「君のクイズ」のあらすじと登場人物をネタバレで紹介します。
その他、文庫本や読書感想文のこと、本屋大賞のことを書きます。
お越しいただきありがとうございます。
よろしかったら、最後までお付き合いください。
ネタバレ・あらすじ
登場人物
三島 玲央(みしま れお)
主人公。
身長171cm。
医療系の出版社に勤務している。今の会社へ就職した理由は、クイズが続けられるから。
学生時代から付き合っていた「桐崎さん」は、三島玲央の心を切り裂くような理由で去っていった。
あの理由はさすがに三島玲央が可哀そうです。
本庄 絆(ほんじょう きずな)
クイズ大会で「ゼロ文字押し」をやってのけた人物。
185cmありそうな長身でイケメン(三島玲央 談)
東大の理三(東京大学理科三類)に通っている。
すごいすごいとは聞いていましたが、これを機に調べてみたら東大の理三ってホントすごい人たちの集まりなんですね。
国内最高峰の大学ってだけでもすごいのに、理三の定員は100人弱です。
その年の頭のいい人たちのさらに頭のいい人たちをかき分けて入る狭き門とか、ホントすごい人たちの集まりだと思いました。
その他の出演者
三島玲央に力を貸してくれるクイズ仲間とか、本庄絆の過去を三島玲央に教えてくれる本庄絆の弟だとかが「チラッと」出演されますが、重要ではありません。
「こんな人かな~」と想像したり、憶えておきたい登場人物は、三島&本庄のみです。
ネタバレ・あらすじ
クイズ番組で、問題が1文字も読まれていないのに、なぜ答えることができ、そして正解することができたのか?
その理由を主人公が探求していく物語です。
クイズ番組「Q-1グランプリ」の決勝で、三島玲央と本庄絆が戦いました。
7問先取で優勝するルールです。
二人は答えたり、答えられたり、間違ったりの攻防を繰り返し、6対6まで引っ張りました。
爆発寸前で、はち切れそうな、収録現場のボルテージはMAXの状態です。
会場の誰もが息を止めて見守る中、勝敗が決まる16問目の問題が読まれる前に本庄絆が「ゼロ文字押し」をしました。
そして答えました。
答えは「ママ、クリーニング小野寺よ」です。
「ピンポン」
三島玲央「え!?」
「勝者が決定!」
「『Qー1グランプリ』初代王者は本庄絆です!」
「ゼロ文字押し」とは、問題が読まれていないのに答えることです。
というか、「ママ、クリーニング小野寺よ」が一生記憶に残りそうなんですが、どうしよう……(笑)
本庄絆が、「Qー1グランプリ」で「ゼロ文字押し」が出来た理由は、本庄絆のこれまで培った経験と考えがバッチリ決まったことと、本庄絆の目的が「『Q-1グランプリ』で優勝すること」では無かったのでギャンブルができたことです。
簡単に「ゼロ文字押し」ができた理由を説明するとこうなんですけど、本当は「担当ディレクターの性格がどうだとか」「これからYOUTUBEで頑張っていこうと思っている」だとか、もっと突っ込んだ理由があります。
そういった理由を回収していくのが好きな方は本書をぜひ手に取ってください。楽しく読めると思います。
本庄絆は別に何一つ悪いことをしていないような気がするのだけど、何故か好きになれないキャラクターでした。
完璧超人、本庄絆に対する、うらみ・つらみ・ねたみ・そねみ・いやみ・ひがみ・やっかみ、でしょうね。
だからといって、三島玲央に感情移入することもできなかったんですけど(笑)
文庫
文庫本になるのはいつ?
2024年の年末ごろに文庫本が発売されると予測しています。
理由は、文庫本の発売が、単行本の第一刷の発行から約2年後に発売されることが多いからです。
君のクイズはいつ発売ですか?
2022年10月30日 第一刷発行です。
君のクイズの出版社は?
朝日新聞出版です。
君のクイズは何ページありますか?
3ページから、189ページまでありました。
ページ数が少ないうえ、会話も多く、とても読みやすかったです。
読書感想文
個人的に「君のクイズ」で読書感想文を書くのは難しいと思いました。
なぜなら、「君のクイズ」を読む前と読んだ後で、自分の中でクイズに対しての考え方が何も変わらなかったからです。
また、あまり感動するシーンもなく、「おおぉ」という驚きのシーンがなかったのも「君のクイズ」で読書感想文を書こうと思わない理由の1つです。
「君のクイズ」で読書感想文を書くポイント
あえて書くなら、クイズに対する考え方がまったく違う、三島玲央と本庄絆の考え方を書き、おのおののメリットデメリットをまとめて、自分の考えを書くことでしょうか。
10年後のふたりが、どうなっているのかを予想して書くのは、おもしろいと思います。
本屋大賞
「君のクイズ」は、得点244点を獲得し、2023年本屋大賞の6位です。
2023年本屋大賞のランキングは?
大賞 「汝、星のごとく」 凪良ゆう(著) 443.5点
2位 「ラブカは静かに弓を持つ」 安壇美緒(著) 388点
3位 「光のとこにいてね」 一穂ミチ(著) 337点
4位 「爆弾」 呉勝浩(著) 307.5点
5位 「月の立つ林で」 青山美智子(著) 254.5点
6位 「君のクイズ」 小川哲(著) 244点
7位 「方舟」 夕木春央(著) 232点
8位 「宙ごはん」 町田そのこ(著) 225.5点
9位 「川のほとりに立つ者は」 寺地はるな(著) 224.5点
10位 「#真相をお話しします」 結城真一郎(著) 86.5点
本屋大賞の最高傑作は?
本屋大賞は2004年から始まっています。
得点だけを見ると、2018年の本屋大賞「かがみの孤城」辻村深月(著)が651点でぶっちぎりの歴代1位です。
歴代2位は2012年大賞の「舟を編む」三浦しをん(著)510点です。
歴代3位は2008年の大賞「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎(著)で、509.5点でした。
あくまで得点だけの歴代ベスト3なので、おもしろいかどうかはわかりません。
さいごに
「ゼロ文字押し」ができた理由がもう少し「おおぉっ!!」というものだったら良かったです。
現実的にはファンタジーの世界を引っ張り込まないとあれ以上の理由は無理だと感じるので、良い形に収まったと言えば収まったラストだったのでしょうけど、個人的に「ふ~ん。なるほど」となってしまいました。
本庄絆が考えた「ディレクターが最後に出す問題は絶対にこれだ!」という理由に納得ができず、本庄絆が言った「話題にさえなれば、答えは間違っていたっていいのよ」にも納得がいかなかったりしました。
本庄絆の頭の良さや記憶力、大胆な発想を活かせば、もっとおもしろい結末があったのではないか? と思いますが、「例えばどんな?」と聞かれると答えられないので、良い結末だったのでしょう(笑)
「君のクイズ」小川哲(著)は、めちゃくちゃ読みやすい文章だったので「サクサク」と読めました。
最近、「ちょっと重いのは……」とか「ちょっと長いのは……」なんていう、読書過食症の方におすすめです。
ぜひ。
以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。