「すげぇ」「やべぇ」を連発していたら、あっという間に語彙貧乏になります。
大人が「すげぇ」「やべぇ」を連発する会話をしていては恥ずかしいかもしれません。
「すげぇ」「やべぇ」を使わずに会話するためにはどうすれば・・・・・・?
そんな疑問を解決する方法を紹介します。
形容詞を避けること
人が何かを感じ、その感じを口にするとき、初めに発するのが形容詞。
「すげぇ」と「やべぇ」はとても便利な形容詞ですよね。
ギターを上手に演奏している友達を見て「すげぇ」「やべぇ」
「すげぇ」「やべぇ」量の大盛りのラーメンがテーブルに運ばれてきて「すげぇ」「やべぇ」
目の前の相手と「その時を共有」しているときに「すげぇ」「やべぇ」を使うと自分の気持ちを簡単に、そしてダイレクトに伝えることができます。
でも、自分の感じた気持ちを詳しく相手に伝えたいときや、文章で伝えたいときに「すげぇ」「やべぇ」だけでは何が「すげぇ」で、どこが「やべぇ」なのか伝わりません。
自分が感じた「すげぇ」「やべぇ」を相手に詳しく伝えたいときや、文章で伝えたいときは
「すげぇ」「やべぇ」を避けること
「すげぇ」が出てきたら「やべぇ」と思うこと
形容詞を使わないことです
何が「すげぇ」「やべぇ」のかをはっきりさせる
「あいつのギターは『すげぇ』『やべぇ』」と表現するだけでは、あいつの何が「すげぇ」「やべぇ」のかわかりません。
あいつの「ノリノリのパフォーマンスが『すげぇ』」のかもしれませんし、あいつの「ギターを弾く指の速さが『やべぇ』」のかもしれません。
ひょっとすると、あいつの「ギターの値段が『すげぇ』」高い」ことだって考えられます。
なので、自分が書いている文章や話している言葉に「すげぇ」と「やべぇ」が出てきたら、何が「すげぇ」「やべぇ」のかをはっきりさせることが大事。
たとえば、
あいつの飛んだり跳ねたりのパフォーマンスは、見ている人をノリノリにさせる。
だから「すげぇ」よね。
あいつがギターを弾く指が速すぎて目で追えない。
だから「やべぇ」よね。
あいつが弾いているギターはあいつの月給4か月分の100万円。
だから「すげぇ」よね。
「すげぇ」と「やべぇ」が出てきたら
何が「すげぇ」「やべぇ」のかをはっきりさせよう
まとめ
「すげぇ」「やべぇ」は便利な形容詞ですが、意味が抽象的になりがち。
だから、「すげぇ」「やべぇ」は使わない。
何が「すげぇ」のか、どこが「やべぇ」のかをはっきりさせる。
「すげぇ」と「やべぇ」を使わない表現力を身につけるためには、形容詞を使わないように話したり、文章を書いたり、形容詞で考えを止めないことが大切です。
そうすれば
自分の感じたことが
きっと相手に正確に伝わります
参考文献
「形容詞を使わない『大人の文章表現力』」 (著者 石黒 圭、発行所 日本実業出版社)
2017年11月20日 初版発行 価格 本体1,400円(税別)