典型的なカリフォルニアガールだったジェニファーさんが、フランス貴族の家にホームステイすることになりました。
その家を取り仕切るのは、マダム・シック。
マダム・シックは、暮らしの中の小さな楽しみに大きな喜びを見い出す(アール・ド・ヴィーヴル)の達人です。
ジェニファーさんがアール・ド・ヴィーヴルの達人から学んだ、毎日を特別な日のように生きる秘訣の数々が本書には紹介されています。
たとえば、
間食はせず、食事を楽しむ秘訣だったり、
上質なものを少しだけ手に入れて、それを大切に使っていく秘訣だったり、
日常の中に、ささやかな喜びを見つけ出す秘訣だったりです。
ジェニファーさんとは年齢も性別も国籍も違うので、「本書を読んでも参考になることなんてあまりないのでは?」なんて思いましたが、読んでみてびっくり。勉強になることがたくさん書いてありました。
とくに、チャプター9とチャプター14の秘訣のまとめは参考になりました。特別な毎日を多くしていくために、これからの生活に取り入れていきたいと思っています。
「マダム・シック秘伝! 毎日を特別な日にする秘訣のまとめ」を紹介しますので一読してみてください。
きっと、毎日を特別な日にするヒントに出会うことができると思います。
シックじゃない
シックとは、上品で洗練されていること。フランス語です。
「シックじゃない」=上品じゃない。洗練されていない。という表現が本書にたくさん出てきます。
パート1 食事とエクササイズ
チャプター1 間食はシックじゃない まとめ 26ページから
・毎日きちんとした食事をして、スナック菓子など食べたくならないようにする。
・間食のしにくいインテリアにする。見た目の美しさが最優先で、居心地の良さは二の次(横になりたいときは、ベッドへ)
・どうしても間食をしたいといは、体に良い食べ物を選んで。でも、習慣にしてはダメ。
・歩きながら、あるいは運転中や立ったままで、ものを食べないこと。移動中は絶対にものを食べない。
・健康的な食欲を促すために、少しお腹を空かせること。
・こまめに水を飲んで、水分を補給する。
・バランスのとれた食事作りを大切に。食材は豊富に取り揃えておく。
・そして、くれぐれもお忘れなくーーだらだらと間食するのはシックじゃない!
チャプター2 食べる喜びを我慢しない まとめ 41ページから
・食に対して、ポジティブな姿勢で向き合おう。
・おいしいものに対する情熱を育み、楽しく語り合おう。
・食事をするときは、気を散らさずに味わって食べる。
・「珍味(デリカシー)のテクニック」を使って、どんなときも特別な食事のように味わっていただく。
・いつも思わず食欲をそそられるような盛りつけを心がける。
・旅先でもビュッフェでも、節度をもって、食べすぎないように気をつける(長い目でみれば、そのほうが自分のため)。
・いつも体に良いものを食べるように心がける。
・何よりも、食事を楽しむこと! 食事の時間は人生の中で大きな割合を占めている。だから、おおいに楽しもうーー心から楽しんで、喜びを感じながら、味わっていただこう。
チャプター3 面倒がらずに体を動かす まとめ 55ページから
・毎日の買い物や家事をしながら、日常生活のなかで体を動かそう。
・自分の体型にポジティブなイメージを持とう。自分の体の好きなところに目を向けよう。
・毎日体を動かすためのチャレンジ目標を設定する。
・自宅の界隈を徒歩や自転車で探索してみよう。
・ひまなときも、活動的に過ごす。
・いちばん重要なのは、怠け者にならないこと! 怠け者はシックじゃない。
パート2 ワードローブと身だしなみ
チャプター4 10着のワードローブで身軽になる まとめ 75ページから
・要らない服を捨てよう。思い切って大胆に!
・季節の服は、すべて別の場所に収納する。
・自分で期間を決めて、「10着のワードローブ」に挑戦してみる(著者の場合は、1か月がちょうどよかったそう)。
・自分の「10着のワードローブ」を決める(コートやドレス、アクセサリー、靴、重ね着用のシャツなどは含まない)。
・きっちり10着で実験してみて、必要な服と要らない服を見きわめ、必要に応じてアイテムを足したり外したりする。
・いちばん大事なのは、プロセスを楽しむこと。ワードローブを10着に絞る実験の目的は、あなたが本当に気に入った服だけをそろえて、いつでもTPOにふさわしい、きちんとした服装ができるようになることだから。
チャプター5 自分のスタイルを見つける まとめ 91ページから
・本当に気に入っている服だけを着よう。自分に良く似合って、自分らしいと思える服を着よう。
・自分のスタイルを確立すれば、どんな服を買うべきか迷わなくなる。
・「自分をどんな人間として印象づけたいか」を考えて、服を着る。
・どんなスタイルのおしゃれをしたいのか、自分の心の声に耳を傾けよう。着た服が似合うかに合わないかは、自分の心の奥でちゃんとわかっているはず。
チャプター6 ノーメイクみたいにメイクする まとめ 99ページから
・清潔感のある美しさには、「ナチュラルメイク」がぴったり。
・その日の予定と服装に合わせて、どのメイクにするかを決める。
・楽しみながらいろんなメイクをしてみよう。ときにはいつもの違うメイクも試して。
・何よりもお水をたくさん飲むようにする。カフェインやアルコールはほどほどに。
・マッサージを定期的に受ける。プロでも、家族や恋人に頼んでもOK。
・いちばん大事なのは、お肌がどんな状態でも、自分らしく満ち足りて過ごすように心がけること。それがあなたを最も魅力的に見せるコツ。
チャプター7 いつもきちんとした装いで まとめ 115ページから
・自分自身や周りの人たちのために、毎日きちんとした装いをしよう。
・第一印象はとても重要だということを、くれぐれも忘れずに。
・だらしない格好をしないようにする。古い服やに合わない服は、処分するか手放すこと。
・家を出る前に、鏡の前で全身をチェックする。
・飛行機で旅行するときは、旅行気分を高めるために素敵なおしゃれをしよう。ひょっとしたら、座席のアップグレードをしてもらえるかも。
・「もったいないから」といい服を着ないでとっておくのはやめよう。思い立ったが吉日。さっそく今日、着てみよう。
・自分のライフスタイルにふさわしく、自分で簡単にスタイリングできるヘアスタイルにする。
・身だしなみを整えるのは、必須のマナー。
チャプター8 女らしさを忘れずに まとめ 133ページから
・どうしたら姿勢が良く見えるかを研究して、その姿勢がしっくりくるまで、つねに自分の姿勢をチェックしよう。
・いろいろな香水を試して、自分らしい香りをひとつ選ぶか、気に入ったものをいくつか買ってみる。香水は暮らしを彩る大きな喜びのひとつだから、楽しみながら選んで。
・爪は磨いてやすりをかけるだけでも、きれいにマニキュアを塗ってもいいけれど、手入れを怠らないようにする。
・健康な髪と魅力的なヘアスタイルで、女っぷりはすごく上がる。
・自信やユーモアのセンスや冒険心など、目に見えない女らしさがいちばん大切。そういうものを見失わないようにしよう。
パート3 シックに暮らす
チャプター9 いちばん良い持ち物をふだん使いにする まとめ 149ページから
・いちばん良いものを「もったいないから」と取っておくのはやめる。毎日いちばん良い物を使おう。
・家でいちばん良い部屋は、特別なときや来客用にしないで、どんどん使おう。いちばん良い部屋こそ自分たちで使うべき!
・家を掃除してきれいに片付け、良い物だけ取っておくようにする。
・何かを買うときは、予算以内でいちばん良い物を買おう。収入以上の出費をしないように、いつも予算を頭に置いておく。
・いつも良いマナーを心がけよう。とくに身近な人たちに対しても忘れずに。
・毎日、ひとりのときでも、自分らしく生活を楽しむための工夫をしよう。そうすることで、素敵な暮らしのセンスが身についていく。
チャプター10 散らっているのはシックじゃない まとめ 160ページから
・家のどこを片付けるべきかを見きわめる。自分に正直になること。
・あせらずに、散らかっている場所をひとつずつ片付けよう。期限を決めてもいいけれど、無理にいっぺんに終わらせようとしないこと。
・クローゼットや引き出しやカップボードは整理しておこう。引き出しが不要なものでいっぱいになっているせいで、日用品をきちんとしまえない場合が多い。
・物を買う量を減らす。本当に必要なものしか買いに行かない。
・家族全員を片付けに参加させる仕組みを考える。みんなが同意して協力することが大事。
・散らかり物が山積みにならないように、郵便物の処理やファイリングはできるだけすぐに行う。
・規律ある暮らしを心がけ、なんでも決まった置き場所に戻すようにする。
チャプター11 ミステリアスな雰囲気を漂わせる まとめ 177ページから
・言葉に気をつけて、個人的なことをしゃべりすぎないようにする。必要なことだけ話すこと。
・沈黙に慣れる。
・初めて会った人に私生活のことをあれこれ話さないこと。それよりも、アートや哲学やいま開催中のイベントなどについて話そう。興味深い話をして、どんな人なのだろう、とみんなに思わせるように。
・プライベートの秘密は、ひとりかふたりの信頼できる相手に話すこと。
・(フランスだけでなく、どこにいても)相手の職業を尋ねない。
・日常のつまらないことをいちいち恋人に話したりせずに、ロマンティックな関係を維持すること。身じたくやボディケアをしているところは、誰にも見せないで。彼にはただ、きれいなあなたを見せてあげよう。
チャプター12 物質主義に踊らされない まとめ 191ページから
・毎日の買い物をするときは、衝動買いを防ぐために買い物リストを持っていき、現金で支払う。
・「10着のワードローブ」を実践して、服を買いすぎないようにする。
・店員の押しに負けて服を買わないこと。要らないと思ったらきっぱりと断ろう。見栄を張らずに、賢い決断をすること。
・自分の持っているものの価値を再認識して、大切にしよう。
・大きな買い物をするときは急がない。数日待って、それでも本当に欲しいか確認する。
・家のリフォームや修理を行うのは、金銭的に余裕のあるときだけにする。
・自分のお金の遣い方を振り返ってみよう。持っている物を喜んで使うこと。
チャプター13 教養を身につける まとめ 205ページから
・知的な刺激のない生活を送らないように。毎日、頭を鍛えること。
・できるだけたくさん本を読むか、オーディオブックを聴こう。
・典型的なハリウッドの大ヒット映画ではなく、インディペンデント系の外国映画を探して観れば、とても新鮮。
・新聞を購読して特集記事やレビューを読もう。
・自分のいちばん興味のある分野のアートに親しもう。
・テレビを見る時間を減らそう。観る時間が減るほど、観たくなくなるから。
・できるだけたくさん旅行しよう。あまりなじみのない場所を訪れて(でも、くれぐれも身の安全には気をつけて!)、異文化について学ぼう。
・何歳になっても、新しいことを学んでみよう。思い切って興味のある講座に参加してみれば、人生が変わるかも。
チャプター14 ささやかな喜びを見つける まとめ 219ページから
・日常のありふれたことに喜びを見い出せば、毎日がハッピーで楽しいことがいっぱいになる。
・面倒な家事や雑用は、自分なりに楽しみながら片付ける工夫をしてみよう。
・(どんなことがあっても)人生を前向きにとらえることが大切。ユーモアのセンスも忘れずに。
・そのときやっていることを最大限に楽しむには、五感をフルに生かすこと。
・あせらずに落ち着いて、1日じゅうあわただしく過ごさないようにしよう。本気でそう心がけていれば、そのときやっていることに集中して取り組めるようになる。
チャプター15 質の良さにこだわる まとめ 231ページから
・生活のさまざまな面で質の良さにこだわり、素敵な暮らしを心がけよう。
・食べ物や衣服や時間の過ごし方にこだわる。
・質が良くておいしい物に詳しくなろう。
・下調べをして買い物をする。顧客のレビューを参考にし、企業や商品についてもよく調べてから買おう。
・いつも毅然として、ユーモアのセンスを忘れずに人生に向き合い、どんな経験も意義深いものにしよう。
・家族や友だちと一緒に過ごすときは、かけがえのない時間を過ごす。