2007年に出版された「夢をかなえるゾウ」を2022年に読んで感動したというのもアレな話ですが、本書を読んで「なぜもっと早く読まなかったのだろう……なぜに」と思うぐらい感動。読んだことがある自己啓発本の中では異例のおもしろさでした。
また、ガネーシャが出す課題もためになったので、忘れないように課題とあらすじ、課題をクリアすると得られることをアウトプットしたいと思います。
というか、関西弁でしゃべるガネーシャがどうしてもリベ大の両学長とかぶるのはわたしだけですか? 笑
- あらすじ
- オススメの課題3つ
- ガネーシャが出したすべての課題29個
- 1 靴をみがく 24ページ
- 2 コンビニでお釣りを募金する 35ページ
- 3 食事を腹八分におさえる 43ページ
- 4 人が欲しがっているものを先取りする 50ページ
- 5 会った人を笑わせる 61ページ
- 6 トイレを掃除する 70ページ
- 7 まっすぐ帰宅する 79ページ
- 8 その日頑張れた自分をホメる 89ページ
- 9 一日何かをやめてみる 104ページ
- オススメ 10 決めたことを続けるための環境をつくる 111ページ
- 11 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える 119ページ
- 12 自分が一番得意なことを人に聞く 125ページ
- 13 自分の苦手なことを人に聞く 129ページ
- 14 夢を楽しく想像する 135ページ
- 15 運が良いと口に出して言う 144ページ
- 16 ただでもらう 150ページ
- 17 明日の準備をする 160ページ
- 特にオススメ 18 身近にいる一番大事な人を喜ばせる 168ページ
- 19 誰か一人のいいところを見つけてホメる 187ページ
- 20 人の長所を盗む 195ページ
- 21 求人情報を見る 205ページ
- 22 お墓参りに行く 216ページ
- 23 人気店に入り、人気の理由を観察する 223ページ
- 24 プレゼントをして驚かせる 233ページ
- オススメ 25 やらずに後悔していることを今日から始める 262ページ
- 26 サービスとして夢を語る 270ページ
- 27 人の成功をサポートする 281ページ
- 28 応募する 287ページ
- 29 毎日、感謝する 297ページ
- さいごに
あらすじ
モヤモヤして生きている建築家になりたかった男のもとにガネーシャというインドの神様が現れる。ちなみにガネーシャは関西弁で喫煙神、あんみつ好きの甘党だったりする。
「変わりたい」と思いながらも変われない男がガネーシャの課題をクリアしていくうちにどんどんと整い、最後には建築業界で話題の人と呼ばれるまでに整うストーリー。
ちゃんとストーリーがある自己啓発本でした。喜多川泰さんの「運転者」よりは、ちょっとストーリーが弱い感じ。
ですが、よくある自己啓発本よりもはるかに楽しく最後まで読むことができました。
オススメの課題3つ
個人的なオススメの課題を紹介します。
オススメの課題3つを読んでもらって、おもしろい、ためになると感じたら、他の課題も読んでいただきたい。仏教の開祖、お釈迦さまと富士急ハイランドで安全バーなしのフジヤマに乗る18は特にオススメ。おもしろいので、ぜひ。
オススメの課題3つ
10 決めたことを続けるための環境をつくる 111ページ
特にオススメ 18 身近にいる一番大事な人を喜ばせる 168ページ
25 やらずに後悔していることを今日から始める 262ページ
ガネーシャが出したすべての課題29個
1 靴をみがく 24ページ
靴は、どんなときでも自分を支えてくれている。自分を支えてくれているものを大事にしない人間は成功することができない。だから、靴をみがく。
2 コンビニでお釣りを募金する 35ページ
大きな仕事を成し遂げる人は、本当に世の中を良くしたいと思って生きている。その分、大きな幸せや大きなお金、大きな愛がその人に流れてくる。だから、コンビニでお釣りを募金をする。
3 食事を腹八分におさえる 43ページ
もうちょっと食べたいと思っても我慢する。そうやって自分をコントロールできるように、コントロールを楽しめるようになると生活が変わる。だから、食事を腹八分におさえる。
4 人が欲しがっているものを先取りする 50ページ
ビジネスが得意な人は、人間の欲求を満たすことが得意な人。
人間が何を望んでいるかを見抜ける人は、ビジネスを始めてもうまくいくし、上司が望んでいることがわかる人は出世も早い。だから、人が欲しがっているものを先取りする。
5 会った人を笑わせる 61ページ
人を笑わせられると、その場の空気が良くなる。良い空気の中で仕事ができると良いアイデアが生まれるし、やる気も出る。
笑いで空気が良くなると、人にやさしくなれるし、自分の良い面も引き出されるので、その場の空気は大事、イコール笑いは大事ということになる。だから、会った人を笑わせる。
6 トイレを掃除する 70ページ
トイレ掃除は誰もやりたがらない。しかし、人がやりたがらないことをやると感謝される。
人がやりたくないこと、イコール人にたのみたいこと。そこには価値が生まれる。だから、トイレ掃除をする。
7 まっすぐ帰宅する 79ページ
仕事や学校が終わっても自由時間の始まりではない。やるべきことが終わってからが勝負の始まりだ。
空いた時間は、今後、成功していくために自由に使える一番大切な時間として考えるべき。だから、まっすぐ帰宅する。
8 その日頑張れた自分をホメる 89ページ
寝る前にその日頑張れたことを、頑張れた自分をホメる。頑張ったり、成長したりすることが楽しいことだと自分に教えることは大事。だから、その日頑張れた自分をホメる。
9 一日何かをやめてみる 104ページ
ぱんぱんに詰まった一日のスケジュールから何かを外す。そうすると空いたところに新しい何かが勝手に入る。
何かを手に入れるためには、何かを捨てなければならない。だから、一日何かをやめてみる。
オススメ 10 決めたことを続けるための環境をつくる 111ページ
意識を変えようとしてはダメ。人は弱いから。
意識を変えるのではなく、具体的に何かを変える。なんとなくテレビを見てしまう人は、コンセントを抜いたり、テレビを捨てたりする。
意識を変えようとするのは逃げること。だから、決めたことを続けるための環境をつくる。
11 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える 119ページ
意識や内面を変えることは難しい。でも外見を変えるのは簡単だ。
服は簡単に環境を変えることができるアイテム。ナポレオンも「人はその制服の通りの人間になる」と言っている。服は人の意識に多大な影響を与える。
自分に自信がもてる服装を身につければ、行動や言動が変わる。だから、毎朝、全身鏡を見て身なりを整える。
12 自分が一番得意なことを人に聞く 125ページ
自分の仕事に価値があるかどうかを決めるのはお客さん。自分が社会に貢献できる得意分野で勝負しないのは、お客さんに失礼なことかもしれない。
自分の得意なことを見つけるのは、ある意味義務。でも、自分が得意だと思っていても違うことがよくある。だから、自分が一番得意なことを人に聞く。
13 自分の苦手なことを人に聞く 129ページ
短所と長所は自分が持っている性質の表と裏になっている。一人の作業が好きな人は、人と会うと疲れやすかったりするし、逆に人と会うのが好きな人は、一人の作業にストレスを感じたりする。
自分の長所が知りたかったら、短所も一緒に聞く。苦手なことや欠点を教えてもらう。普段見落としがちな裏側に注目する。人には欠点が支えている長所がある。だから、自分の苦手なことを人に聞く。
14 夢を楽しく想像する 135ページ
勝手に想像してワクワクしてしまうのが夢。考え始めると楽しくて楽しくてしかたがないのが夢だ。
決して、「夢を思い描かなくてはダメだ」ではない。夢を想像することにプレッシャーを感じてはいけない。だから、夢を楽しく想像する。
15 運が良いと口に出して言う 144ページ
不幸なことが起こっても、嘘でもいいから「運が良い」と言ってみる。そうすると脳みそが「運が良い」証拠を探し始める。自分に起きたことから、何かを学ぼうと考え出す。だから、運が良いと口に出して言う。
16 ただでもらう 150ページ
人から助けてもらう人たちは、そうされるだけの理由がある。仕事を助けてもらったり、人にかわいがられて仕事を振ってもらったり。ある意味、仕事と愛嬌の交換だ。
ただでもらうことを意識していると、言いかたや仕草の一つ一つに気を使うようになり、自分のコミュニケーションが変わってくる。だから、ただでもらう。
17 明日の準備をする 160ページ
一流の人間はどんな状況でも常に結果を出す。常に結果を出すには、綿密な準備が必要になる。事前に周到は準備を行うかどうかで勝敗は決まる。だから、明日の準備をする。
特にオススメ 18 身近にいる一番大事な人を喜ばせる 168ページ
人は自分にとってどうでもいい人間に気を遣うくせに、自分にとって大事な人をぞんざいに扱いがち。自分のことをひいきにしてくれるお客さんを後回しにして、うるさいお客さんをなんとかしよう思ってしまったりする。
普段から自分を助けてくれる家族や友人、自分をかわいがってくれる取引先の人、そういう人からの愛情は受けなれてしまっていることが原因かもしれない。
相手の出方でこっちが左右されるのよくないし、人に対する優先順位を見失ってはいけない。一番大事な人をしっかり認識し、感謝しよう。だから、身近にいる一番大事な人を喜ばせる。
19 誰か一人のいいところを見つけてホメる 187ページ
ホメること、イコール人間関係がうまくいく……程度の考えでは四流だ。
人は自分の自尊心を満たしてくれる人のもとに集まる。そして、成功するには誰かの助けが必須。だから、誰か一人のいいところを見つけてホメる。
20 人の長所を盗む 195ページ
好き勝手マネしたり盗んだりしてはいけないし、それなりに筋を通さなければいけないこともある。しかし、マネをするのはお客さんを喜ばせるためだと考えると、マネをすることに気後れすることもなくなる。
早く成長して技術を身につけ、もっと多くの人を喜ばせたいという思いが何よりも大切。だから、人の長所を盗む。
21 求人情報を見る 205ページ
自分の仕事は「これだ!」を見つけるまで、他のものには目もくれず「これだ!」を探し続けなければいけない。収入が低いとか、親や周りの人が反対するとか、そんな悠長なことを言っている場合ではないのだ。
仕事を間違えると一生を棒に振ることになる。自分の能力がいちばん発揮される仕事を選ぶ。それが見つかるまでは探すのやめない。あきらめなかったら、絶対に見つかる。だから、求人情報を見る。
22 お墓参りに行く 216ページ
お墓参りに行くのは面倒だし意味がない、と思ってはいけない。成功したいと心から思っている人は何でもやっている。可能性があることを何でも実行する。
「バカバカしい」とか「意味がない」と言って何もやらずじまいな人は、絶対に成功したいとは思っていない。やらないことに対する言いわけは、そこまでして成功したくないという考え方に根ざしたものだ。だから、お墓参りに行く。
23 人気店に入り、人気の理由を観察する 223ページ
お店は優れたサービスを学ぶ場所だ。ただ店に入ってご飯を食べてジュースを飲んでいるだけではダメ。
このお店が、どんな風にお客さんを喜ばせようとしているかを考えるのが大事だ。だから、人気店に入り、人気の理由を観察する。
24 プレゼントをして驚かせる 233ページ
お客さんが一番よろこぶのは「期待以上だったとき」だ。お客さんは「だいたいこれくらいのことをしてくれるんだろうな」と予想している。
お客さんの予想を超える。良い意味で裏切る。サプライズする。そうすると、お客さんはよろこんでくれて、また来てくれる。だから、プレゼントをして驚かせる。
オススメ 25 やらずに後悔していることを今日から始める 262ページ
自分が変われるのは行動して経験したときだけだ。何かを学んで、知識を吸収しただけでは成長した気になっているだけ。知識を頭に入れるだけでは人は絶対に変わることができない。
人が変われるのは、立って、何かをしたときだけだから、体感することが大事。実際にやってみて、全身で感じる。それ以外に「やりたいこと」は見つからない。
「やりたいことがわからない」と言っている人は「何もやってない」人だ。今まで無理なら、これからも無理。変えるなら、それは今。やりたいことをして、後悔しない人生を送ったほうが幸せになれる。だから、やらずに後悔していることを今日から始める。
26 サービスとして夢を語る 270ページ
夢を自分の枠の中だけで考えると、小さくて身勝手な夢になる。人が聞いていても楽しくない夢、サービスとして成り立たない夢だ。
たくさんの人が聞きたい夢の話は、世の中がその夢の実現を望んでいるということ。その夢をかなえるのは簡単だ。なぜならその夢はみんなが応援してくれるから。
聞いた誰もが応援したくなるような夢。楽しくなるような夢。そんな夢の話を語れば語るほど、その夢が現実になるような気がして情熱がかきたてられるはず。だから、サービスとして夢を語る。
27 人の成功をサポートする 281ページ
成功したいと誰もが思っている。でも、自分勝手な欲を求めると人は成功できない。むしろ成功は遠のいていく。なぜなら、人を幸せにしていないから。
成功への一番の近道は、人の成功を助けること。どれだけ人を幸せにできるか、そのことにどれだけ喜びを見い出せるか。それこそがたった一つの成功の秘訣だ。だから、人の成功をサポートする。つまり……愛やん?( ー`дー´)キリッ
28 応募する 287ページ
人生を変えるのに効果的なのは「事件」を体験すること。自分の想像を超えるような「事件」が人を劇的に変える。
事件の中でも効果的なのは「誰かに才能を認められる」こと。誰かに才能を認められた人は、自信に満ち溢れ、全身からやる気がみなぎり、寝食を忘れて働ける。働くことが今までよりも楽しくなる。
「才能が認められる」とは、自分でも気づかなかった才能が見い出されるということ。でも、才能が見い出されるのは難しい。世の中にはたくさんの仕事があり、才能を判断する人がたくさんいる。可能性を感じるところにどんどん応募して、もし才能が認められたら人生はあっという間に変わる。だから、応募する。
29 毎日、感謝する 297ページ
自分が満たされていないと、人を喜ばすことはできないし、人のことを考える余裕は生まれない。自分が満たされていると感じるためには、「ありがたい」と思うことが大事だ。
自分は十分に満たされていて「ありがたい」と感謝する。そして、他人の中に足りていない何かを見つけて、そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思っていた成功が自然な形で手に入る。成功とは人が自分を認めてくれて手に入ったものであるから。
満たされていない。足りていない。こんな状態を変えていこう。だから、毎日、感謝する。
さいごに
本当に「なぜもっと早く読まなかったのか」というほど、おもしろい自己啓発本でした。
まだ読んでいない人は、特にオススメの18「身近にいる一番大事な人を喜ばせる」だけでも読んで欲しい。釈迦とガネーシャの「天上天下」「唯我独尊」のやり取り、「今生の別れコント」がとてもおもしろいですから。
さいごに、あらためてオススメの課題3つを紹介させていただきます。
10 決めたことを続けるための環境をつくる 111ページ
特にオススメ 18 身近にいる一番大事な人を喜ばせる 168ページ
25 やらずに後悔していることを今日から始める 262ページ
すでに知っている課題の内容があるかもしれませんが、課題そっちのけで内容がおもしろいので読んでみてはいかがでしょうか。