【あらすじ・課題一覧】夢をかなえるゾウ0(ゼロ) ガネーシャと夢を食べるバク

実用書

今回の「夢をかなえるゾウ0(ゼロ)」も、ためになる課題がたくさんありました。

ためになった課題を忘れないために、課題一覧とざっくりなあらすじ、毎日寝る前に読みたいオードリー・ヘプバーンおすすめの詩と感想を書きたいと思います。

ざっくりなあらすじ

「夢をかなえるゾウ0(ゼロ) ガネーシャと夢を食べるバク」のあらすじをざっくり書きます。

ガネーシャの「夢がないやて?」で始まる今回の物語。今回の主人公(オス)には夢がありません。

そんな主人公。そこそこの大学を出て、そこそこの会社で働いています。

でも最近、課長のパワハラに耐え切れず、会社を辞めたくて辞めたくて仕方がありません。がしかし、「会社を辞めます」の一言が言えない気弱な主人公だったりします。

そんな中、意を決して課長に胸の内を伝えようとした主人公でしたが、ものの見事に返り討ち。面談していた会議室の四方の壁が迫ってくる感覚に襲われてしまうほどのダメージをくらいます。

そんな主人公のピンチを救ったのがガネーシャでした。

ガネーシャは「掃除や!!」と言い、パワハラ課長に記憶が飛ぶほどのダメージを与え、主人公を救います。

この出会いからガネーシャとバクが主人公の家に居候。ガネーシャが夢のない主人公に課題を出していき、最終的に主人公は夢を持てるのか? はたして!? という、あらすじです。

ガネーシャの課題一覧

ガネーシャが出した課題は20個。本書の504ページから511ページに記載されています。

課題の内容は、多少、着色してあります。個人的に覚えやすいように。

課題一覧を読んでいただいて、少しでも気になった課題があった方は本書をぜひ読んでいただきたいです。

個人的にためになった、そして気に入った課題には黄色いラインマーカーが引いてあります。

日の出を見る(114ページ)

早朝は誰にも邪魔されない時間だ。

今も語りつがれる偉人たちも早朝に起きて活動していた。

それは誰にも邪魔されない自由な時間を大切に使うことが、「本物の夢への近道」だと知っていたから。

だから、早起きしよう。

好きな匂い、物、人、場所を見つける(143ページ)

自分が本当にやりたいことを見つけるためには、他人の好みを頭から切り離し捨てること。

他人の目など気にしない。他人の意見など気にしない。

いま自分が好きだと思っている、におい、物、人、場所は、他人の目や意見に左右されて好きになった「なんちゃって好き」じゃないかを自分の心に聞いてみることが大切だ。

やりたくない依頼を断る 自分の欠点や弱さを告白する(165ページ)

「お金がないから遠慮させていただきます」と断るのは恥ずかしい。

では、恥ずかしいという感情はどこから来るのか? それは周囲の評価が下がるのを恐れるところから。

周囲の評価が気にならないくらい没頭できることを見つける。まだ没頭できる対象が見つかっていないのなら、周囲の評価ごときなんのそのな心を手に入れることに尽力する。

生活に「初めて」を取り入れる(189ページ)

人は未知なるものに喜びを見い出す存在である。未知なる要素がないと最高の楽しさは得られない。

いつもと違う道を歩くだけでいい。普段とは違うものを買うだけでもいい。

どんなささいなことでもいいから、日々の生活に「初めて」を取り入れるように生きる。

自分の感情・感覚を丁寧に観察する(193ページ)

人は、自分では気づかない素晴らしい力を持っている。

そして、自分自身がもともと持っている素晴らしい力に気づかないまま偉業を成し遂げた人間はいない。

だから、自分の感情・感覚を丁寧に観察することが大切だ。

実物を見る(201ページ)

世界を知るためには、実物にできる限り近づき、見て、触れて、感じることが大事。

世界の美しさに気づくことができたなら、「もっと世界を知りたい」と思うはず。

だから、実物を見る。

過去の出来事を「伏線」ととらえ、希望を持ち続ける(213ページ)

これまでの人生には、苦しいことや悲しいこと、みじめな気持ちになる出来事がたくさん訪れたはず。

でもそれは「伏線だ」と考えること。

今から、自分が夢を見つけるためにある伏線。

今から、自分が幸せになるための伏線。

これからの人生を最高に盛り上げるために必要な伏線。

過去の辛い出来事を「伏線」ととらえることができれば、希望を持ち続けられることができる。

興味を持ったことを一歩深める(227ページ)

実物を正確に把握するためには、さまざまな分野に興味を広げることが大切。

視野を広げ、いろいろな分野に興味を持ち、興味を持ったことを一歩深めよう。

インターネットを一日断つ(242ページ)

欲しい情報や欲しいもの、欲求がすぐ手に入るのがインターネットの良いところ。

インターネットとは逆に、夢は時間をかけて満たす欲求と言えます。

いつでもインターネットに接続できる環境に慣れすぎてしまうと、夢から遠ざかってしまいます。

なので、本当の夢を見つけるためにインターネットを一日断ってみましょう。

自然の中でゆっくり過ごす時間を持つ(244ページ)

仕事で疲れた心理学者のユングはボーリンゲンの村での簡素な暮らしをこう表現しています。

「ボーリンゲンでは本当の人生を生きている」

「とても深いところで自分自身になれる」

疲れたときは、自然の中でゆっくり過ごす時間を持つことも大切です。

虫の役割を知り、大事にする(246ページ)

「虫が嫌い」という感情は短期的な欲求。

でも、長い目で見ると人が生きていくうえで虫は欠かせない存在となる。

何事も、目の前にうつる感情だけで一方的に嫌い、排除することはやめよう。

名作を鑑賞する(261ページ)

名作と呼ばれる作品は、多くの人に当てはまる奥深さを描いているから、新しい生き方や人生の意味をそれとなく教えてくれる。

だから、名作を鑑賞しよう。

やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する(269ページ)

(例)ダイエットしたくない → 何も気にせずにたくさん食べたい

(例)課長と働きたくない → 尊敬できる上司と働きたい

やりたくないことを書き出すのは愚痴を書いているようで抵抗があるはず。

逆に、やりたいことを書くと前向きになり、自分の気持ちもどんどん高揚していくはず。

なので、やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換しよう。

目の前のモヤモヤがすっきりと晴れるはずです。

怒りの気持ちを伝える(338ページ)

怒りを伝えるのはとても大事。

自分が傷ついて苦しんでいることを相手に伝えることが、自分を大切にすることにつながるから。

だから、怒りの気持ちを伝えよう。

でも、大声で叫んでキレたりするような怒りの伝え方はダメ。

苦手な人の信念を読み取る(339ページ)

信念はその人が「すべきだ」と思っていること。

その人の行動を「不快だ」と感じても、その人なりの信念に基づいてその行動はなされている。

不快だと感じる信念を読み取ることができたら、人と共感できる幅が広がる。

苦手な人であっても、その人の信念を読み取る努力をしよう。

自分と違う分野・文化の人と話す(363ページ)

まったく別の仕事をしている人との関係が、自分の才能を引き出してくれることもある。

だから、自分とは違う分野や文化の人と積極的に話そう。

仮体験する(394ページ)

夢中になれる仕事を見つけたいときは、いろいろな仕事を実際に体験してみること。

体験を続けていけば、心と体が「これだ!」という仕事を教えてくれる。

だから、どんどん仮体験しよう。

欠点や府の感情を「自分の一部だ」と思う(415ページ)

自分の嫌なところを否定したり排除するのはやめて、「この嫌なところも自分の一部だ」と受け入れる。そうすれば、ありのままの自分に自信を持つことができるはず。

マイナスに思える嫌なところにも必ずプラスの面がある。「これも自分の一部だ」と考えることができると、隠れていたプラス面に気づくことができる。

だから、自分の欠点や府の感情を「自分の一部だ」と思うことにしよう。

自分と同じ痛みを持つ人を助ける(437ページ)

人は誰かのため、世の中のため、という建前だけでは頑張りに限界がきます。

それは、成し遂げたいことが「自分」だけに限られているから。

そこで「自分と同じ悩みを持つ人を助けたい」と思うことができると、自分と他人との境界線がなくなり、できることが無限に広がります。

なので、本物の夢へ近づくために、自分と同じ痛みを持つ人を助けることを考えましょう。

誰かの「ありのまま」を愛する(456ページ)

外見なんて重要ではない。

「像が大好き」と言った主人公に、ガネーシャは「ワシのありのままを愛してくれて、ほんまおおきに」と言いました。

サム・レヴェンソン 時を超えた美しさの秘密

オードリー・ヘプバーンが愛した詩が、アメリカの詩人、サム・レヴェンソンさんの「時の試練を経た人生の知恵」に収録されている「時を超えた美しさの秘密」だそう。

バクのお気に入りのようで、本書でも439ページから440ページでバクがそらんじています。

「そらんじる」とは暗記していることですが、わたしも毎晩寝る前に「時を超えた美しさの秘密」を読み、そらんじられるよう頑張ります。


時を超えた美しさの秘密

魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。

愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。

スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。

豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指でといてもらいなさい。

美しい身のこなしのためには、決して一人で歩むことがないと知ることです。

物は壊れれば復元できませんが、

人は転べば立ち上がり、失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、

何度でも再出発することができます。

誰も決して見捨ててはいけません。

人生に迷い、助けてほしいとき、いつもあなたの手のちょっと先に助けてくれる手が差し伸べられていることを忘れないでください。

年を取ると人は自分に二つの手があることに気づきます。

一つの手は、自分自身を助けるため、

もう一つの手は、他者を助けるために。

女性の美しさは、身にまとう服にあるのではなく、

その容姿でもなく、髪をとく仕草にあるのでもありません。

女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。

そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。

女性の美しさは、顔のホクロなどに影響されるものではなく、

その本当の美しさは、その人の精神に反映されるものなのです。

それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、

その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。

サム・レヴェンソン Sam Levenson


感想

今回の「夢をかなえるゾウ」も、ダジャレと愉快なたとえが盛りだくさんでした。

特によかったのが、ガネーシャとバクとのやり取りです。

ガネーシャとガネーシャのお父さん、シヴァ(大黒天)とのやり取りもおもしろかったですね。

今回、シヴァが持っている三又の鉾の名前がトリシューラというのを初めて知りました。

「シヴァのトリシューラとポセイドンのトライデントはどっちが強いんだろ?」なんて考えながら読んでいたところがあったので、そこら辺は勉強になっていないのが残念なところです。(笑)

とはいえ、今回の課題の数々もためになることが多くあり勉強になりました。

本書は500ページ近くありますが、ためになることを面白く、ストーリーを追って学べます。

自己啓発本やビジネス書などに抵抗がある方に特にオススメです。ぜひ。