「ウチの子、最近、思春期みたいなんですが 親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!」を読んで参考になったこと

実用書

ゲーム依存

スマホ依存

勉強や宿題をしない

話をしない

無視される

学校へ行かない

部屋から出てこない

思春期とのトラブルでイライラしていませんか?

「ウチの子、最近、思春期みたいなんですが、親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!」を読むと、こんなイライラは解決します。

本書で紹介されていた、不安や不満を解決する方法をいくつか書きたいと思いますので、思春期と戦っている方は、ぜひ一読ください。

思春期相手に一番やってはいけないこと

「あれしろ!」「これしろ!」の、しなさい言葉を使っていけません。

思春期相手にしなさい言葉を使えば使うほど、思春期はイライラして反発してきます。

なので、一度試しに「ゲームよりも先に宿題しなさい」と言いたいのをグッとこらえてください。

「いや、わかりますよ。パートから帰ってきて、洗濯物をたたみながらディナーの用意をしている横で宿題もせずに寝転がってお尻かきながらゲームやりやがって、この思春期がっ!」という気持ち(笑)

でも、そこはグッとこらえてください。どうぞよろしくお願いいたします。

「そこまで言うならグッとこらえますよ。でもね、注意しなかったらいつまでもゲームしてますよ」という意見もあると思います。

でも本書には、しっかりとこう明言されています。

大丈夫です

しなさい言葉を減らして親子関係が良くなってきたときに、「そろそろゲームをやめて宿題したら」と伝えれば、思春期はすんなり聞き入れることが多いからと紹介されています。

本書で紹介されている事例には、「早くしなさい」と言う回数を3回から1回に減らしたら、口げんかが減り、少し注意するだけで口答えもなく聞き入れてくれるようになったと書かれています。

親子関係がよくなれば、思春期は自ら成長していきます。

いまえださく
いまえださく

「今、親子関係がうまくいってないな」と感じていたら

まずは「しなさい言葉」を減らすことから始めてみてはいかがでしょうか

なかよし貯金を増やす「Sの子育て」

なかよし貯金とは、愛情貯金のことです。

愛情を貯金してどんどん貯めていくという発想で子育てに取り組みます。

なかよし貯金が増えると、子供は親を信頼するようになり、その結果、親が守ってくれると感じるので、いろいろなことに挑戦できるようになります。

なかよし貯金が増えていくと子供は失敗しても受け止めてもらえると感じるので、このように成長していきます。

嫌なことがあっても学校へ行ける

めんどうくさくても、宿題ができる

やると決めたことを諦めずにできる

なかよし貯金を増やす方法

本書に、なかよし貯金を増やす具体的な方法として、5つのやり方が紹介されています。

  1. 「しなさい言葉」をやめる(Stop)
  2. 笑う(Smile)
  3. 守る(Save)
  4. なだめる(Soothe)
  5. 「迷・傷・法」は叱る(Scold)
39ページ

アルファベットSの頭文字をとって、「Sの子育て」と名づけたそうです。

「5.」の「迷・傷・法」は叱る(Scold)の「迷」は人に迷惑がかかること、「傷」は他人や自分が傷つくこと、「法」は法律に触れることです。

本書には、なかよし貯金さえ増やすことができれば、子育ての9割は成功したと言える。と紹介されています。

「成功9割は少し打率良すぎない?」と個人的に思いますが、「しなさい言葉」をやめるのは、本当に効果があると思います。

前章でも書きましたが、とりあえず「しなさい言葉」を使わないように、少しずつ気をつけて思春期と戦ってください。

スマホ依存 ゲーム依存 どうする?

スマホ依存やゲーム依存は3ステップで解決! と本書に紹介されています。

本書で紹介されているステップはこの3つ。

1.なかよし貯金を増やす

2.他の楽しみをつくる

3.ルールを決める

以上の3ステップを具体的に紹介します。

1.なかよし貯金を増やす

親子で気軽に会話できるくらい、なかよし貯金を増やすことを目標にしましょう。

スマホやゲームでストレス発散しなくても、学校や勉強の不平不満を子供と話すことで、子供がストレス解消できるようになります。

2.他の楽しみをつくる

他の楽しみをつくると、一時的にゲームやスマホから離れることができます。

ゲームが好きなら、カードゲームやボードゲームを一緒に楽しみましょう。

また、人気の漫画が好きなら、その漫画を小説化した本をすすめてみましょう。

料理が好きなら、一緒に料理を作って食べるのも楽しいと思います。

このような流れを作り、スマホやゲームから離れる訓練をしていきましょう。

3.ルールを決める

ゲームは1日に2時間まで。スマホは夜の10時までにする。など、ルールを決めます。

「もうちょっとしたいけど、ルールだからここまでにしておこう」という練習をしていくと、子供の自律性が養われていく。と本書で紹介されています。

子供が守れるルールを作るコツが2つあるので紹介します。

この2つを無視すると、子供はルールを無視するので注意しましょう。

1.話し合ってルールを決める

ルールは子供と話し合って決めます。

子供にも事情があるので、話し合わずにルールを決定するとルールを無視することがあります。

たとえば、夜の10時に参加したいゲームのイベントが配信されるのに「ゲームは夜の9時までにやめること」というルールを決めてしまうと、いずれはルールを無視してしまうでしょう。

「いつもは夜の10時までだけど、イベントが配信されるときだけは夜の11時までね」と話し合いながら、子供も納得するルールを決めるとルールを守りやすくなります。

2.定期的にルールを見直す

極端なはなし、小学校3年生のときに決めたルールを、中学校3年生まで引っ張るのは無理があります。

小学校3年生のときに「スマホは夜の8時までね」と子供と話し合ってルールを決めても、中学校3年生になってもこのルールを継続するのは無理があり、子供は間違いなくルールを無視します。

なので、子供がルールを守れなくなってきたときや、「今のお年頃を考えるとこのルールには無理があるな」と感じたら、ルールを見直してみましょう。

ルールを決めて実行すれば、必ずスマホ依存やゲーム依存から抜け出せます。

子供の自律性が養われてくるまで、時間をかけて取り組みましょう。

子供がウソをつく どうする?

子供がウソをつくときの解決方法は、約束ごとを実現可能なルールにすることです。

「学校から帰ったらすぐに宿題をする」という約束があったのに、帰宅後すぐに遊びに行ったあげく、「宿題をしてから遊びに行った」とウソをついたとします。

ここで、なぜウソをつかなければいけないかを考えます。

友達が帰宅後すぐに遊んでいるのに自分だけ宿題をしているのは、ちょっと悲しいですよね。

なので、約束ごとを「学校から帰ったらすぐに宿題をする」から、「宿題は寝る前までに終わらせる」にルールを変えてみましょう。そうすれば、子供はウソをつく必要がなくなります。

子供がウソをつく理由には、「責められると嫌だから」「叱られると怖いから」など、いろいろと考えられます。

するべきことをしていなかったときに責めたりガミガミ叱ってしまうと、「次からはウソをつこう」と考えるようになってしまいますので気をつけましょう。

子供がウソをつくようになってしまったら、「なかよし貯金が減っていないか」「叱り方に問題はないか」などをチェックしてみましょう。

不登校 どうする?

不登校の原因はさまざまですが、主な原因は以下の2つです。

1.なかよし貯金が減っている

2.学校でトラブルがある

例外はありますが、この2つのどちらかが原因。もしくは両方が原因であることがほとんどです。

なかよし貯金が減っていると

なかよし貯金がへっていると、子供は親を信頼できません。

トラブルが発生しても、「親は助けてくれない」「叱られるかもしれない」と感じます。

そうすると、どんどん行動するエネルギーが減ってしまい、朝起きるエネルギーさえなくなってしまいます。

自然な流れで言ってしまいがちですが、このタイミングで「朝起きられないのは夜遅くまでスマホやゲームをしているせいだ」なんて親が言い出したら最悪です。

さらに親子関係が悪化し、家にいるだけでストレスがたまり、今まで以上に体が動かなくなります。

「最近、子供と会話していないな。なかよし貯金が減ってきたかも?」では遅いのです。

なかよし貯金が減ってきたと感じたら、すぐに貯金を増やす行動に移ってください。

学校でのトラブルを解決する

「学校でトラブルがあるかもしれないな」と感じたら、まずは担任の先生に相談しましょう。

それが一番早い解決方法だと本書に紹介されています。

担任の先生と相性が悪かったり、担任の先生が上手に助けることができないときもあります。

そんなときは、学年主任、教頭先生、教育委員会と、どんどん解決方法を求めて進んでいきましょう。

「そこまでしなくても」と考えてはいけません。子供が悩んでいるのです。

「おまえの母ちゃん、また学校に来てんじゃん」と、子供がからかわれるくらい学校へ行ってやりましょう。

学校の敷地に入った瞬間に「また来やがった」という眼差しを向けられるくらい学校の土を踏んでください。

正直、学校でのトラブルを放置しておくと、あとあともっとひどいことになります。勝手に良くなっていくことはまずありません。

「1日登校できなかったら、お昼まで頑張ってみる」とか、「クラスに入れなかったら、学校の敷地内にだけ入ってみる」だとか。少しずつ、少しずつで良いので、子供と相談しながらトラブルを解決していきましょう。

子供を守れるのは親の自分だけです。

トラブルが解決するまで、親がサポートを続けましょう。これが大切なことです。

さいごに。なので、唐揚げを作りましょう

想像以上に、子供は親の手料理に愛情を感じるみたいです。

本書で紹介されている「手料理を作る頻度となかよし貯金の量を調べるアンケート調査」では、毎日料理を作る家庭はなかよし貯金が多く、週に4日以下しか料理を作らない家庭はなかよし貯金が少ないと書かれていました。

この結果を見ると、子供は親が料理を作ってくれることに愛情を感じる、といえるでしょう。

なので、唐揚げを作りましょう。

「なんで唐揚げやねん」になると思いますが、育ち盛りの子供に唐揚げは好評だからです。

とくに不登校のとき、なかよし貯金が減っているときに唐揚げ作戦が有効だそうです。

肝心なのは、唐揚げを作ったら「今日のご飯は、○○の好きな唐揚げだよ。いつでも食べられるからね」とだけ伝えて、自然に子供が食事をしに来るまで待つことです。

なかよし貯金を増やすために会話は必要ですが、なんでもかんでも話せばいいというわけではなく、子供だって話したくないときや、話したくないことだってあります。

親があれやこれやと気をもんで話しかけても、良い結果が生まれるときばかりだとは限りません。

「今は話すタイミングじゃないな」と感じたら、子供の好きなご飯を作って待ちましょう。

大好きな唐揚げを食べれば、心身ともに元気が出て、良い会話に発展するかもしれません。

なので、唐揚げを作りましょう。

応援しています。思春期との戦い、頑張ってください。