【書評】「『あした死ぬかもよ?』 人生最後の日に笑って死ねる27の質問」を読んだ感想

実用書

アメリカの90歳以上のおじいちゃんとおばあちゃんに聞いたアンケート。

「90年の人生で後悔していることはなんですか?」

90%のおじいちゃんとおばあちゃんがこう答えたそうです。

「もっと冒険しておけばよかった」

偏見と失礼がマリアージュする個人的なイメージですけど、アメリカ人はもっと人生を謳歌おうかしちゃうロッケン☆ロールで武勇伝、武勇伝な破天荒でワイルドだろう的な生き方の人がほとんどかと思っていました。

でも、違った。

日本人よりも冒険しているイメージがあるアメリカ人ですら、「もっと冒険しておけばよかった」と後悔しています。日本人なんて死ぬ直前に後悔しまくりますよ、きっと。

いまえださく
いまえださく

というか

わたしはこのままでは後悔しまくると思いました

では、人生最後の日に笑って死ぬためにはどうすればいいか。

「人は絶対に死ぬ」このことを忘れなければいいのです。

死ぬ直前に後悔しないように、本書の27の質問の中から、勉強になった質問を書きたいと思います。

しつもん1 あと何回桜をみられるだろう?

人生80年として、1年を1回としてカウント。

いま30歳なら、桜を見られるのは、「80-30=残り50回」です。

22ページから

1年1回としてカウントすると桜が見られる回数は少ないと感じますね。

桜を見られる回数は、50歳だとあと30回、60歳だとあと20回。そもそも、80歳まで生きることができるかどうかもわかりませんから、あと1回しか桜を見ることができない可能性も。

しかし、大抵のひとはこう考えるんじゃないでしょうか?

いまえださく
いまえださく

桜なんていつでも見られるじゃん

しかし、1年は長いので次の桜が咲く季節までには何があるかわかりませんよね。

明日も無事に朝を迎えられるとは限りませんし、来年も自分の足で桜を見ることができるかどうかもわかりません。

ですが、「あした死ぬかも。今年の桜が最後の桜かも」と意識している場合はどうでしょうか?

すこし忙しくても、「今から桜を見に行こう」と考えませんか。

いまえださく
いまえださく

桜なんていつでも見られるじゃん

いつか見に行こう

なんて考えないと思います。

「あした死ぬかもよ」を忘れないことで、日々の暮らしが「昨日より少し大切なものになって、もっとていねいに過ごさなきゃ」に変化すると思います。

桜を見に行った先で良いことがあるかもしれません。

こんなふうに考えることができれば、死ぬことを意識することは、先がわからない未来を切り開く武器になりますね。

しつもん5 失う前に、気がつきたい幸せはなんですか?

「あした死ぬかもよ」は、自分だけに降りかかるとは限りません。

「あした死ぬかもよ」は、自分の大切な人にだって降りかかる可能性があります。

ですから、いま自分が生きていられることはとても幸せなことですし、いま大切な人が無事に生きていてくれることも幸せなことです。

自分の足で大切な人に会いに行けること。会いに行ってその人と笑顔でおしゃべりできること。これ以上の幸せはないかもしれません。

人は、失ってから初めて幸福に気がつく。

51ページ

「あした死ぬかもよ」が「わたし」だけではなく、「大切なだれか」にも存在していると認識すると、今よりもっと「大切なだれか」にやさしくなれると思います。

いまえださく
いまえださく

そこで明日の朝から

ちょっと忙しくても「いってらっしゃい!」と笑顔で元気よく送り出してみては。

「いってきます!」と笑顔で元気よく玄関を出てみては。

大切な人をもっと大切にすれば、明日はもっともっと幸せな気分で朝を迎えることができると思います。

しつもん6 これだけは失いたくないものベスト5は?

わたしのこれだけは失いたくないもの5つを考えてみます。

・親族

・友達

・健康な体

・笑ったときの経験

・生活費

具体的なものがないディフェンスよりの5つでした。

いまえださく
いまえださく

ちなみに、いくら大切にしていても死んだらこの5つを失います

親族や友達は生き続けますが、わたしはこの5つを失います

遅かれ早かれ、得たものを失う日はかならず来ます。

このように考えると、何かを得ることが人生ではありません。

死ぬ直前まで、思い切り生き抜くことが人生です。

「あした死ぬかもよ」と意識していれば、もっともっと思いきり生き抜くことができると思います。

しつもん6で感動した東日本大震災で津波の被害にあわれた山田町の方たちの言葉

自分のことで悩めるって幸せよ

つまらないものを持っているからつまらなかったんだとわかった。つまらないことをしているからつまらなかったんだとわかった

すべてを失って、なにもいらないことがわかった

元気だからがんばるんじゃない。がんばるから元気が出るんだ!

58ページ

雪が降るなか、家族を失い、家や仕事を失った人たちの言葉。

泣いていても何も始まらないし、笑っていると勢いが出るからと、笑顔で前ヘ進んでいった人たちの言葉。

わたしの心がピンチのときに山田町の方たちの言葉を思い出し、頑張って前に進むことができる元気をいただきたいと思います。

しつもん13 「いつかやる」。あなたの「いつか」はいつですか?

生きている以上、絶対に死は訪れますが、死は不幸なことではありません。

今日も・・・生きていることが奇跡なのです。

日頃から「『あなたは今日死にますよ』というスイッチが押されるかも?」と意識していなければ、「今日」やるべきことが「いつか」やればいいやになりませんか。

死と向き合わないと「いつか」やるべきことが増えていき、本当に大切なことまで「いつか」になってしまいます。また、大切なことを永遠にやらない可能性だってあります。

Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, Sunday……

どこを探しても、1週間の中に

Somedayいつか」という日はないんです。

113ページから

「いつか」ではなく、やるべきことに締め切りを設定するために死というスイッチが有効なのです。

いまえださく
いまえださく

「いつかやる」を「今日やる」に替える

そして「いつまでにやる」という締め切りを設定すれば

これからの人生がかわりはじめるはずです

さいごに

生きている限り、人は死にます。100%です。

だからまず、死を忘れないこと。これが基本。

でも人はなぜだか、「自分だけは死なないから大丈夫」なんて都合がいいことを考えたり、「まぁ、いつかは死ぬかもしれませんけど……今じゃないでしょ」なんて都合がいいことも思ったりします。

これがダメ。

必ずやってくる、いつ来るかわからないものに対して、「根拠がない大丈夫」や「今じゃないでしょ」を使うのはダメです。

でもやっぱり、自分が死ぬときのことなんて考えたくないんですよね。というか、無意識に避けますよね。当たり前です。誰だってそうです。

でも、このちょっぴり甘えた考え方が、人生にやり残したことを増やす原因 = 笑って死ぬことができない原因です。

だから、ちょっぴり勇気を出して、死ぬことを怖がらない。死ぬことを後回しに考えない。突然やってきた死の間際に「わが人生にちょっぴりも悔いなし!」とまではいかなくても、「いい人生だったんじゃね?」ぐらいに思えるよう死と向き合いましょう。

いまえださく
いまえださく

そうすれば

死は生を完全燃焼させるための最高の「スイッチ」にできる

と本書には書かれています。