【あらすじ・ネタバレ】「変な地図」雨穴(著)

小説

栗原さんの母親が言った
「知りたい気持ちは、止められないんですよ~」を読んだときに

「なぁ~にぃ~!? やっちまったな!」

というフレーズが浮かんできたのは私だけではないはず (笑)

「男は黙って! 栗原さんっ!」

そんな栗原さん推しのわたくしですが、今回、栗原さんの下の名前を知り狂喜乱舞しました。

栗原さんのフルネームは、栗原 文宣(くりはら ふみのぶ)らしいです。

ちっともキラキラしておりません。
がしかし、その神々しいご尊名は、黄熊(ぷう)今鹿(なうしか)姫星(きてぃ)などよりもキラキラと輝いています。

いまえださく
いまえださく

お越しいただきありがとうございます。
今回は「変な地図」のあらすじや登場人物などをネタバレで書きたいと思います。
お時間ございましたら、お付き合いください。

ざっくりなあらすじ

ざっくりなあらすじ


栗原さんがおえきれないこの気持ち今に負けて自分のルーツをたどる旅に出ます。

謎を解き、ジャングルを抜け、ラストには手製の槍を持った現地人とやり合って涙ぐみそうさになったりするミステリー冒険活劇です。

タイムリミットは人生がかかった面接の前日7月10日まで!
栗原さんは無事に生還し内定を手にできるのか!?
という物語だったような気がします。

いまえださく
いまえださく

この先はネタバレで謎や登場人物を書きます。
まだまだ、お付き合いいただけると幸いです。

ネタバレで謎

ネタバレで謎

母娘山や河蒼湖などの読み方


「変な地図」の主な舞台はR県の母娘山を中心とした地域ですが、地名の読み方が独特なので以下に書きます。

「母娘山」の読み方は「もじょうやま」

「河蒼湖」の読み方は「かそうこ」

「湖隠」の読み方は「こがくし」

「柿童」の読み方は「かきわら」です。

妖怪の地図の正体


妖怪の地図は河蒼湖集落の女性たちが作成した大量生産品です。

地図を作った目的は「この子はここでくすぶるにはもったいないんじゃね?」という才能がある知嘉子や後続の女性たちを集落から脱出させるためです。
また、ちょっぴりの非日常感を楽しむためのものでもありました。

地図に書かれている妖怪ですが、向かって右側にいる妖怪のモデルは「ホタルブクロ」や「ウツボグサ」などの花です。
河蒼湖集落から地図に描かれたモデルの花に沿って進むと国道に出るように描かれています。

地図に沿うように都合よく花は咲いていないので、集落の女性が花を植えました。
妖怪の地図はシスターフッドの塊です。

15枚の写真の正体


15枚の写真は、知嘉子が喜見子の手記を写真に撮ったものです。
知嘉子が調査旅行中に湖隠集落の跡地にある女将の秘密基地で見つけたようです。

ネタバレで登場人物

ネタバレで登場人物

栗原 文宣(くりはら ふみのぶ)


我らが栗原さん。
妹の名前は沙耶(さや)後々、沙耶さんは税理士になり二人の子供を授かる。
父親は銀行の課長さん。母親は学者さんだったが、栗原さんが5歳のときに亡くなっている。

2015年の時点で23歳。1mも泳げない1浪した建築学を学ぶ大学生。
就職活動中だが不採用通知の雨あられ中。ひそかに「小田笠設計舎」という建築事務所で働きたいと思っている。

野菜ジュースとビタミンのみで1日を乗り切れると思っている予想外に脳みそ筋肉でガテン系な人。
「くるみゆべし」を初めて食べて好きではないと気づいた栗原文宣23歳の夏。

帆石水 あかり(ほいしみず あかり)


栗原さんのはとこ・・・。ボブカットで小柄な女性。下っ端警察官。

雅也という弟がいたが幼少期に鬼籍に入る。
雅也をひき逃げした犯人を捕まえようと警察官になったが、犯人は事故の5年後に自首する。
犯人はシングルファーザーで中学1年生の息子を一人にしたくなくて自首を5年遅らせた。

のっぺらぼうが出て来る栗原さんのトラウマを解決するきっかけを作った。
後日談として同い年の同僚とゴールインする予定らしいことが書かれている。
「くるみゆべし」を栗原さんに押しつけた帆石水あかり24歳の夏。

帆石水 果乃(ほいしみず かの)


ラスボス。手製の槍で我らが栗原さんと戦いを繰り広げた。

栗原さんの「いとこ違い」で、帆石水あかりの母親で沖上喜見子の娘。
「いとこ違い」は、親の従兄弟や自分の従兄弟の子供を指す言葉だったりします。

25歳のときに離婚。その後、帆石水永作と結婚する。
母親の喜見子が残した手記の調査をしていた。
果乃さんも「知りたい気持ちは、止められない」知嘉子DNAを持つ一人。

帆石水 永作(ほいしみず えいさく)


あかりの父親で「帆石水亭」という旅館を経営している。最近は客が来ない。

小柄でがっちり体型。県の相撲大会で優勝した経験がある。
たれ眉の丸顔があかりにクリソツ。

借金があることと、人が良いことを矢比津啓徳に付け込まれて大里幸助を殺害する。
その後、保険金を得るために自殺を偽装しようとするが大根役者が炸裂し即バレる。

死の淵をさまよっていたが物語の最後で意識が戻る。
大里社長には悪いけど意識が戻って良かったです。

カンイチさん


「あかりちゃんの父ちゃんは、ここらで一番強い男だ」と言った「帆石水亭」最高齢の常連客。
身体を壊し東京に住む娘の家に移り住む。

物語の本編とはあまり関係ない人物。
じゃあなぜココに書く?
なぜかカンイチさんが心の琴線を刺激したから(笑)

矢比津 啓徳(やびつ けいとく)


矢比津王国の会長で逆らうやつは許さない系のワシっ鼻。
疑り深い視線は不快感100%を超える髪の毛オールバックのおじいちゃん。
黒塗りBMWを乗り回し、80歳を過ぎてなお「お前を妾にしてやってもいいぞ」とかのたまう・・・・元気なジジイ。

王国の負の遺産を父親である剛堂から譲り受ける。
父ちゃんがせっかく隠蔽した事故に関わる秘密が詰まった母娘山に手を出すやつは許さない界隈の人。
ラストで死にかかるもやっぱり生還する、やっぱりな元気ジジイ。

大里 幸助(おおさと こうすけ)


矢比津鉄道の社長。部下からも慕われる叩き上げのナイスガイ。

河蒼湖集落の観光開発の計画を立てるも、矢比津王国のトップシークレットと世襲制に阻まれます。
ブチギレた大里社長は矢美津啓徳とガチ喧嘩を始めますが、ナイスガイごときでは元気なジジイには歯が立たずに返り討ちに遭いました。

元気なジジイの策略で物語のしょっぱな大里社長は電車にひかれてお亡くなりに。
この電車には栗原さんが乗っていました。

沖上 喜見子(おきがみ きみこ)


河蒼湖シスターズの妹担当。
姉の知嘉子はいっこ・・・上。果乃の母親。
1937年当時12歳。男尊女卑が当然の河蒼湖集落出身の大量殺人犯。
手先が器用で得意技は「石彫り」です。

河蒼湖集落の理不尽メンどもに鉄槌を下すべく地獄の道へ足を踏み出すことを決意。
得意技の石彫りと7度を6度に変えただけでデストンネルを召喚。
大量の理不尽メンを地獄へ送ったジェノサイドな人。

沖上 知嘉子(おきがみ ちかこ)


河蒼湖シスターズの姉担当。
知ることに命をかけた天才。始まりのDNA

栗原さんのおばあちゃんで、喜見子の姉。
知ることに命をかけるスタイルは栗原さんや果乃さんにも受け継がれている。

飯田橋の一軒家に住んでいたが、栗原さんが生まれる前の年に自宅の風呂で自殺している。
自殺した原因は、己が無双すぎて妹の弱さを理解してあげられなかったから。
また、集落を崩壊させたにもかかわらず、集落の女性を一人も幸せにできなかったから。
河蒼湖シスターズ=デストロイヤーです。


知嘉子は留学生のジュンから教わった測量の知識を生かし、よわい13歳にして河蒼湖集落のバえた地図を作ってしまいました。
河蒼湖集落の理不尽メンにこのバえた地図が受け入れられなかったせいで、集落女子のシスターフッドに火がついてしまいます。
この件が河蒼湖集落大虐殺のきっかけを作りました。

ジュン


測量学を学ぶために日本に留学してきた切れ長の瞳が特徴的な青年。
知嘉子に測量の基礎を教えた先生だったりする。

何が起こるのか何となく気づいていたのに、喜見子に測量の本をレンタルし河蒼湖集落大虐殺の手伝いをした。

トンネル崩落の事故に巻き込まれたような気もするが、巻き込まれずに南の国のビーチで月を眺めながら天寿を全うしたような気もする今日この頃な人。

腰沼さん(こしぬま)


栗原さんが湖隠駅で遭遇した矢比津鉄道の職員。
今は無人駅を回って掃除や点検をしている。
大里社長の6歳年上で大里社長に慕われていた。

初対面で「ギックリ腰の『腰』に底なし沼の『沼』と書いて腰沼だ」と自己紹介した素敵なジジイ。
カンイチさんと共に私の心の琴線を刺激しまくった人。
メダル的には栗原さん金、腰沼さん銀、カンイチさん銅です。

感想

「変な地図」は栗原さんが過去に経験したお話でした。
栗原さんのルーツを知ることができて面白かったです。

また、ちょくちょく訪ねてくれるイラストが「あれっ!?」という一時停止を防いでくれます。
この配慮のおかげで物語の味を落とすことなく最後まで読み進めることができました。

サクッと読むことができた「変な地図」
私は頑張らずに2日ちょいで最後までたどり着きました。
時間がない方におすすめしたいです。

いまえださく
いまえださく

最後までお読みいただきありがとうございました。
また、お会いできることを楽しみにしております。