とは「心の自己回復力」のことです。

「心の自己回復力」とは、感情、気分や情緒が不安定なときに、一定のラインをこえることなく、安定した精神状態にもどることができるチカラのこと。

本書では、「心の自己回復力」が高い精神状態のことを「鋼のメンタル」と考えると書かれています。

そもそも、メタ認知って?

本書のカバーには、このように書いてあります。

メタ認知」によって

客観視」ができれば、

ビジネスも勉強も恋愛も、

すべてがうまくいき、

鋼のメンタル」が手に入ります。

(「本書のカバー」から)

鋼のメンタルを手に入れる前に、「そもそも、メタ認知ってなに?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

メタ認知」とは、「『自分を客観的に見る能力』のこと」と、本書で説明されています。

そして、「自分のことを客観的に見る」=「メタ認知」は難しいと書かれています。

「自分のことは客観的に見えてるよ」「自分のことは1番身近な自分が1番知ってるよ」と思いがちですが、本書では違う・・と解説されています。

なぜなら、「客観視」とは、自分一人では絶対に不可能なものだからです。

(「3ページ」から)

では、その「メタ認知」を、どのように身につけるのか?

本書では「ゴリラ」について考えるだけ! と書かれています。

えっ!? ゴリラ・・・・・・

なぜにゴリラ?

本書に「ゴリラとは真理!」なんて書いてありますが、「なんのこっちゃ?」です(笑)

「ゴリラ」を使う理由は、ゴリラのイメージが「黒くて」「毛むくじゃら」「ムキムキ」など、多くの人が共通のイメージを持つ動物として最適だから、ということでした。

「メタ認知」をするためには、「高次な視点(メタ)」から、自分を客観的に見て、正確にイメージすることが大切です。

しかし、「高次な視点(メタ)」とか、「自分を正確にイメージ」などといわれてもピンとこないだろうということで、多くの人が共通のイメージを持つ「ゴリラ様のお力をお借りした」と。

んっ?

んんんっ・・・・・・?

つまり、「いったん人間であることを辞めて、『ゴリラ』になってみる」のです。

厳密にいえば、「『ゴリラ』の視点で見てみる」、つまり「『ゴリラ目線』を獲得する」ということです。

(「101ページ」から)

自分を客観的に見るのは難しいから、「ゴリラの目線」を借りる

本能的に行動する「ゴリラの目線」を使うと「真理」が見えてくる

ここでいう「真理」とは、自分にとって本当に必要なものや、大切なもののこと

ゴリラの目線を借りた「メタ認知」が「ゴリラ式メタ認知」ってこと?

そう。大正解!!

ゴリラ式メタ認知トレーニングを具体的に

本書にかいつまんだ・・・・・・ものがありましたので引用させていただきます。

STEP0.ゴールをはっきりさせて

STEP1.ゴリラ思考で客観視して

STEP2.思考をエビデンスで補強と評価して

STEP3.筋トレのように繰り返して

STEP4.能動的に休む

(「178ページ」から)

かいつままず・・・・・・に説明するとこんな感じ・・・・・・ですかね?

STEP0.ゴール(目的)をはっきりさせる。練習の質が上がり何でも効率化できるから。

STEP1.ゴリラは本能的。「こんなとき、ゴリラならどうする?」と考える。

STEP2.「ゴリラ式メタ認知」のレベルを上げるには、知りたい気持ちを大切に。情報は質の高さにこだわって、エビデンス(どこ情報? 信用できる情報?)も大切にすること。

STEP3.「メタ認知」のトレーニングは「筋トレ」と同じ。続ければ効果的に身につけることができる。

STEP4.「ゴリラ式メタ認知」を効果的に身につけるため、疲れを意識する前に休むこと。

まとめ

「鋼のメンタル(レジリエンス)」を手に入れるためには、「メタ認知」が必要。

でも、「メタ認知(自分を客観的に見ること)」は難しいから、ゴリラの目線を借りる。

「ゴリラの目線」を借りた「メタ認知」が「ゴリラ式メタ認知」であることを解説した本でした。

本書は節ごとに「この節のまとめ」があるのが良かったです。

ただでさえ、字も大きめ少なめで読みやすいのに、「この節のまとめ」のおかげでストレスなく読めました。

「『この節のまとめ』だけ読んでいけば・・・・・・ごにょごにょ(笑)」

ゴリラが嫌いな方も、とりあえずゴリラは置いておいて本書を読んでみてはいかがでしょうか?

「メタ認知」がどんなものか知るには、とても読みやすく、とてもわかりやすい本だと思います。

というか、ゴリラって何回でてきたのよ

きみが今いったの含めて33ゴリラ

けっこう多いね

33ゴリラが集まると、どんな感じかな?

呼んでくる

ゴリラゴリラゴリラ
ゴリラゴリラゴリラ

ゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラ

ゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラ

ゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラゴリラ

ウホォォォォォォ!!

俺を地球に帰してくれェェ!!