「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 イ・ミンギュ 著

実用書

明日ならできる気がする……

なんて思っても、絶対にやりませんよね?

「後回し」にしない技術

「すぐやる人」になる20の方法

イ・ミンギュ 著

に書かれていた、

明日どころか、今すぐにできる技術を紹介します。

実行力=すぐやる技術

成果は「力量×実行力」

平凡な人たちも優れたアイデアを持っているが、それを実行しない。

でも、特別な人たちは、アイデアを必ず実行する。

勉強ができない学生と出来る学生、不幸な人と幸福な人。

違いは何なのか?

違いは、実行力だ。

そして、実行力=すぐやる技術である。

望むものが違うからではなく、実行するかどうかの違いである。

同じ能力を持っているのに、同じことを願っているのに、結果が違うのはなぜか。

それは、成果が力量と実行力を掛け合わせた値で決まるから。

すなわち「成果=力量×実行力」である。

力量とは才能、知識、創造的なアイデアのこと。

なので、才能、知識やアイデアがいくら優れていても、実行力がゼロだと成果もゼロになってしまう。

持って生まれた才能だけでは成功できない。

すべての成功は必ず実行をともない、実行しなければ何も成し遂げることはできないのである。

実行することがいちばん大事。

何かいいアイデアが思いついたら

とりあえず、実行しよう!

実行力は技術

「実行力=すぐやる技術」だと言える。

実行力は生まれつきの資質ではなく、学習し練習すれば誰でもできる「技術」である。

いつまでたっても行動に移せないのは意志の問題ではなく、効果的な方法を知らないからだ。

技術を知らないなら、ノウハウを学べばいいだけだ。

そのノウハウが20の方法として本書に紹介されている。

その中から3つの方法を紹介したい。

20の方法

本書には「すぐやる人」になる20の方法が紹介されています。

20の方法を箇条書きします。

第1章 決心する

1.「成功のイメージ」に逃げ込んではならない。

2.かゆくない方の足をかいていないか。

3.スケジュールは逆から立てなさい。

4.「プランB」があなたを救う。

5.「ひそかな誓い」はかなわない。

6.変われないのは望んでいないからだ。

第2章 実行する

7.ベストタイミングは常に「いま」だ。

8.最初の1%の行動に全力を注げ。

9.「ふたつの締め切り」をつくりなさい。

10.人生は「実験」の連続だ。頼んだ人だけが助けてもらえる。

11.見られていないと人は動かない。

12.大事な仕事の前に雑用をやりたくなる理由。

第3章 維持する

14.人はセルフイメージ通りの人間になる。

15.人の頼みを断れないのはなぜか。

16.掃除をしたければ、家に友達を呼ぼう。

17.「効率」と「効果」の違いを知る。

18.いかなるときも目標から目をそらさない。

19.雨が降るまで雨ごいをしよう。

20.教えることは学ぶこと。

20の方法の中から、参考になった下記の3つを紹介します。

第1章 決心するから

3.スケジュールは逆から立てなさい。

第2章 実行するから

7.ベストタイミングは常に「いま」だ。

第3章 維持するから

16.掃除をしたければ、家に友達を呼ぼう。

第1章 決心する

3.スケジュールは逆から立てなさい

逆算スケジューリングを取り入れよう。

計画を立てる手順(スケジューリング)には、基本的に以下のふたつの方法がある。

1.順行スケジューリング

2.逆算スケジューリング

順行スケジューリングは、今を起点に順々にゴールまでを推定すること。

逆算スケジューリングは、ゴールを起点に逆算して今するべきことを選択すること。

いま自分がいるところから周りを見ると、すべてのことが重要な気がするし、大事なことよりも急ぎの用事の優先順位が上がる可能性が高い。

この考え方をやめて、ゴールから今いる自分を見つめ今するべきことを選択するように変える。

目標達成を基準にしてゴールから現在の状況を見ると、選択の幅はずっと狭くなってストレスも減るはずである。

逆算スケジューリングの3つのステップを紹介する。

・ステップ1 達成したい目標と最終的な期限をはっきりと定める。

・ステップ2 目標を達成するプロセスにおける小さな目標と期限を定める。

・ステップ3 目標に関係する最初の仕事を選んで、ただちに実践に移す。

逆算スケジューリングはキャリア管理やビジネスだけでなく、健康管理や人間関係など、人生のあらゆる分野で活用することができる。

1.絶対に達成したい長期的な目標と、最終的な期限を書いてみよう。

2.逆算スケジューリングで目標達成までのステップと、それぞれのステップの期限を決めよう。

3.目標達成のために、今日できることを実行しよう。

第2章 実行する

7.ベストタイミングは常に「いま」だ

どうせやるなら素早く処理する。

すぐに勉強するのは嫌でも、夕食の後にはなぜか勉強がはかどるように感じられることはないだろうか。

このように同じことをするのであっても、時間的な距離によって実行に移す難易度が違うように感じられる現象を「時間不一致現象」という。

「時間不一致現象」は、後で実行する計画に対しては気持ちが大きくなりやすくなり、小さなことでもすぐに実行するのが難しいという特徴がある。

だから、実行は常に先延ばしになるのだ。

しようかどうしようかと迷っているときが、やってみるベストタイミングだ。

行こうか行くまいかと迷っているときが、行ってみるベストタイミングだ。

こう考えるようにしたい。

先延ばしはもったいない。多くの時間を無駄にしている。

残念なのは、ただ時間を浪費しているだけでなく、先延ばしにしている間に頭の中にあった目標がきえてしまうことだ。

目標を達成したければ、いま何かをするべきだ。

セオドア・ルーズベルトはこう言った。

今いる場所で、持っているもので、できることをしよう。

新たなスタートのための完璧なタイミングなどない。

人生でもっとも破壊的な言葉は「あとで」だ。

もっとも実践に適した日は「今日」であり、もっとも実行に適した時間は「いま」である。

人生でもっとも建設的な言葉は「いま」なのだ。

「明日」と「あとで」は負け組の言葉だ。

「今日」と「いま」は勝ち組の言葉だ。

1.すべきだと思いながらも実行していないことを思い出してみよう。

2.その中からひとつを選び、実行していない理由を考えてみよう。

3.今すぐできることを探して実行し、経過を書き留めてみよう。

大切な人へ伝えるべき大切な言葉を先に延ばしにするのは絶対にやめよう。

素敵な言葉が本書に紹介されていたので以下に書きます。

one more

「いますぐやりなさい」

すべきことを思いついたら、いますぐやりなさい。
今日は晴れていますが、明日は雲がかかるかも知れません。
親切なせりふを思いついたら、いま口にしなさい。
愛する人がいつまでもそばにいるわけではありません。
愛の言葉があれば、いま言いなさい。
愛する人があなたのそばを離れるかも知れません。
ほほ笑みたくなったら、いま笑いなさい。
ためらっている間に、友人たちが去ってしまうかも知れません。
歌いたい歌があったら、いま歌いなさい。
歌を歌うにはもう遅すぎるかも知れません。

(作者未詳)

119ページから

第3章 維持する

16.掃除をしたければ、家に友達を呼ぼう

自分ではなく、環境をコントロールする。

著者の奥さまが朝から大掃除を始めたことがあった。

リビングルームのソファやテーブルをすべて隅に片づけて、普段は手の届かないソファの下や敷居など、隅から隅まで磨き上げていたらしい。

どうしたのかと聞くと、友達を家に招待したのだと奥さまは言った。

著者が「友達なんだから、少しくらい汚くてもいいだろう」と言うと、奥さまはこう答えたらしい。

友達を呼ぶために掃除をしているんじゃないの。

掃除をするために友達を呼んだのよ。

やりたくない大掃除も、友達を家に呼ぶことで定期的にできる。

やるべきことがあるなら、それをやるしかないような状況に追い込めばいい。

背水の陣の力は、すさまじいのだ。

環境をコントロールすることによって、自分をコントロールすることを、心理学では「事前措置戦略」という。

実行力に優れた人たちは意志の力が強いというよりも、「事前措置戦略」を効果的に使っていることが多い。

「レ・ミゼラブル」の著者、ビクトル・ユゴーは、小説を書くたびに使用人に服を脱いで渡し、日が暮れてから持ってくるように言った。

この行為は、遊びに行きたいという誘惑を断ち切り、小説を書くしかない状況に自分を追い込んだ「事前措置戦略」だ。

1.達成すべき目標があるのに、目の前の誘惑に巻き込まれたり逃げ道があったりして、実行できないでいることを探してみよう。

2.それをどうしてもやるしかない状況に追い込むための「事前措置戦略」を考えてみよう。

3.「事前措置戦略」のうちひとつを選んで今すぐ実行し、その結果を書いてみよう。

毎日1%だけ、昨日と違うことをする

一日に何度でも主観的にやっていることの手をとめて(Stop)

毎日1分だけでも考える時間を持ち(Think)

昨日と1%だけ違うこと、1%だけ他人と違うことを実行しよう(Action)

実行力は目標を目に見える成果へと導く結び目であり、自分の運命は実行するかどうかに関わっている。

すぐに実行できる小さなことを一つだけ探してみよう。
それを今日が終わる前に必ず実行に移そう。

大きいことをするのはダメだ。
それは三日坊主への近道だから。

一度に変えてやろうという欲も抑えよう。
途中で投げ出してしまう原因になるから。

「明日でもいいじゃないか」という誘惑は振り切ろう。
これこそが、変化を妨げる最大の障害物だから。

望む場所へ連れて行ってくれるのは、考えではなく行動だという事実をぜったい忘れないようにしよう。

ノーベル文学賞を受賞したインドの詩人、ラビンドラナート・タゴールは「水を眺めているだけでは、海を渡ることはできない」と言った。

人生も眺めているだけでは、望むものを手にすることはできない。

No Action, No Change!

いまえださく
いまえださく

最後まで読んでくださってありがとうございました。