【下書きメモ】文章を書くのが苦手な人は下書きメモを作ろう

実用書

「文章を書くのが苦手な人は『下書きメモ』を作りなさい 南 英世 著」を読んで参考になった、下書きメモのポイントを5つ書きます。

文章を書くのが苦手な人は参考にしてください。

いまえださく
いまえださく

読書感想文やブログを書くときなどに役立つと思います。

よろしかったら、お付き合いください。

 



下書きメモの前の基本

「下書きメモ」のポイントの前に、2つの基本を書きます。

● 特定の誰かを意識して書く
● テンプレートを覚えると楽に書ける

特定の誰かを意識して書く

どこかの誰かに向かって漠然と文章を書こうとしても、なかなか浮かびません。

文章は誰かに読んでもらうものなので、ターゲットを決めて書き始めます。

文章を読んでもらう相手が上司なのか、同僚なのか、友達なのか。それによって言葉づかいも違ってきますし、説明の仕方も違ってきます。

読んでもらう相手=ターゲットを想像しながら、「あの人はこんな風に書いたら、読みやすいだろうな」と考えながら書くことが大切です。

テンプレートを覚えると楽に書ける

文章を書くための代表的なテンプレートを2つ紹介します。

● 起承転結
「起」で話題を提供する
「承」で深堀する
「転」で違う話題に転換する
「結」で締めくくる

● 主張・本論(根拠)・結論
「主張」わたしは○○を主張します
「本論」根拠は3点あります
「根拠1」
「根拠2」
「根拠3」
「結論」だから、わたしの主張は妥当です

ポイント1 下書きを作る

● 知識の整理をする
知っていることを思いつくままに書き出す

下書きメモを書くときのポイント

● 下書きメモは丁寧に書かなくてよい
● ひらめいたことをすべて文字にする
● 単語ではなく、文章で書くようにする

ひらめいたことをすべて書くためには、自分がわかる程度の汚い文字でオッケーです。
きれいに書こうとする行為は、むしろ有害だと本書には書かれていました。

単語ではなく文章にする理由は、下書きメモが「思考を深める」ための手段だからです。
下書きメモで書き出した文章をつないでいくと、「あら不思議!? 読みやすくまとめられた段落になっちゃった」というのが理想的な下書きメモの取り方です。

下書きメモを作るときのアイデアの出し方

● 大きなくくりで考える
● 因果関係で考える
● 対立で考える

大きなくくりで考えるとは、「現状」「問題点」「対策」「今後の課題」というように整理することです。

因果関係で考えるとは、「これが原因」で「これが起こった」という考え方です。

対立で考えるとは、多数派の意見と少数派の意見を対比しながら論点を整理していく考え方です。

ステップ1のまとめ

● ひらめいたこと、知っていることをすべて書き出す
● 下書きを書くときは、単語ではなく文章で書くようにする

ポイント2 結論を決める

● 結論を決定して、短い文にする

主張したいことを明確にする

● 自分が何を伝えたいのか完璧に理解していないと、相手には伝わらない
● 「コイツは何が言いたいの?」と思われないように、下書きメモを見ながら結論を決める
● 結論を短い文にして「あいまいさ」をなくす

ステップ2のまとめ

● 下書きメモで書いた材料をもとにして結論を決める
● あいまいさを回避するために、結論を短い文章にする

ポイント3 構成を考える

● 文章全体の設計図を作る

序論・本論・結論の構成で書く

● 序論で結論を述べる
● 本論で根拠や理由を述べる
● 根拠や理由は、理由1,理由2、理由3と、3つ書くのが効果的
● 序論で述べた結論をもう一度述べる
● 不要な文はバッサリ切る

ステップ3のまとめ

● 下書きメモで出したアイデアを精査して、書く順番を決める
● 「序論」「本論『根拠1・2・3』」「結論」の構成で書くようにする
● 引き締まった良い文章にするために、不要な文はバッサリ捨てる

ポイント4 一気に書く

● 書き始めたら止まらない

一気に書き上げる

● 書き始めたら、最後まで一気に書き上げる
● 書くのを止めて考え始めると、論理の断絶が起きる

ステップ4のまとめ

● 下書きメモで構想を練り、出来上がった最初の設計図通りに進める
● 途中で何かを思いついても無視!
● 文章のバランスがくずれるので設計図は変更しない

ポイント5 推敲(すいこう)する

● 序論と結論が対応しているか
● 論理構成が明確になっているか
● わかりやすい表現をつかっているか、など

いまえださく
いまえださく

推敲とは?

文章を何度も練り直すことです。

何度も読み直し、書き直す

● 序論と結論だけを読めば何が言いたいのかわかるような構成になっているか
● あれもこれも入れ過ぎて、わかりにくくなっていないか
● 図示できるような論理構成になっているか
● 全体的に理解しやすく、「スーッと自然に」読み手に届けられそうか

ステップ5のまとめ

● 序論に対して結論が答えになっているか
● 削れる部分はないか
● 論理構成は明確か
● わかりやすいか。読みやすい文章か

さいごに

さいごに、文章を書くための5つのステップをまとめます。

● 文章を書くための5つのステップ

ステップ1 下書きメモを作る
ステップ2 結論を明確にする
ステップ3 全体の構成を考える
ステップ4 一気に書き上げる
ステップ5 推敲する

書き始める前に「これでもかっ!」というくらいに考えて、十分に準備が整ってから書き始めるのが、文章をうまく書くためのコツです。

いまえださく
いまえださく

以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。