【あらすじ・ネタバレ】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人を読んだ感想

小説

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」あらすじ登場人物のことを書きました。

文庫本元カノ実写映画のことについても書いていますので、時間がある方はお付き合いください。

 



あらすじ

神尾真世の父、神尾栄一が自宅で殺されたと連絡が入り、東京にいた神尾真世は実家へと戻ります。

実家へ戻った神尾真世が警察と実況見分的なことをしていると、栄一の弟、神尾武司が「貴様ら人んちで何をやっているんだ!」と、けたたましくやってきます。

この神尾武司がブラック・ショーマンです。

神尾武司は、高校卒業後に単身でボストンのマジシャン学校へ入学しました。その後、ラスベガスでショーを成功させるほど優れたマジシャンでした。

ちなみに、現在の神尾武司は東京の恵比寿でバーを経営しています。

ブラック・ショーマン神尾武司と、父を殺害された神尾真世が、警察を出し抜き犯人を捜すというのが、「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」のあらすじで、おおすじです。

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」で一番おもしろいところは、神尾武司がマジシャンの観察力や手先の器用さ、人の虚を突く言動や行動を駆使して警察を手玉に取り、犯人を捜すところ……だと普通は思うのですが、個人的に一番おもしろいと思ったのは、神尾武司と神尾真世の会話&やり取りでした。

叔父のくせに、姪にお金をたかったり、姪の心にズケズケと入り込んだり。そんな、叔父と姪のやり取りがおもしろかったです。

このわりと自分勝手な神尾武司の行動は、叔父としての優しさだったのかもしれません。
なぜなら、最初は父親を殺されてヘコんでいたはずの神尾真世でしたが、次第に神尾武司のマイペースに巻き込まれて、犯人探しに取り組んでいましたから。

ブラック・ショーマンは、ピンチの姪のために駆け付けたヒーローだったのかもしれません……というか、ヒーローだったと信じたい。

正直、それぐらい神尾武司の言動や行動はひどいです(笑)

いまえださく
いまえださく

みなさんも本書で確認してみてください。

文庫本、元カノ、映画について

文庫本

2023年7月8日現在、「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」の文庫本はまだ出版されていません。

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」の初版発行が、2020年11月30日です。
文庫本が発売されるのは、単行本の発売後、おおよそ2年か3年なので、2023年の年末には文庫本が発売されるのではないでしょうか。

元カノ

中条健太のやらかしメールを神尾真世のところへ送ってきた元カノは、元カノではないと思います。

理由は、「健ちゃんはそんなことしないんじゃないかなぁ」ぐらいの、たぶん的な考えですけども。

神尾真世と接する中条健太の言動や態度が、真世が受け取ったメールの内容とかけ離れ過ぎていると思いました。健ちゃんは子供が出来たら、真世の手を取って一緒に喜ぶタイプだと思うんですよね。

というか、教師として、いろいろな人間を見てきた神尾栄一が中条健太と直接会ったあとに、「健太くんなら結婚しても大丈夫だろう」と神尾真世に言っているので、中条健太はメールの内容のような人物ではないと思います。

という、あまり根拠のない理由で健ちゃんをナイスガイにしておりますが、神尾真世へメールを送信してきた元カノを語る人物は、中条健太とは付き合っていなくて、中条健太が好きだった人物ではないでしょうか。

元カノを語る人物は、神尾真世のメールアドレスを知る人物なので、社内の人間か、得意先の人間か、そんなところにいる人物だと思います。

神尾真世へのメールは、事実無根のやっかみからくる嫌がらせだと思います。

実写映画

2023年5月10日現在、「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」の実写映画はまだ上映されていません。

さらに、「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」の実写映画に関することを検索しても何も出てきません。

実写映画になったら、神尾武司を誰が演じるのか。

いまえださく
いまえださく

さぁ、楽しい時間がやってまいりました。

神尾武司の年齢は、50歳前後です。
理由は、いま神尾真世が30歳で、神尾武司は高校を卒業してすぐにボストンのマジシャン養成学校に入学しています。そのすぐあとに神尾栄一と和美は結婚し、翌年に妊娠し神尾真世が生まれていますから、30歳+20歳前後=で、神尾武司の年齢は50歳前後かな、と考えましたが、間違ってます?

あと、神尾武司は神尾栄一よりも身長が10cm以上高く、モデルのようにスタイルがよいと表現されているので、180cm以上はあると思いました。

ということで、神尾武司役の俳優さん候補は、50代前後で180cm以上の俳優さんでGO!

吉川晃司さん。すごく良い。182cm。ですが、ちょっと年が行き過ぎかも。いや、見た目が若いから大丈夫ですね。ちなみに1965年生まれで、2023年の今、57歳です。

阿部寛さん、も良い。188cm。でも、阿部寛さんもちょっとお年が行き過ぎかも。阿部寛さんは、1964年生まれで、2023年の今、58歳です。
吉川晃司さんよりも阿部寛さんの方が年上でチョイとびっくりしました。

舘ひろしさんは、最高峰クラスの武司候補だと思います。シルクハットとタキシードがすごく似合いそう。って、神尾武司はシルクハットもタキシードも着てませんけど。いや、武司が着ていたミリタリージャケットも似合いそうですね。
舘ひろしさんもちょっと、いやだいぶ年が行き過ぎですね。181cm。1950年生まれです。

渡部篤郎さん、180cm。1968年生まれ。55歳。神尾武司の人を小馬鹿にしたような態度を演じさせたら最高だと思う俳優さんです。ただ180cmだとちょっと背が低いかもしれません。って、意外と高身長なんですね。渡部篤郎さんって。

沢村一樹さん、ここか。武司はこの人か。
神尾武司の目鼻立ちがパッチリでモデルのような容姿に沢村一樹さんはピッタリです。184cm、1967年生まれの2023年現在、55歳です。ただちょっと、人を小馬鹿にした態度の神尾武司=沢村一樹さんが想像できません。

豊川悦司さん、1962年生まれ、186cm。この人もありですよね。謎と影が多くて「背後からヌオっていう」キャラクターにピッタリ。「ラプラスの魔女」でも甘粕才生を演じていましたし、豊川悦司さんが演じる神尾武司も見てみたいです。

福山雅治さん、もうここですね。1969年生まれの181cm。年齢も54歳に見えませんし、身長もオッケー。沢村一樹さんと同じくで謎と影のカケラもない明るい感じの方ですけど、何とか神尾武司をうまい具合に料理してくれるでしょう。

いまえださく
いまえださく

ということで、

神尾武司役の俳優さんは、福山雅治さんに決定!

いかがでしょうか?

ダメ?(笑)

本編に、武司が真世の100円玉にタバコを貫通させ、100円玉に穴が開いてなかったのを見た真世が「もう一回やって」と言い、武司が「素人はすぐにそれを言う」と言い返してマジックをやらなかったら、真世が「この百円、あげるから」と武司を小学生あつかいする、おもしろいシーンがあるんですけど、そのシーンに福山雅治さんの声がピッタリしっくりきます。個人的に。

登場人物

神尾 真世(かみお まよ)

30歳。不動産会社のマンションのリフォーム部門に勤めている。建築士を目指している。

中条 健太(なかじょう けんた)

37歳。神尾真世の婚約者。神尾真世と同じ会社で働く先輩。

神尾 武史(かみお たけし)

サムライ・ゼン。元マジシャン。
神尾真世の叔父。神尾栄一の12歳年下の弟。端正な顔立ちで兄の神尾栄一とは少しも似ていない。
長身で痩せていてる。天然パーマで髪の毛は肩まで伸びていて、無精ひげ。
恵比寿で「トラップハンド」というバーを経営している。
母、富子の葬儀のときに、棺の中で眠る富子を花びらいっぱいにして元マジシャンらしく見送った。

神尾 英一(かみお えいいち)

元教師。神尾武司の兄で、神尾真世の父。
弟はラスベガスという大舞台で成功したが、神尾栄一も負けず劣らず教師として大成功していると思う。それほどに、教え子から愛されている。
それ故に、くだらない勘違いで元教え子に殺されてしまったのは悲しい。

池永 桃子(いけなが ももこ)

旧姓、本間桃子(ほんまももこ)。真世の友達。旅行代理店に勤めていた。つぶれたけど。
貢(みつぐ)という2歳になる男の子がいる。

池永 良輔(いけなが りょうすけ)

池永桃子の夫。完璧主義者。中学1年生と3年生のときの担任が神尾栄一だった。
東亜ランドに勤めていて、今は関西に単身赴任中……というのは嘘で、妻の桃子と別居中で横浜の自宅にいる。

釘宮 克樹(くぎみや かつき)

「幻脳(げんのう)ラビリンス」。「幻ラビ」の作者。のび太君。
「津久見のコバンザメ」と言われていて、津久見直也といつも一緒にいた。

津久見 直也(つくみ なおや)

16年前に白血病で亡くなっている。釘宮克樹と仲が良かった。釘宮克樹のドラえもん。
性格がよく、アイデアマンで、生きていれば漫画の原作者として成功していたかもしれない。
神尾真世のことが好きだった。

九重 梨々香(ここのえ りりか)

ココリカ。有名広告代理店「報通」の社員。
「幻ラビ」関連の仕事を任されていて、釘宮克樹はココリカの言いなり。
しずかちゃんになれなかった。というか、しずかちゃんには程遠い。

杉下 快斗(すぎした かいと)

エリート杉下。出木杉君。成績優秀、スポーツ万能、資産家の家柄。IT企業を立ち上げて成功している。
九重梨々香と不倫中。

原口 浩平(はらぐち こうへい)

神尾栄一が殺害されたときの第一発見者。酒屋を経営している。

柿谷(かきたに)

刑事課の係長。神尾栄一の教え子でもある。
「ここだけの話ですよ」的な感じで、神尾真世に情報を提供してくれる。

零文字 アズマ(れいもんじ あずま)

「幻ラビ」の主人公。妹の名前はレイナ。

「幻ラビ(幻脳ラビリンスとは)」

釘宮克樹の代表作。原作は、津久見直也。
10年近くも連載が続いた。漫画は終わっているがアニメは続いている。
「幻ラビ」は、SFであり冒険譚であり、ミステリでもある物語。
主人公の零文字アズマは元冒険家で、世界最高峰の山々を単独で登頂していたが、冒険中の事故で両手両足を失ってしまい、冒険家をやめる。
冒険家を引退したあとは、故郷に戻って妹のレイナに介護されながら毎日をを過ごしていたが、政府関係者に「人類の破滅を救えるのは君だけだ」と言われて、仮想空間で人類を救うべく登山をすることになる。

木暮 大介(こぐれ だいすけ)

県警本部の警部。キツネおやじ。

柏木 広大(かしわぎ こうだい)

柏木建設の副社長。親分風を吹かせるのが大好き。ジャイアン。

野木(のぎ)

神尾栄一の葬儀を仕切る、葬儀社の担当者。栄一の妻、和美の葬儀も担当した。
空豆のような顔立ちの小柄な男性(神尾真世 談)

いまえださく
いまえださく

空豆のような顔立ちって、どんな顔だと思います?(笑)

沼川 伸介(ぬまかわ しんすけ)

神尾真世の同級生。小太り。飲食店を経営している。
伸介と名前が出てくるのが、物語の最後の最後。

牧原 悟(まきはら さとる)

神尾真世の同級生。細い顔にメガネ。スネ夫。地銀、三つ葉銀行に勤めている。

森脇 敦美(もりわき あつみ)

46期生。中学二年生のときに、神尾栄一が担任だった。

津久見 絹恵(つくみ きぬえ)

津久見直也の母。背が高く、ショートヘア。美容師。
夫は元自衛官で、演習中に事故で亡くなっている。

森脇 和夫(もりわき かずお)

森脇敦美の父。やり手の実業家で、いくつもの大企業の役員をしていた人格者。
コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。
若い頃はイケイケで、マネーロンダリングをしていた。

鈴木(すずき)

同窓会の司会進行役。誰だ? いたっけ? あぁ、そういやいたな、的な人。

さいごに

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」のあらすじと登場人物、文庫本、元カノや実写映画のことについて書きました。

いまえださく
いまえださく

あくまでも、あくまでも個人的にですが、

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」よりも、

「希望の糸」のほうがおもしろかったかなぁ。

「白鳥とコウモリ」のほうが、ずいぶんとおもしろかったかなぁ、と思いますです。はい。

とはいえ、やはり東野圭吾さんの作品は高水準だと思いますので損をしたとは感じません。
正直、次は何を読ませていただこうかと思案中ですし。

「クスノキの番人」を読んでいないので読みたいと思っていますが、いま読むとしたら新しい「魔女と過ごした七日間」でしょうか。

ということで、どちらを読むにしても今から楽しみです。

「希望の糸」や「白鳥とコウモリ」のほうがおもしろかったかなぁ、と書きましたが、「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」も、「時間を返せっ!」は絶対にないので、みなさんもぜひ読んでみてください。

いまえださく
いまえださく

以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。