「『話し方のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた。」6位と7位の紹介

実用書

「『話し方のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた。」から、

6位「『ほめ』は人間関係の潤滑油」

7位「相手の目を見る」

を紹介します。

6位 「ほめ」は人間関係の潤滑油

「ほめ」られてイヤな人はいません。

人はほめられると、やる気が出ますし成長します。

相手に「ほめ」をどんどんプレゼントしましょう。

具体的にほめよう

「すごい!」「かわいい!」では、お世辞に聞こえる可能性があります。

ですから、理由を加えて具体的にほめましょう。

理由を付け加えて具体的にほめられた相手は、

・自分のいい部分を客観視する

・「おだてられている」とは思わない

・「自分の細かいところまで見てくれているんだな」とよろこびを感じる

ようになります。

プロセスをほめる

結果をほめるよりもプロセスをほめましょう。

部下や子どもをほめるときは、結果よりもプロセスや努力したことをほめた方が意欲的に行動するようになります。

プロセスや努力したことをほめられると、「行動したこと」そのものを肯定されたと感じるからです。

一方で、結果だけをほめると、

・確実に結果が出ることしかやりたがらない

・結果が見えない、新しいことや困難なことに挑戦しない

という、消極性につながる可能性があります。

どういった結果であれ、相手をほめることができるのも、プロセスや努力したことに目を向けるメリットです。

人前でほめた方が効果的

1対1でほめるよりも、人前でほめた方が効果的です。

人前でほめられた方がより誇らしく感じるからです。

人をほめるときは、大勢の前でほめてから、そのあとに1対1でほめるとよいでしょう。

また、ほめられている人を見ている人が「よし、わたしも頑張ろう!」という気持ちになる二次的な効果もあります。

「ほめる」は、ほめられた人も、ほめられている人の周りの人もポジティブになる素敵な行為です。

なんでもかんでもほめない

「ほめ」が素敵な行為だとしても、なんでもかんでも、ほめればいいというわけではありません。

「すごいですね」「すごいですね」「すごいですねー」とほめられ続けると、バカにされているような気分になるでしょう。

ほめる上で重要なのは、

・心からほめる

・心にもないことは言わない

・自分の気持ちを素直に伝える

ことです。

65ページから

7位 相手の目を見る

相手との信頼関係を築く上で、目を合わせることはとても大切です。

目には、その人の感情や人柄が表れやすいからです。

目を合わせて話すと得られる効果は、

・相手が関心を持ってくれていると思う

・こちらの話を集中して聞いてくれる

・相手の気持ちを知ることができる

・話す内容に真実味しんじつみが増す

などがあります。

目の高さを合わせる

目の高さを合わせると、お互いに親近感がわきます。

子ども相手に話すときは、かがんで同じ目線で話すようにしましょう。

子どもはかがんで話すと、

・話を聞いてもらっている

・大切に思ってくれている

ことを実感できます。

見つめすぎには注意

見つめすぎるのはいけません。

相手を見つめすぎると、取調室での尋問じんもんになってしまいます。

見つめすぎると、話し相手の居心地が悪くなったり、威圧感を与えてしまったり、カツ丼を食べたくなったりすることがあります。

ときどき視線を外し、視線のインターバルをはさみましょう。

アイコンタクトのコツ

・基本的には視線を合わせつつ、ときおり視線を外す(相手の洋服やテーブルなどに視線をそらす)。

・目を合わせることに緊張を覚える人は、相手の目ではなく、

 「口元」

 「眉と眉の間」

 「鼻の周辺」

 を見て話す。

・「会話の最初と最後」「大事なメッセージを伝えたいとき」は目を合わせる。

69ページから

大勢の人に向かって話すときも一人ひとりと目を合わせる

プレゼンテーション、会議やスピーチなどで話すときも、一人ひとりと目を合わせて話すようにしましょう。

大勢の人が集まっていても、一人ひとり違う聞き手ですから、目を合わせるのが基本だと考えて口頭発表にのぞみましょう。

大勢の人に向かて話すときの視線の動かし方

(1)視線をジグザクに動かす

左の一番奥の人から水平に右一番奥の人へ視線を動かしていく。

次は左の二番目奥の人から水平に右二番目奥まで視線を動かしていく。

このジグザグを繰り返すと全員と話すことができる。

(2)視線を「Z字」に動かす

会場全体を一つと考え、視線を大きく「Z字」に動かす。

そうすると、全体を見ているという印象を与えることができる。

また、堂々としていると感じさせることもできる。

(3)会場を3つのブロックに分ける

会場を「左」「中」「右」と3分割する。

「左」のエリアから1人か2人を選び話しかける。

次は「中」のエリアから1人か2人を選んで話しかける。

同様に「右」も。これを繰り返す。

さいごに

「『話し方のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた。」から、

・「ほめ」は人間関係の潤滑油

・相手の目を見る

を紹介しました。

「ほめ」は人間関係の潤滑油からは、

・人をほめるときは、理由を加えて具体的にほめること

・結果よりもプロセスや努力したことをほめること

・人をほめるときは、人前でほめよう

・ほめる上で重要なことは、心からほめること

などを紹介しました。

「ほめ」られてイヤな人はいませんから、上記のコツを参考にどんどん「ほめ」まくりましょう。

相手の目を見るからは、

・子ども相手に話すときは、かがんで同じ目線で話すとよい

・見つめすぎには注意する

・大勢と話すときにも一人ひとりと目を合わせるようにする

などを紹介しました。

相手の目を見ることが恥ずかしいときもある思います。

そんなときは、相手におへそを向けるだけでも良いでしょう。

大切なのは、「わたしは、あなたに関心を持ってますよ」という姿勢を伝えることですから。

相手の目を見て話すことも、「ほめ」ることも、好意を持って行えば、相手との信頼関係をもっと深く築くことができるでしょう。