「私は私のままで生きることにした」キム・スヒョン(著)の内容と名言集を書きます。
まず目次を書き、そのあと、各パートから私が参考になったところを書きたいと思います。
目次のタイトルを見て気になった項目があったら、ぜひ本書を手にしてみてください。
目次
Part 1 自分を大切にしながら生きていくための To do list
「Part 1 自分を大切にしながら生きていくための To do list」の目次は以下の13項目です。
● 意地悪な相手にやさしくする必要はない
● 自分からみじめになってはいけない
● もっと堂々と胸を張ろう
● 通りすがりの人たちに傷つけられないこと
● 人生から数字を消そう
● 他人の言葉に惑わされない
● 人を侮辱しないこと
● 自分に言い訳するのはやめよう
● 完璧な人生なんてない
● 普通であれば十分に幸せ
● 彼らにあなたを評価する資格はない
● 謙遜しすぎて気後れしてはいけない
● 自分の生き方を尊重する権利をもとう
この13項目の中から、「意地悪な相手にやさしくする必要はない」を紹介をします。
意地悪な相手にやさしくする必要はない
著者が会社勤めをしていたころ、こっぴどいパワハラを上司から受けたそうです。
著者は権力者のように振る舞う上司に屈してしまい、著者の反抗しない態度をいいことに、上司のパワハラはさらにエスカレートしたと書かれています。
自尊心を決定的に傷つけられるのは、不当な扱いを受けたということよりも不当な扱いに屈した自分自身だと解説されています。
だから、意地悪な相手に黙って頭を下げる必要はありません。卑屈になる必要もありません。
卑劣な人間から自分の尊厳を守るために必要なのは、抵抗すること。
16ページから
それが、たとえどんなに小さな抵抗だとしても。
Part 2 自分らしく生きていくための To do list
「Part 2 自分らしく生きていくための To do list」は以下の12項目です。
● ゆるぎない自尊心を持とう
● 自分らしい人生って?
● 人生の問いを後回しにしない
● 当たり前だと思っていたことに疑問をぶつけよう
● 誰かの期待に応えようとしてはいけない
● 自分以外の何者かになろうとしないこと
● 世の中が決めた正解に屈してはいけない
● 見る目を養おう
● 自分で選択すること
● 自分なりの好みをもとう
● 本当の自分と向き合うこと
● 自分が輝ける場所で生きていく
この12項目の中から、「自分以外の何者かになろうとしないこと」を紹介します。
自分以外の何者かになろうとしないこと
社会的に認められている人物が必ずしも幸福とは限りません。
認められようと頑張った人たちは、周囲の人から認められることや、社会的な地位や経済的な安定を求めることに忙しかったので、本当の自分のことがわかっていない中身がスッカスカな人が多いと本書には書いてあります。
自己の内面をないがしろにして表面的な価値ばかりを追い求めていると、常に誰かと比較しながら生きていくことになり、自尊心や本当の幸せを得ることはできないということです。
自分ではない姿で愛されるくらいなら、
ありのままの自分の姿で憎まれたほうがましだ。
カート・コバーン
誰かに証明する必要がない自分自身になることが大切だと、本書で紹介されています。
Part 3 不安にとらわれないための To do list
「Part 3 不安にとらわれないための To do list」は以下の9項目です。
● 人生のあいまいさに耐えること
● 問題を抱えながら生きていく方法を学ぶ
● 自分だけの問題だと勘違いしない
● 未来のことについて適当なシナリオを書かない
● 本当の解決策を見つけよう
● 過敏にならない
● 十分に悲しむ
● しんどいときには、しんどいと言おう
● 不安だからと手当たり次第に必死にやらない
この9項目の中から、「不安だからと手当たり次第に必死にやらない」を紹介します。
不安だからと手当たり次第に必死にやらない
何かをしていないと不安なときがあるのはわかります。ですが、使い道がない中途半端な資格や、履歴書にもかけないお粗末な特技などは、人生に何の保障も与えてはくれません。
心配や不安に追われながら何かを一生懸命にすることはやめて原点に戻るべきだと、本書には書かれています。
原点に戻るとは、自分の人生のために何をするのか目的を立て、その目的をしっかりと意識して実績することだと紹介されています。
心配しても明日の悲しみが減るわけではない。
心配は今日を生きる力を奪うだけ。
コーリー・テン・ブーム
原点に戻れば、安心感は得られる。と本書には書かれています。
Part 4 共に生きていくための To do list
「Part 4 共に生きていくための To do list」は以下の12項目です。
● お互いに最低限の礼儀を示そう
● すべての人に理解されようとしなくていい
● お互いの境界を守ろう
● 寛大な個人主義者になること
● 日常で勝ち負けを決めない
● 憎まれることを恐れて、いい人になるのはやめよう
● 恥じる必要のないことを恥じない
● 誰とでも仲良くしようと、頑張らない
● 経年劣化と完全な破壊を区別する
● 今の関係に最善を尽くす
● ゴーサインが出たら進め!
● それでも誰かといっしょにいる
この12項目の中から、「すべての人に理解されようとしなくていい」を紹介します。
すべての人に理解されようとしなくていい
たかだか第三者の意見なのに、ときどき神のお告げに出会ったような雰囲気にだまされた挙句の果てに論破されてしまうことってありますよね?
そんな人たちにたじろぐ必要はないし、自分の正さを証明するために頑張る必要もない。と本書では紹介されています。
なぜなら、誰かに理解されるために生きているのではないから。という簡単な理由です。
自分のことを理解できない人がいるなら、それは自分が悪いのではなくて、相手の理解力が足りないのだ。くらいでちょうど良いのかもしれません。
Part 5 よりよい世界にするための To do list
「Part 5 よりよい世界にするための To do list」は以下の11項目です。
● ときにはつまらない話もする
● 自分を責めない
● 自分にやれることをやろう
● 我慢すべきときは我慢する
● 焦りは捨てよう
● 上手にケンカする方法を学ぼう
● 希望の根拠をつくろう
● 世の中に快く施しをする
● お金には換算できない自分自身になろう
● ハンガー・ゲームに参加しないこと
● ときには寄り道してみよう
上記の11項目から、「焦りは捨てよう」を紹介します。
焦りは捨てよう
社会問題も、ダイエットも同じ。どれだけ焦っても革命は一瞬では起きないし、瞬く間に痩せることもなく、変化したことは永遠ではありません。
革新的な革命も時代の流れには勝てず、リバウンドを防ぐ方法も持続的に管理していくしかないので、社会的な問題もダイエットもコツコツと続けていく努力と時間が必要になります。
変化のために必要なことは持続させることなので、長い時間がかかって焦る気持ちが起こっても、くたびれずに進む努力をすることが大切だと本書には書かれています。
Part 6 いい人生、そして意味のある人生のための To do list
「Part 6 いい人生、そして意味のある人生のための To do list」は以下の13項目です。
● 幸せは人生の目的じゃない
● 身軽に生きよう
● 人生にもっと多くの風景を
● 生活に潤いを
● みんながそれぞれに幸せになる
● 優先順位を考えよう
● 過ぎ去った過去と決別する
● 人生に余白と失敗のための予算を確保しよう
● それでも自分だけは自分を理解してあげよう
● 自分の幸せに関心をもつ
● 完璧でないものを愛する
● どう生きるのかを問う
● 大人として生きる
上記の13項目の中から、「身軽に生きよう」を紹介します。
身軽に生きよう
この先の人生が不安だからと多くの荷物を持っている人がいるけど、そんなにたくさんの荷物はいらない。
必要なものは必要なときに手に入れればいいし、多少の不便は心を豊かにすることもある。
人生という旅は長いから、出来るだけ身軽に生きていかないと疲れます。
不安で捨てられなかったものと向き合って捨てる勇気を持てば、人生がもっと軽くなります。
自由に行きたければ、
なくても困らないものを遠ざけなさい。
トルストイ
起こっていない心配事
不必要な欲望
恥じる必要のない恥
疲れるだけの人間関係……
こうしたものとバイバイすれば、もっと自由に身軽になれます。
読書感想文
「私は私のままで生きることにした」を読んで読書感想文を書くのであれば、「Part 6『いい人生、そして意味のある人生のためのTo do list』」を読むのがオススメです。
「Part 6『いい人生、そして意味のある人生のためのTo do list』」をオススメする理由は、読んだ後に自分の考えがどう変わったかを書きやすい文章がごろごろ転がっているからです。
自己啓発の本を読んで読書感想文を書くポイントは、自分は以前こう考えていて、この文章を読んで、このように考えが変わった、というのを書くのが一般的だと思います。
なので、手っ取り早く読書感想文を書きたいのであれば、「Part 6『いい人生、そして意味のある人生のためのTo do list』」を読み込むのをオススメいたします。
心に残る名言集
自分で選択したことだから、
260ページ
不安はあるけど不満はない
はっきり言うけど、
38ページ
お互いに傷つけ合うような社会では、
誰も幸せになんかなれない。
心配だから言うけど……
自分の心配は
自分でするから大丈夫私たちに必要なのは、
166ページ
心配ではなく尊重
平凡な人生を侮辱することは、
あなたの子どもを不安にさせるだけ大人が言うところの「いい子」は、
67ページと81ページ
大人の言うことをよく聞く子のこと
私がどう生きようが、
278ページ
私は私自身を応援する。
完璧な人なんていない
起・承・転・マイウェイ
114ページと92ページ
歩いてきた道を振り返るとき、必要なのは
後悔ではなく、評価これからの道を見つめるとき、必要なのは
138、139ページ
心配ではなく、判断
多くのものについて
浅く考えること(よりも)重要なものについて
深く考えること(が大事)問題の実体に近づくには、
145ページ
考える量ではなく、深さが必要
1年を無駄にしちゃったかな?
大丈夫
266ページ
もう1年余計に生きればいい
以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。